雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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TAXI 56


TAXI 56



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



青白い顔でチャンミンが帰ってきたあの日、胸騒ぎを感じた。

なんの根拠もない直感。

客とのトラブルかとも思ったが、本能が違うと叫ぶ。

もう二度と、誰も愛さないと言ったチャンミン。

誰にも心を開くことなく、自分の殻の中に閉じこもり始めた。

その原因は、僕の姉だった。

経営している父の会社に入社してきた男が原因だった。

眉目秀麗、温柔敦厚。

一流退大学を首席で卒業し、文武両道という逸材。

初めから期待を一身に背負い、入社してきた。

やることなすこと注目の的。

任された仕事はすべて完ぺきにこなし、人を虜にする術すら持ち合わせていた。

ゆえに、僻む人間もいない。

誰もが絶賛した。

彼に任せておけば大丈夫だと。

そんな彼を、社長である僕の父が放っておくはずもなかった。

彼と同期入社である姉はすでに彼に心奪われており、姉の申し出に父は静かに頷いた。

姉の婿として我が家に迎え、次期後継者にと。

これほどに相応しい人材はいない。

父が求める人間像と姉の理想とが一致した瞬間、それは確定事項となった。

さっそく彼を呼び出し、会食の場が設けられた。

名目は彼の発案した企画の成功と、入社1年目にして主任へと昇格を果たした祝賀会。

会場としてセッティングされたレストランに顔を並べていたのは僕たち家族。

その面々に、彼は一瞬目を見開いた。

頭のいい彼のことだ。

僕たち…いや、父と姉の目的に気づいたのだろう。

「このような場を設けていただき、ありがとうございます」

そう社長である父に静かに頭を下げ、彼は父に勧められるまま席へとついた。

意図して空けられていた、姉の隣の席へと。

「かなりのやり手みたいだな。話は聞いている」

「ありがとうございます」

ワインで乾杯をし、父の第一声がそれだった。

「仕事はどうだ?やりがいがあるだろう」

「はい。まだ、学ぶことも多く、日々手探り状態ですが」

殊勝な言葉に父は笑った。

だが、値踏みするような眼差しまでは拭いきれない。

人づての話など、判断の基準にはならない。

それは父が常に言っていること。

自分の目で見て、判断して、初めてその人間がわかると。

父の目に彼はどう映っているのだろうか。

僕はただ黙って、成り行きを見守っていた。

所詮、他人事。

この時はまだ関係のないことだと思っていた。

会社なんてどうでもいい。

後を継ぐことを幼いころから言われていたが、どうにも経営というものに興味が持てない。

かといって、何がやりたいというのもないけれど。

食事をしながら言葉を交わし、会食も終盤に差し掛かっていた。

「時にムソク君。恋人はいるのかな?」

残るはデザートとなったところで、父はそう切り出した。

つまり、父の眼鏡に適ったということなんだろう。

「はい。高校の時からお付き合いをしている人がおります」

「そうか」

落胆する姉と、何か思案する父。

「どういう人なんだい?君ほどの人間が想いを寄せる人間は」

「まだ、大学生です。とても可愛くて、優しい子です」

そう語った時の彼の顔は、とても優しかった。

ホントにその人のことを愛しているんだと、初見の僕でさえわかった。

「僕にはもったいないほどの」

「興味があるな。それほどの人間ならば」

そう告げた父の表情に、寒気がした。

何かする気だ、と。

その勘は残念なことに当たってしまった。

翌日には調査を指示し、彼の恋人探しが始まった。

しかし、1か月経っても、2か月経っても進展はない。

報告書が届いたのは、調査を指示してから1年と3か月が経過した時だった。

「これは、真実か?」

「はい」

深いため息が聞こえた。

リンゴを齧りながら、耳だけを欹てていた。

なんとなく気になったから。

姉はまだ彼のことが好きみたいだし。

彼が姉と結婚してくれれば、僕は自由だ。

興味のない経営学なんか勉強しなくてもよくなる。

「まさか、男とは…」

男…?

彼の恋人は男なのか?

また興味が増していく。

父が席を外したうちにそっと調査資料を手にした。

そこに映っていたのは、大きな瞳が印象的な、とても可愛らしい人だった。

ホントに男か…?

