雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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DIRT 32

こんにちは、葉月です。

この場をお借りして拍手コメのお返事を失礼いたします。

あいまい 様

いつもコメントありがとうございます!
こんなにDIRTを愛していただく、作者冥利につきます(笑)
ちなみに、私も仕事中にこのお話を妄想してます(;'∀')
真面目な顔で仕事してるかと思いきや、
あぁでもない、こぉでもないと。
妄想なしでは生きていけないので( *´艸`)
こんなお馬鹿で腐りきった葉月ですが、どうぞこれからもお付き合いくださいませ♪



DIRT 32

言えなかった。
ただ普通に、”好きじゃない”って言えばいいのに。

言葉が出てこなかった。

ワケがわからない。
なんなんだ?この感情は…。

触れていると安心するとか、見てると何かしてあげたくなるとか、笑顔でいてほしいとか。
こんな感情、僕は知らない。

離れたほうがいいんだ。
僕のためにも、ユノのためにも。

でも、触れた手のひらが、腕が、唇が、身体がそれを全力で拒む。
まるで僕が僕でなくなってしまったかのように…。

「チャンミン…」

僕に跨り、頬を撫でるようにしながら切ない声で僕の名を呼ぶ。
窓から差し込む淡い月明かりだけが映し出すその姿。

目が離せなくなる。

「愛してる、チャンミン…」

ひとつひとつ想いをこめ、口づけを落とす。
額に、まぶたに、唇に、うなじに、胸元にとゆっくりなだらかな坂を下るように。

ユノの手がシャツのボタンへとかけられた瞬間、僕は反射的にその手を握り締めた。

「見せて?」

「…」

「もう、隠すなよ」

視線に縫い付けられ、身体が思うように動かない。
かすかな音を立ててボタンが解かれる。

次のボタンへと差し掛かった手を、僕はまた掴んだ。

「オレ、決めたから」

「…」

「チャンミンがどれだけ隠したってオレが暴いてやる。
全部見て、全部受け止めて、全部まとめて愛す。

言っとくけど、逃がさないから」

束縛は、気色悪いもの。
それしかなかったはずなのに、いまは違う。

気色悪いとか、不快だとか、恐怖だとか、そんなものは一切なかった。
それどころか心地よさすら感じてしまう。

「手、どかして?」

「…」

言葉に操られているかのように、手の力が抜けていく。
シーツに腕が投げ出されるとユノはまたひとつ、ひとつとボタンを外していく。

「やっぱり、すっげぇキレイ…」

「…キレイ、じゃない…っ」

痛みを堪えるような表情で、呻くようにそう呟く。

「キレイなのは、ユノのほうです…」

「なんか、照れるんですケド…」

少し恥ずかしそうに、はにかんだように微笑む。
素肌を撫でるようにしてシャツを脱がせ、またひとつ口づけを落とす。

「僕は、愛人の子なんです」

「え…?」

「理事長の、愛人の子」

洗礼を受けながら、僕は誰にも語ったことのない、また語るつもりもなかった僕の生い立ちを告げていた。

「母が死んで、14歳のときに父に引き取られました」

「…」

「それまでその人が父とは知らずに育ってきたので、驚きました」

1ヶ月に1回ほど、食事をしたりいろいろなものを買ってもらって、単なる気前のいい知り合いの叔父さんだった。
母が死んでから初めて父と知り、愕然としたのを覚えている。

「父は、快く僕を受け入れてくれましたが、本妻の方はもちろん受け入れてくれるはずもない。多忙な父はほとんど家にいることなく、義理の母と兄だけ。義理の母の対応はとても冷たくて、気に入られようと子どもながらに必死だった…」

