雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Bittersweet ep.4-21


Bittersweet ep.4-21





Bittersweet3.png




チャンミンと、ほんの少しだけ逢えた。

嬉しくて、涙が止まらない。

同時に、自分の小ささを目の当たりにした。

だって、逃げてるだけじゃないか。

閉じ込められて、誰と話すことも拒絶して。

でも、チャンミンは違った。

ひとりで頑張ってる。

オレにできることは…?

ここで立ち止まっていても、うずくまっていても、何も変わらない。

オレが一番動かなきゃいけないんじゃないか?

だって、オレの親父じゃないか。

オレが話さないでどうする?

「…」

目の前にはチャンミンからの手紙。

しわくちゃのその手紙を手のひらで伸ばし、机の上にそっと置いた。

「おっぱ…?」

「…」

振り返るとそこには妹の姿があった。

眉尻を下げて、心配そうに、扉から顔をのぞかせている。

「これ…チャンミンさんがおっぱに渡してって」

「…」

差し出されたのは大きな紙袋だった。

誘われるように手を伸ばして受け取ってみれば、さらにビニール袋。

見覚えがあった。

「…」

慌てて、中身を取りだす。

ビニールを引きちぎるようにして。

中身を引っ張りだして抱きしめれば、チャンミンの香りがした。

「チャンミン…っ」

「私、応援してるから…。チャンミンさんも頑張ってるから…。だから、おっぱも頑張って?チャンミンさん絶対に迎えに来てくれるよ。その時に、いまのおっぱ見たら辛いんじゃないかな…?だから、ゴハンもちゃんと食べて?それ使って、ちゃんと眠って?ね?」

「…っ」

胸が締め付けられるみたいだ…。

チャンミンはこんなにもオレを想ってくれてる。

「ジヘ」

「なに?なんでも言って?できることなら、なんでもするから」

「…親父と話しがしたい」

オレが話さなきゃいけないんだ。

チャンミンじゃなくて、オレが…。

「わかった。パパに伝えてくる」

「…頼む」

何をどう話せばいいのかなんてわからないけど、話さなければ始まらない。

オレにもできることはある。

「なんだ?」

「…チャンミンのところに、帰る」

「…」

「オレ、本気でチャンミンのことが好きなんだ。男同士でおかしいって思うかもしれないけど、本気なんだ。いままで、こんなにも誰かを思ったことなんかない。初めてなんだ。こんなに好きになったの。だから…頼むよ。オレから、チャンミンを取らないでくれ…っ」

いまのオレに言える精一杯の想い。

「話はそれだけか?」

「親父!」

扉がまた閉ざされた。

外側から鍵をかけられ、こちらからは開けることも叶わない。

なんでわかってくれないんだ…?

