雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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DIRT 27

DIRT 27

好き、ってどういうことだろう…。

考えたこともなかった。
恋とか、愛とか。

無縁の世界にいたから。

いつだってあるのは恐怖だけで、それから逃れるためにいつでも必死で。
そうしたらいつの間にか何も感じなくなっていた。

飽和、してしまったんだと思う。

どこかで僕は感情というものを落としてきてしまった。
たぶん、それがいまの僕。

「…」

眠るユノを残し、僕はひとり家を出た。

昨夜降り積もった雪を踏みしめながら、ただ歩いた。

ついでだからと一番近い小さな店で生活用品を購入し、また来た道を戻っていった。
家へ近づくと、ちょうど玄関から飛び出してくる姿があった。

「ユノ?」

声をかければ弾かれたように振り返り、もたつく足で必死に僕へ向かって歩いてくる。
思わず買ってきたものをその場に放り投げ、ユノの元へと駆け寄った。

「チャンミン…っ」

瞳に涙をいっぱい溜めて、僕にしがみつくユノにまた理解しがたいものがこみ上げてくる。

なんなんだ?いったい。
まだ不自由な身体で、なんだって外に出てくる?

「よ、よかった…っ」

「…」

「どっか、オレ置いていっちゃったって…っ」

ひとしずく、涙がこぼれていく。
それを見た瞬間、僕は無意識にその身体を抱きしめていた。

「買い出しに行ってただけです。
それに、約束したでしょう?
黙って、どこにも行かないって」

「だ、だって、起きたらいなかった…っ」

「すみません。
今度は書置きしていきますから…

だから、泣かないで?」

素直に、可愛いとか思ってしまう。

とりあえずと身体を抱きかかえて室内へと戻り、ソファヘとユノを下ろした。

「少し待ってて。すぐ戻るから」

すぐ戻るといっているのに、駄々っ子のように頭をふり、僕へとしがみつく。

それこそ必死に。
1秒だって離れたくないと言わんばかりに。

「ユノ、ほんの1分くらいです。すぐに戻りますから…ね?」

涙をいっぱいに溜めた瞳はいつも以上に輝き、まるで宝石のように煌く。
そんな瞳に見上げられ、ドクンと心臓が大きく脈打った。

「も、もう…知りたいとか、言わないから…っ。だから、お願いだから…っ」

「…」

鉄が磁石に吸い寄せられるように、ゆっくりと顔が近づいていく。
ぬれた頬を優しく手のひらで包み込み、そっと口づけた。

「どこにも行きません。
ここにいます。

ユノのそばに、ずっと」

「チャンミン…っ」

ユノの世界はあまりにも狭すぎる。
きっと、僕がそうさせてしまっている。

あのときの、僕にとってのあの人のように。
翼をもいで、鳥かごに閉じ込めて、自由を奪って。

ホント、最低だ…。

「オレを、捨てないで…っ」

「…」

何を言えばいいんだろうか。
どうしたらいいのだろうか。

捨てないと言うのは簡単だが、安易に約束できるもではない。
それに、本当の僕を知ったらきっと幻滅するだろう。

この穢れきった身体と心を知ったなら…。

「少しだけ、待てる?」

「…っ」

「外に、せっかく買ってきた肉がダメになっちゃいますよ?」

それでも嫌だというように、腰に回した腕をぎゅっと窄めていく。

「ユノ」

このままではいけない。
頭の中で警鐘がなっていた。

だから僕はその腕を掴み、半ば無理やりに引き剥がす。

「ユノ」

「…っ」

「1分だけ、目を閉じて待ってて。いいですね?」

膝を屈めるようにして涙ぐんだ瞳を覗き込み、少し強い口調でそう告げた。

返事を待たずしてユノを残して歩き出す。
玄関をくぐり、自らの足跡を辿るように歩み、ぬかるんだ足元に落下していたそれをすくい上げた。

ビニールは多少汚れてしまっているが、中身は大丈夫そうだ。
ほっと胸を撫で下ろし、僕は家へと戻った。

「ユノ、ただいま」

言われたとおり目を閉じて待つユノを抱きしめ、ご褒美の変わりにそっと口づける。

「チャンミン…っ」

「…とりあえず、シャワーを浴びましょうね?それから、食事にしましょう。おなか、空いたでしょう?」

「や、だ…。もう少しだけ…」

「…わかりました。もう少しだけですよ?」

幼い子どもをなだめるように髪を撫で、小さく震えるその身体を包み込む。

その間も、僕は悩んでいた。

このままではダメだとわかっているのに、どうしたらいいのかさっぱりわからない。

好きという感情はよくわからないが、それと執着や依存などというものと意味合いが違うのだけは確かだ。
突き放さなければならないのに…したくない、と思う自分がいる。

相容れない、正反対な感情。
さらに頭が混乱していく。

いったい、僕はどうしてしまったんだろうか…。

28へ続く。



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