雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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DIRT 20

DIRT 20

第2章

闇に堕とされ、塗りつぶされた僕の心の行先に、

君の輝く心が在ることを切に願う…

誰にも気づかれないよう、密かに用意しておいたその家。
田舎町のさらに外れのある小さな一軒家。

鳥かごを飛び出した僕たちは車を乗り換え、この場所へとたどり着いた。
助手席ではユノが幼い寝顔を浮かべ、寝息を立てている。

それもそのはず。
出発してからすでに約8時間。

空は明るみはじめ、時計は間もなく6時に差し掛かろうとしていた。
凝り固まった身体をほぐすように、車から降り立った僕は腕を空へと突き上げた。

「はぁ…」

腕を下ろすと同時に力を一気に抜き、深く息をつく。
そして僕は助手席で眠るユノを静かに抱き上げ、真新しいベットへその身体を下ろした。

「ん…」

起こしてしまっただろうか…?

窺うようにその寝顔を見つめてみたが、再び規則正しい寝息が聞こえてきた。

「…」

そっと額に口づけ、風邪をひかないようにと肩までふとんをかける。
起こさないようにと静かに部屋を出て、僕は殺風景なリビングを見渡した。

どれくらい、ここにいられるだろう…。

もしもあの人に見つかってしまったら、その時はもう二度と逃げ出すことはできないだろう。
おそらく、今度こそ絶対に。

想像するだけでも恐ろしく、おぞましい。
記憶に捕らわれそうになり、振り払うように頭を左右に振った。

とりあえずと、車に詰め込んできた荷物を移動させ、キッチンへと立った。

ユノが目覚めたらすぐに食事が取れるよう、あらかたの用意を済ませ、持ってきた荷物を丁寧に収納する。
2時間ほどで作業が終了し、僕はソファヘと身を沈めた。

「…」

夜通し運転してきたせいか、それとも思いのほか緊張していたのか。
座るなり急に睡魔が襲ってきた。

抗うことなく身を横たえ、僕は深い眠りに堕ちていった。

「ん~…ん?」

久しぶりにゆっくりと休めたようで、心地よい目覚め。
伸びをしながら寝返りを打ち、ユノは何かに気づいたように瞬きを数回繰り返した。

「チャンミン…?」

確か、車に乗っていたはず。

なのにいまいるのは柔らかなベットの上で、でも自分以外誰もいない。
一緒にいるはずの人の名前を呟き、慌ててベットを飛び降りた。

扉を開け、頭だけをのぞかせて室内を窺う。

でも、しんと静まり返った空気だけで、誰もいない。
もしかして置いていかれたかもしれない、捨てられたかもしれない。

そんな恐怖が足元からぞわぞわと這い上がってくる。

「…っ」

絶対、そんなことはない。
チャンミンのことを信じるって決めたんだ。

足元に落とした視線をもう一度前へ向けたそのとき、ソファから飛び出した足が目に飛び込んできた。
反射的に駆け寄り、ソファを覗き込む。

「チャ、チャンミン…?」

苦悶に歪む表情。額に浮かんだ汗。

手は胸をかきむしるように、か細い呼吸でもって、消え入りそうな声でもって、”助けて”とうわ言のように繰り返していた。

咄嗟に起こそうと思って手を伸ばしたが、すんでのところで思い留まった。

「ダ、ダメだ…」

あのとき、眠るチャンミンに触れようとしたときの、あの怯えた表情が不意に呼び起こされた。

でも、このまま魘されているのを見過ごすことなんてできやしない。

どうにかして助けなければ…。

「チャンミン…っ、チャンミンっ!」

声の限り、叫んだ。

願いが声となって届いたのか、かっとまぶたが開かれる。

「チャ、チャンミン…っ」

よかったと安堵したのもつかの間、嘔吐いたかと思えば口元を手で塞ぎ、ふらつきながらも奥の方へと駆け込んでいった。

しばし呆然としていると、何かを吐き出すような苦しげな声が聞こえてくる。
慌てて音のするほうへ駆け寄り、手を伸ばそうとしてまた躊躇う。

「チャンミン…っ」

でも、もう我慢できなかった。
一度は止めた手を再び伸ばし、その背中へと触れる。

かすかに震えたのがわかったが、それでも優しく背中を撫でた。

「オレ、そばにいるから…。怖がること、嫌がること、絶対にしないから…」

ゆっくりと、青ざめた表情が振り返る。

「ユ、ノ…?」

ぐったりとしたその身体を繋ぎとめるように抱きしめた。

ここにいるって、伝えるために。

ただ、子どものように身体を震わせながらおびえるチャンミンをオレは抱きしめ続けた…。

21へ続く。



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