雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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TAXI 74


TAXI 74



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



遅かった…。

わかってはいたんだ。

だって、ずっと昔から知っていたから。

チャンミンの心にオレ以外の誰かがいることを。

それがユノであることを。

だからこそユノをけん制し、束縛してきた。

醜い嫉妬に駆られ、実の弟に惨い仕打ちさえしてしまった。

愛するがゆえに。

あの時、告白をしたとき、チャンミンが自分の気持ちを自覚していたならここまでこじれることはなかっただろう。

望まれるがまま、彼女と結婚の道を選び、両親の期待に応え、生きていただろう。

でも、一時でも愛する人を得てしまったことで歯車が大きく狂ってしまった。

いつかチャンミンも本当にオレのことを愛してくれる。

そう夢見てしまったから。

でも、夢は夢。

心から愛し合うふたりを引き裂くことはできない。

何より、チャンミンには誰よりも幸せになってほしいから。

できればそれをオレがもたらしてあげたかった。

不自由なく、愛にあふれた家庭。

誰よりも幸せで、あたたかい家族を求めていたチャンミンだから。

しかし、オレにはできなかった。

初めて両親の期待を裏切り、自分の想いを優先した。

もっと早くに決断していたならたぶん変わっていたかもしれない。

たとえば、チャンミンがユノへの想いに気づいたあの時に。

愚かにも足掻いたりせず、受け止め、受け入れられていたなら。

でも、縋ってしまった。

一度は手に入れた幸せを逃したくなくて、チャンミンの気持ちを無視して、無理矢理に引き寄せた。

チャンミンはオレが幸せにしてやるんだなんて、できもしないことを夢見て。

だから、チャンミンを傷つけるようなことは絶対にあってはならない。

なのに、あの卑怯な家族は、あろうことか、チャンミンをネタに脅してきた。

どうなってもいいのか、と。

守るためには自分を犠牲にするしかないと思った。

でも、その決断はチャンミンを傷つけた。

苦悩する日々。

仕事も、何もかも手につかなくなった。

チャンミンがいないと、何もできない愚かなオレ。

だって、チャンミンの憧れでありたいからこそ必死に頑張ってきたんだ。

その礎がなくなってしまったら、頑張ることもできない。

崩れていくしかない。

「…」

目の前で、チャンミンが幸せそうに笑っている。

ユノを見つめ、手を繋いで。

本来ならこれが正しい形。

オレのしていることは悪あがきに他ならない。

最初から、邪魔者はオレだったから。

何があってもユノを選ぶとはっきり言いきったチャンミンにこれ以上告げる言葉はない。

ここにいる意味はない。

立ち去るのみ、だ。

ゆっくりと席を立つ。

手つかずのコーヒーを一瞥し、背を向けた。

「ひょん」

玄関を潜り、閉まろうとする扉をすり抜けて飛び出してきたのはユノだった。

チャンミンが追いかけてきてくれれば…。

ほんの少しだけ期待してしまった自分はかなり女々しいんだろうな。

「チャンミナは、オレが幸せにするから」

「…」

「だから、見てて?絶対に、泣かせない」

まぶしいな…。

目を細め、その姿を見つめた。

「知ってたか?」

「…?」

「オレはずっと、お前が羨ましかった」

「え…?」

鳩が豆鉄砲を喰らったような、ぽかんとしたその表情。

ちょっとだけ、気持ちがいい。

予想通りの反応が。

「自由に生きているお前に憧れてた」

親の期待を一身に背負うがゆえに、自由は一切なかった。

学業も運動も、何もかも1位でなければならなかったから。

オレが陰でどれだけ努力をしていたか、みんな知らない。

誰もが天才だと思っている。

チャンミンも、ユノも、友人も、両親でさえも。

もちろんそうし向けていたのはオレだ。

チャンミンの理想であるために、という不純な理由だけど。

「ホントのオレは、ものすごく小さな人間だ。なのに周りは期待を押し付けてくる。お前が思うほど、できた人間じゃないんだよ」

「…」

ただ、必死だっただけ。

期待を裏切ってしまったら、誰もいなくなってしまう気がして。

でも、ユノは違う。

なんだかんだ言いながらも、両親はユノの心配ばかりしている。

オレは一人でもどうとでもなると思っているから。

「父さんも母さんも心配してる。だから、1度顔を出してやってくれ」

「ひょん…」

「じゃあな。仕事、大変だろうけど頑張れよ?応援してるから」

もしかしたら、両親の望むレールをオレが脱線したことで、期待がユノに向かってしまうかもしれない。