どうして…っ。

「親父!」

泣いたって仕方ない。

涙を拭ってくれる人もここにはいない。

なのに、溢れていく。

もう、嫌だ…っ。

これ以上はもう、ムリだ。

耐えられない。

「…」

窓を開け放ち、目標物を定める。

庭に生えている大きな木。

距離は窓から1メートルほど。

飛べない距離じゃない。

こんなところに閉じ込められているよりましだ。

桟に足をかけ、身を躍らせた。

手を伸ばし、太い枝にしがみつく。

「…っ」

手のひらに痛みが走る。

でも、構ってなんかいられない。

子どもの頃、よくそうしていたように木を滑り降りた。

そして柵を乗り越え、裸足のまま駆け出す。

「おっぱ!」

聞こえてきた声に、一瞬足を止めた。

でも、振り返ることはできない。

もう決めたんだ。

チャンミンとの関係を引き裂かれるくらいなら、捨ててやる。

オレは、チャンミンしかいらない。

チャンミンがいればいい。

足の裏が、手のひらが痛む。

それ以上に、心が引き裂かれるみたいに痛い。

ひたすらに走った。

電車に乗るお金すらないから。

オレの、帰るべき場所に向かって、夢中で。

懐かしい景色がオレの心をさらに急かす。

早く逢いたい。

1秒でも早く逢って、そして、触れたい。

看板が目に飛び込んできて、扉へと手をついた。

スピードを殺さずに突っ込んだせいで、激しい物音が深夜の住宅街に響いた。

「チャンミンっ!」

声の限り叫んだ。

もう、我慢する必要はないから。

扉が開き、そこには逢いたくて止まない人。

迷うことなく、その腕の中に飛び込んだ。

「チャンミン…っ」

「ユ、ノ…?」

「…っ」

「ユノ…っ」

ぎゅっと、きついくらいにオレを抱きしめる力強い腕。

香りも、体温も、本物だ。

「チャンミン…っ」

久しぶりのキスは、涙の味がした。

逢えない時間に想いは募り、溢れだす。

やっぱり、オレはチャンミンがいないとダメなんだ。

チャンミンなしじゃ生きられない。

オレの居場所は、この腕の中なんだって…実感した。

いや、実感なんて生易しいものじゃない。

痛感したんだ。

もちろんわかってたけど、離されたことで気づいた。

もう、チャンミンはオレにとってオレの生活の一部になっているんだって。

ふたりでひとつなんだって。

「どうして…」

「逃げだしてきた。オレ、もう離れないからな…っ」

チャンミン以外、どうだっていい。

本気で、そう思った。

「帰りなさい」

「え…?」

「送っていきます」

「チャ、チャンミン…?」

なんでそんなことを言うんだ…?

やっと逢えたのに、どうして。

「い、イヤだ!戻らない!ここにいるっ」

「ユノには後悔してほしくないんです」

「後悔なんかしない!」

「僕と同じ轍を踏む気ですか?」

静かな問いかけが、痛みをこらえるような眼差しが、言葉を詰まらせた。

「失ってからじゃ遅いんです」

「チャンミン…」

「僕ができなかった分、ユノには家族を大切にしてもらいたいんです。だから…」

わかって…?

そう、眼差しが訴えていた。

普段あまり感情の色を見せない瞳が、如実にそう物語っていた。

「ちゃみ…っ」

「…」

チャンミンの手が、オレの腕をはがしていく。

せっかく触れられたのに、ひとつに戻れたのに、また別個体になっていく。

そっと、チャンミンが手のひらへキスをした。

「こんなに傷を作って…。処置が先ですね」

「…」

「おいで?手当てしますから」

通されたのは部屋ではなく、店の一角だった。

背高のツールに座らされ、手と足を丁寧に処置していく。

その間も、涙が止まらない。

せっかく逢えたのに、逃げだしてきたのに…。

でも、チャンミンの気持ちも痛いほどわかってしまう。

チャンミンの父に対する想い。

落ち込み、後悔に苦しむ姿を見てしまったから。

だから、何も言えない。

離れたくないのに。

もう、帰りたくないのに…。



つづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

単に逃げだしただけなんですけどね(笑)
でも、たった1回で逃げだすとは…。
チャンミン君なんか何度玉砕していると思ってるんでしょう…(;^ω^)
とりあえず、いまは短い逢瀬を楽しんでもらいましょう♡
すぐに離れなきゃだから切ないけど…(T_T)

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

ようやく逢えたんですけどね…。
でも、これじゃホントの幸せは手に入りません(T_T)
いつか後悔して、それが火種になって関係にひびが入ってしまう…。
それは避けたいですからね!
しかし…ユノパパ、なかなかに気難しい…(>_<)

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Re: ……そうか、そうなんだ。

か◇ 様

ホント、ふたりとも不器用すぎる…(;^ω^)
どちらの気持ちもわかるんですけどね~…。
これからは後悔せずに生きてほしいのですが…。
難しいですね"(-""-)"

フィルムコン、お疲れ様でしたm(__)m
どりあんずの堤下さんが来たんですね!
川口は前説ありませんでしたのでちょっと羨ましい…。
しかもそんなお話が聞けたなんて…(T_T)
あ~…早くふたりに逢いたいな♡

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