でも、気に入ってなどもらえるわけがない。
父が勝手に他所で作ってきた子どもなのだから。

その頃の僕には、わからなかった。
だから、必死で足掻いた。

「そんな時、優しくしてくれたのが兄だった。
でも、その優しさは無償じゃなかった」

「…」

真っ直ぐに僕を見つめる瞳。
浄化してくれるような錯覚さえするほど綺麗だった。

「僕は、兄に抱かれ続けた」

「…」

「耐えるしかなかった。あの家を追い出されたら、僕は住む場所さえ失ってしまう。それには、兄の言うとおりにするしかなかったんです」

吐き気を覚えるような行為に耐え続けた7年間。
地獄のようだった。

思い出すだけで、身体が拒否反応を示すように吐き気が襲ってきた。
堪らず口を手で覆い隠し、身体を起こした。

瞬間、はらりと落ちるシャツ。
気づいたときにはすでに遅かった。

「…」

「見るな…っ」

慌ててシャツを手繰り寄せたが、ユノは呆然と目を見開いて僕の背中を見つめていた。

「それも、その人…?」

「…っ」

襟を握り締め、無意識に震える身体を抑えこむように抱きしめる。

「チャンミン…」

ベットの端に座ったまま動くことのできなくなった僕を、ユノの腕が優しく包み込む。
その手が襟を握り締める僕の手に触れ、シャツを奪っていく。

再び背中が露になる。

あの人刻んだ、あの人の所有物たる証。
刻まれている左の肩甲骨が焼けるように熱い。

逃げ出したい衝動に駆られ、立ち上がろうとした瞬間だった。

「キレイだよ、チャンミン」

ゾクっと、背筋を電流のようなものが流れていく。
柔らかい濡れた感触が、刻まれた所有の証の上を這い回っていく。

「…っ」

ぎゅっと、後ろから羽交い絞めにされるように、その箇所を塗りつぶしていく。
まるで所有者を書き換えるように。

「チャンミン」

優しい声音、穏やかな微笑み。

「教えてくれて、ありがとな…?
ちょっとだけ、チャンミンに近づけた気がする」

「…」

なんでもないことのように、ユノはそう告げる。
嫌われても仕方がないことなのに、引かれても仕方がないことなのに。

「ほら、チャンミン。ベットに戻れよ!カゼひくだろ?」

腕を引き、ベットへ僕を寝かせ、ふとんを背負うようにして僕へと覆いかぶさる。
冷えた身体をあたためるように、ゆっくり、じっくり。

「ユノ…」

「ん~?」

「汚いと、思わないんですか…?」

僕には耐えられない。
あんなのは、売春と同じ行為だ。

いや、売春よりもさらに酷い。
金銭の発生しない、ただの捌け口。

「思うわけないだろ?」

「…」

「だって、チャンミンが望んでしたことじゃないし。
それに、オレがチャンミンの立場だったらたぶん同じことしてた。

だから汚いなんて思わない」

やっぱり、綺麗なのはユノのほうだ。
冷え切った心が熱を取り戻していくのがわかる。

「好きだよ、チャンミン」

「…」

過去を知っても、それでもなお好きだと言ってくれる。
その優しさが、痛い。

「愛してる」

「僕は…」

僕は、どうなんだろう…。

「僕は…」

答えを探してみても、すぐに見つかるわけがない。

愛情というものが信じられない。
いくらでも人はウソをつけるから。

「チャンミン…?」

「…すみません…。
からないんです…。

ひとを、好きになるという感覚が、わからない…っ」

「…」

ウソはつきたくない。
ユノには真実だけを伝えたい。

「チャンミン」

コツっとおでこをくっつけ、にっこりと笑う。

「オレ、チャンミンにとって特別になれてる?」

特別。その意味を考え、僕は頷いた。

一生誰にも話したこと決めていたことを話し、見せたことのない肌を見せ、リスクを負っても離れられない僕がいる。
これが特別じゃなくて何が特別なのだろうか。

「特別、です…」

言葉にすれば嬉しそうに幼い笑顔をこぼし、ぎゅっと僕に抱きつく。
戸惑いながらもその背中に腕を回し、その背中を撫でた。

「ずっと、一緒だからな?」

「…はい」

その言葉はすんなりと口からこぼれた。
ユノにつられて僕もまた微笑む。

いまは、それだけで充分だとユノに教えてもらった気がした…。

33へ続く。



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