でも、ユノならば大丈夫じゃないかと思った。

ホントは、オレなんかより断然できた人間だから。

本人は無自覚みたいだけど。

背を向けると、再び声が投げかけられた。

思いがけない声に振り返れば、ユノの隣にチャンミンが佇んでいた。

「チャンミナ…」

「言い忘れたことがあって…」

近づいている気配はない。

ユノの手を握り、オレを見つめている。

「いままで、ごめんなさい」

「…」

「そばにいてくれて、ありがとう」

やっぱり、チャンミンは優しいな…。

ありがとう、なんて。

「それはオレのセリフだよ。そばにいてくれて、ありがとう。チャンミナがいてくれて、幸せだった」

「ひょん…」

「ちゃんとユノに幸せにしえもらえよ?」

オレにはできなかった。

でも、ユノならばできると思う。

両親でさえ気づいていないけど、ユノはオレよりもはるかに人間ができている。

真面目で、一途で、純粋。

呆然とするユノとチャンミンを残し、エレベーターへと乗り込んだ。

とりあえず、これからどうしようか…。

そろそろ本格的に就職活動をしないとだな。

いっそ、会社でも起こしてやろうか。

そのほうが自由にできる。

オレが作る、オレのための会社。

上から期待をかけられることもないし。

外面だけはかなり培われているから、受けはいいはずだ。

かといって、何がやりたいっていうのが難点だ。

まずは、そこからだな。

やりたいことを見つけるため、旅行でもしてみるか。

ゆっくり、行先も期限も決めず、世界を見て回るのもいいかもしれない。

咄嗟の思いつきだが、なかなかおもしろそうだ。

いままで自由にできなかった分、自由に。

人を優先するではなく、自分の意思を最優先に。

ここからがオレの人生。

失敗したらまたやり直せばいい。

もう、失って怖いものもないのだから。

エレベーターを降りたち、降り注ぐ光の中を歩きだす。

ここがスタート地点。

意外と心は軽い。

いままでのしがらみがすべて解けたみたいに…。



つづく。






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Re: 祝、コメント1周年♡

ひ◇み 様

もう1年になるんですね~…初コメから♡
ありがとうございますm(__)m
引き続き、2周年、3周年とよろしくお願いいたします(笑)

ムソク様サイドですよ~?
だって、ムソク様の考え方も気になりません??
実は兄弟そろってお互いを羨ましがるという、ブラコンwww
ようやく過去と決別できたわけですし、これからの人生を楽しんでいってもらいたいですね~(´∀`*)ウフフ
退散したから応援なんて…現金だな~(;^ω^)

マニア度テスト、作成しましたよ~( *´艸`)
これで愛の深さが測れるはず(笑)
何問正解できるか…いまから楽しみだ♪

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

ムソク様も辛かったんですよ…(T_T)
でも、最後はちゃんとふたりを認めて、受け入れて、応援してくれました♡
ホントはきっといい人なんです!
ただ、ちょっと執着しすぎるあまりにあんなことになっちゃっただけで。
とりあえず…最大の難関は乗り越えたかな?
できれば、チョン兄弟が仲良くなれるようになれればイイんだけど…それは望みすぎですかね(;^ω^)

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Re: タイトルなし

け◇こ 様

お久しぶりです!
コメントありがとうございますm(__)m

ムソク様の気持ちに共感いただきありがとうございます(≧▽≦)
長男、長女ともなると、やはり親の期待は計り知れないですよね~…。
あ、ちなみに葉月は一人っ子です(笑)
でも、期待という重さは理解してるつもりなんです。
あくまで『つもり』ですがwww

なんていうか…このお話のチョン兄弟は、不器用ですよね~…。
もうちょっと言葉を交わしていたら、心をさらけ出していたらこんなにも拗れることはなかったかも…?
でも、これから変わる…かな?
お互い認めたし、認められたし。
ある意味、チョン兄弟のスタート地点かも!?

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Re: 実は

か◇ 様

そりゃ、そうですよね~…。
恐怖を感じるのは仕方ないと思います(;^ω^)
なんていうか…ムソク様、手段を択ばずというカンジでしたから。
でも、ようやく3人とも新たなスタートを切れました!
ユノ様はチャンミン君と、ムソク様はある意味自分の人生探し♪
3人とも、幸せになれるとイイですね~(´∀`*)ウフフ

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