思わず疑いたくなるほど。

彼の言っていた通り大学生。

しかも、彼と同じ大学に通っており、成績優秀みたいだ。

名前はシム・チャンミン。

社会人としても、男としても完璧と思える彼が惚れた人間がまさかの男。

確かに、父にしてみたら青天の霹靂。

僕でさえ驚いているんだから、父の驚きはそれ以上だろう。

「…」

そっと、資料を元の位置へと戻した。

このまま父が黙っているとは思えない。

案の定、その勘はまたも当たってしまった。

あの手この手で別れさせようとする。

相手に諦めてもらうのが一番手っ取り早いと思ったのだろう。

彼の恋人であるシム・チャンミンの元へと真っ先に向かった。

手切れ金を持って。

しかし、用意した金をそのままに父は帰ってきた。

不機嫌そうな表情で。

思い通りにならないことなどないと思っている人だから、仕方がない。

次に父が指示したのはシム・チャンミンに対する調査だった。

弱みを握って、揺すろうという魂胆なんだろう。

こういう汚い手段を当たり前のようにする父が僕は嫌いだ。

そんな父を見てきたからこそ、会社経営というものに興味が持てなくなった。

こんな人間になるくらいなら会社なんてどうでもいい、と。

父の興味が僕から彼に移ったことで得た自由。

家を出て、しがらみから抜け出し、バイトをしながらその日暮らしをしていたそんなある日。

シム・チャンミンと出逢った。

一瞬、見間違いかと思った。

あまりに、写真で見た姿と違っていたから。

印象的だった大きな瞳。

希望に満ち溢れていたその瞳には、暗い影があった。

深い、底の見えない闇。

「君…」

気づくとそう声をかけていた。

何かあったのか。

聞かなくてもわかってしまう。

彼と、別れたんだ。

他でもない、僕の父のせいで。

助けたい。

いや、助けなければ。

この人を傷つけたのが僕の父なら、放っておくことなんかできない。

「こんなところにいたらカゼひくよ?」

「…邪魔しないで、客待ちしてんだから」

「え…?」

客待ち?

どういうこと?

その疑問はすぐに消えた。

すっと僕の横を通り過ぎた男とともに、シム・チャンミンは繁華街の奥へと消えていった。

色とりどりのネオンが彩るその路地。

一番手前にあった建物へと、彼らは消えていった。

それから僕は、シム・チャンミンを毎日探すようになった。

冷たくあしらわれながらも声をかけ続けた。

もう一度、笑顔を取り戻してほしくて。

僕の父が傷つけた心の傷を少しでも癒したくて。

全部、独りよがりだけど。

見つけると嬉しくて、声をかけては冷たくあしらわれて落ち込む。

でも、だんだんと言葉を返してくれるようになった。

「アンタ、ヒマ人?」

酷い言われようだ。

確かに、少し前に比べたらだいぶ暇。

ただ、別に暇なわけではなく、時間を作ってシム・チャンミンを探していただけなんだけど。

「いま、どこに住んでるの?」

「決まった場所はないよ。漫喫だったり、ビジネスホテルだったり」

なぜ…?

なんて、僕には聞けない。

そうさせてしまった根本を正せば父に行きつくことはわかっているから。

「じゃあさ…よかったら僕の家に来ない?」

「は?」

「ダメ?僕、君と友だちになりたいんだ」

そう言った時すでに、僕はたぶんシム・チャンミンという人間を好きになっていた。

傍から見れば単なる同情と言われてしまいそうだけど。

でも、たぶん違う。

少しずつ言葉を交わしていって、知っていくうちに気づいてしまったんだ。

そしてどうにか口説き落として一緒に住むようになり、少しずつ仲良くなっていった。

しかし、愛情というものを嫌悪しているシム・チャンミンに想いを告げてしまったら、きっと居なくなってしまう。

だから言えない。

そのまま時は過ぎゆく。

僕のものにならないままに。

誰かのものにもならないままに。

なのに…。



つづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

実はそんな設定だったんです(笑)
飼い主君はどうするかな~(´∀`*)ウフフ
ユノ様は?
チャンミン君は??

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

実はムソク様と繋がってたんです(≧▽≦)
ようやく年下の飼い主君が登場し、クライマックス突入?
チャンミン君もホントに過去を乗り越えるときがきたのでは!?
そして、ユノ様とホントの幸せを掴んでほしい!
年下君は可哀想ですが…(;^ω^)

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Re: タイトルなし

あ◇ 様

ようやく年下の飼い主君登場です!
唯一、空白の数年間を知る人物Σ(・ω・ノ)ノ!
どうなるのかな???

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Re: でたー😭

ペ◇マミー 様

とうとう出てきましたよ~(´∀`*)ウフフ
ユノ様の相手としてはかなり不足?
邪魔してくるかな?
どうなるのかな??

リアル ユノ様、ホントに頑張ってますね!
宣言していた通り、モンスターになって帰ってくるかも~(´∀`*)ウフフ

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