雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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TAXI 64


TAXI 64



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



明らかに様子がおかしい。

兄も、チャンミンも。

いったい、このふたりの間に何があった…?

間違いなく失った記憶の中に答えがある気がした。

なのに、濃い霧でもかかっているみたいに何も見えない。

何もわからない。

とりあえずチャンミンを落ち着かせ、寝室を出た。

待ち構えていた兄は期待と不安をいり混ぜたような表情でオレを見つめていた。

「チャンミナは…」

言葉にするには気が引けた。

だから目を伏せ、ゆっくりとかぶりを振った。

いまにも膝から崩れ落ちてしまいそうなほど落胆した姿。

初めてかもしれない。

こんな、弱りきった兄を見るのは。

「見つけて、くれたんだな…」

そう囁いたのは、しばらく時間が過ぎた頃だった。

「…?」

見つけてくれた?

どういう、意味だ?

オレの意思でチャンミンを探していたんじゃないのか?

「ありがとう」

「…」

もやもやとしたものが心を覆い隠している。

そして、こみ上げてくる不安。

胃がキリっと痛んだ。

オレに感謝の言葉を述べ、兄は寝室へと繋がっている扉を見つめた。

その向こうにはチャンミンがいる。

ふらっと歩き出したかと思えば、ゆっくりと手が持ち上がった。

開けさせてはならない。

ふたりを逢わせてはならない。

理由も根拠もなく、そう思った。

止めようとしたそのとき、兄は静かに扉をノックした。

「チャンミナ。そのままでいいから、聞いて」

何を言おうとしている…?

頼むから変なことは言わないでくれ。

オレとチャンミンの邪魔をしないでくれ。

「婚約は、破棄した。会社も辞めてきた。やっぱり、オレにはチャンミナしかいないから」

「…っ」

頭を鈍器で殴られたような衝撃だった。

瞬間、走馬灯のように映像が次から次に溢れ出す。

思い出したくないことまで。

「もう一度、やり直してほしい。何もないオレだけど、オレのそばにいてくれないか…?」

ドク、ドクと破裂しそうなほど心臓が脈打っている。

止めてくれ。

ようやく、チャンミンがオレを選んでくれたんだ。

オレのそばにいると言ってくれたんだ。

好きだと言ってくれたんだ。

たとえきっかけは不順であっても、チャンミンが自分の意思でオレと一緒にいたいって…。

だから、これ以上波風立てないでくれ。

お願いだから、オレからチャンミンを奪わないでくれ…っ。

「答えは、すぐじゃなくていい。待ってるから。チャンミナがオレの元に戻ってきてくれるって、信じて」

「…」

誰が、渡すかよ…。

あんな思い、もう二度としたくない。

絶対に渡さない。

「急に来て、悪かったな」

「…渡さないから」

「…」

「チャンミナは、絶対に渡さない…っ」

オレの言葉に足を止めた兄がゆっくりと振り返り、そして微笑んだ。

ただ微笑んだだけなのに、苛立ちがこみ上げてくる。

「それは、チャンミナ次第だよ。オレとお前の意思は決まっている。選ぶのは、チャンミナだ」

「…っ」

もちろん、それは正論だ。

あの時、チャンミンは兄を選んだ。

じゃあ今度は…?

また、オレは捨てられるのか…?

冗談じゃない。

どんなに情けなくても、女々しくても。

「それでも、渡さない」

「…」

「ひょんのために、オレはチャンミナを探したわけじゃない。オレのためだ。オレが、チャンミナが必要だから探して、見つけ出して、一緒に暮らしてるんだ。もう、ひょんには渡さない」

初めてかもしれない。

こうして、兄に自分の思いを正直にぶつけるのは。

いつも、闘う前から諦めていたから。

どうせ頑張るだけ無駄なんだからと心を宥めて。

「…それでも、決めるのはチャンミナだよ。オレか、お前か」

イライラする。

いまにも風に飛ばされてしまいそうなほど弱々しい雰囲気を漂わせておきながら、オレに負けるつもりはないと言わんばかりに微笑むその様が。

「また、来るよ。邪魔したな」

振り返ることなく去っていくその潔い後姿が、胸に突き刺さる。

お前はまだ子どもだと、オレに敵うわけがないと、そう言葉なくして示すように。

「…っ」

怒りの矛先が見当たらず、こぶしを握り締めた。

チャンミナは、オレのものだ。

絶対に渡さない。

でも、最終的に決めるのはチャンミン。

答えを持っているのもまたチャンミンしかいない。

だからこそ歯がゆい。

考えたくないけれど、また過去を繰り返すようなことになってしまったら…。

そう考えるだけで気が狂いそうだ。

もう、誰にも邪魔されたくない。

足早に廊下を進み、リビングを通り抜け、寝室へと足を踏み入れた。

ベットの上には小さな山がひとつ。

「チャンミナ」

呼びかければ、濡れた瞳がふとんの中から現れた。

「ユノ…っ」

懸命に伸ばされたその手を掴んで、抱きしめた。

大丈夫。

チャンミンはここにいる。

ずっと一緒だと、約束したんだから。

「僕のこと、嫌いにならないで…。捨てないで…っ」

「…」

予想だにしていなかった言葉。

思わず、抱きしめる腕に力がこもった。

「そんなワケ、ないだろ…。チャンミナこそ、オレのこと捨てんなよ…?」

願いを紡げば即座に首肯が返ってくる。

これほどまでに嬉しい返答はない。

大丈夫だと思えた。

「ユノ…ユノ…っ」

「ずっと、一緒にいような?」

約束を口づけで固く誓い、隙間ないほどに身を寄せる。

もう離れたくない。

失いたくない。

ふたりの想いがぴったりと重なり合う。

まるで、隣り合うパズルのピースの如く。

隙間でこぼれた甘い吐息に微笑み、ゆっくりとその身体をベットへ沈める。

磁石が引き合うようにもう一度唇を重ね合わせ、そっとシルクのようなその肌へと触れた。



つづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

何やら思いだしたご様子!?
しかし…ムソク様、自分勝手すぎ(笑)
自分から別れておいて、今度はやり直したい、なんて。
何様だーーーっ!
もう、お呼びじゃないもんねっ…なんて?
どうなるのかな~(´∀`*)ウフフ

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

ムソク様も何やら覚悟を決め、すべてを捨ててきちゃいました(;^ω^)
初めて、ですね。
ムソク様が周囲の期待に背いたのは。
それくらいチャンミン君が好きだったんでしょうけど…すでに遅いっ!
余裕が本物なのか、偽物なのか…。
なんか企んでる?
う~ん…"(-""-)"
でも、ユノ様はチャンミン君を離さしませんよ~(´∀`*)ウフフ
それに、ムソク様のそれはもう恋とか愛じゃなくて、単なる執着にしか見えない…。
ホントにチャンミン君を好きなら、チャンミン君の幸せを願ってほしいものです(;^ω^)
とりあえず…想いを確かめ合ってもらいましょ~♡

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Re: 不覚にも、、

m◇ri 様

泣かせちゃってすみませんm(__)m
ホントこのふたりは不幸を一身に背負っているかのような…(T_T)
そろそろ幸せにしてあげたいです。
葉月的にも(笑)
ユノ様、チャンミン君、頑張れ~(>_<)

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