雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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amanogawa 7


amanogawa 7



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



深夜までかかったけれど、無事に仕事は終わった。

今日から2日間は彼のことだけを考えて、彼をいつもの場所で待っていればいいだけ。

途中、いろいろと買い込んで。

カップラーメンと、菓子パンと、おにぎりと。

あと、炭酸の飲み物と、花火。

きっと驚くだろうな…。

楽しみで仕方ない。

1年前、彼と過ごしたロッジ。

掃除をしに1月に1度は来ているけれど、やっぱりほこりが溜まっている。

彼と過ごすためにキレイに床を拭いて、シーツを替えて。

「よし…」

これでいい。

あとは彼を迎えに行けばいいだけ。

でも、まだ昼を過ぎたばかり。

当然だ。

深夜まで仕事をして、家へは帰らずにそのままここへ来た。

少し寝ておこう。

日付が変わるその直前まで。

張り替えたばかりのシーツを汚したくはなくて、ソファへと身を投げ出した。

目を閉じれば自然と眠りへ堕ちていく。

たぶん、眠かったんだろうな…。

自覚はなかったけど。

だって、オレの胸の中は喜びでいっぱいだ。

ようやく彼に逢えるのだから。

1年待ちわびて、恋焦がれて、何度も夢に見て。

逢いたくて仕方がない人。

ずっと一緒にいたいけれど、1年でたった1度しか逢えない人。

いつか、一緒にいられるようになるだろうか…。

オレの願いを汲むように、夢の中でオレは彼と仲良く暮らしていた。

笑顔絶えることなく、幸せな生活。

これが現実になればいいのに…。

願わずにはいられない。

いつまでも浸っていたい幸せな生活でも、所詮夢は夢。

ならば、本物のほうがいい。

23時少し前に家を出て、防波堤へと向かった。

だんだんと大きくなる波の音。

漂う潮の香り。

空にはたくさんの星が瞬き、月の優しくも淡い光が波間に揺れる。

「…」

腰を下ろし、寝そべった。

変わらないな…。

ここは、昔のままだ。

人工の光のないこの田舎町では、星がよく見える。

普段は見えない、弱い光を放つ星さえも。

そういえば…。

あの時助けた魚は元気に泳いでいるだろうか。

岩場に取り残され、弱っていた小さな魚。

助けてっていう声がどこからともなく聞こえたような気がして、なんとなく足を向けたら1匹の魚がいた。

青い鱗をした、とてもキレイな魚だった。

陽射しを反射してキラキラと輝きながら去って行った。

そういえば…あの時、”ありがとう”って魚が言ったように聞こえたんだ。

もちろん、空耳なんだろうけど。

しかもそのあと、海のほうからきれいな歌声が聞こえてきた。

優しくて、透明な声。

いろんな歌を聞いてきたけど、あの声に敵うものはない。

もしかしたらそれすらも夢の出来事かもしれないけど。

だって、海のほうから歌声が聞こえるって…ちょっとしたホラーだよな?

しかもこの辺りは普段浅瀬になってるから、船とかも入ってこないし。

この場所自体、知っている人少ないし。

たぶん、あの魚は満潮の時に紛れてきちゃったんだろうな…。

ドジなヤツ。

「…」

気づけば23時58分。

あと2分。

心の中でカウントダウンする。

次にまぶたを開いたとき、彼がいてくれるようにと願いながら。

しかし、どれほど数えてみても波の音が聴こえるだけ。

待ちきれず、まぶたを開いた。

時計はすでに0時3分。

約束の時間はとうに過ぎている。

「…っ」

あたりを見回しても、何もない。

来たとき同様、空に輝く星と、静かに波打つ海。

どこにもオレの求めている姿がない。

探したいのに、呼びたいのに、彼の名前すらわからない。

どうしたらいい…?

なんで、来ないんだ…?

時折芽吹く不安が一層強くこみあげてくる。

振り払うようにかぶりを振り、歩き回る。

もしかしたらどこかに隠れているのかもしれない。

何かあって、動けずにいるのかもしれない。

少し遅れているだけなのかもしれない。

そんな時だった。

懐かしい歌が聞こえてきた。

運命的なものを感じる。

その歌は、あの時聴いたものと全く同じ。

しいて言うなら、胸が締め付けられるように痛んだ。

もしかして…お前なのか…?

お前が歌ってるのか?

なぁ。

そんなのどうでもいいから、早く来いよ。

どうせ歌ってくれるなら、オレのそばで歌って?

オレだけのために歌って?

「…」

音が止む。

また、波の寄せる音だけが響いた。

砂浜で足を止めたまま、オレはただ茫然と水平線を見つめていた。

『ユ、ノ…ッ』

「あ…」

淡く、青い光が目の前に突然現れた。

その光が次第に何かを模り始める。

オレが、逢いたくてやまない人がそこにいた。

泣いている。

大きな瞳から大粒の涙をこぼしながら、悲しみに打ちひしがれた表情で。

何があった…?

いったい、どうしたんだ…?

透けた腕がオレを求めるように差し伸べられる。

無意識にその手を取っていた。

その手は透けているのに、手のひらにはしっかりとした感触。

「どう、したんだ?なぁ、何があった?」

『ユノ…っ』

初めて聞く声。

幻聴かと思ったけど、唇がちゃんと動いている。

これは、まぎれもなく彼の声だ。

「な、ぁ…名前、名前、教えてくれよ」

『チャンミン…』

「チャンミン?チャンミンって言うのか?」

涙をこぼしながら、子どものようにしゃくりあげながら、チャンミンは何度もうなずいた。

もう片方の手が伸びて、オレの頬へと触れる。

『好き…っ』

「…っ」

心が震えた。

抱きしめようとした瞬間、チャンミンを模っていた光は夜空に溶けて行く。

足元から恐怖が這い上がったくる。

残されたのは、足元にいくつも散らばる真珠。

「お、おい…っ、なんかの、冗談だろ…?早く、姿見せろよ…っ!」

しかし、オレの声は波の音にかき消される。

「チャンミンっ!」

ようやく名前を聞けたのに。

呼べるようになったのに。

もう、いない。

誰もいない浜辺に、オレひとりだけが取り残されていた。



つづく。






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コメント

Re: タイトルなし

ひ◇み 様

続きはまた来年です(笑)
ものすごく嫌な終わり方ですよね~(;^ω^)
でも、ちょっとだけ逢えたので♡

七夕なのに、今年は珍しく天気がいいですね~(´∀`*)ウフフ
なのに葉月は仕事三昧(T_T)

時間が取れたらお伝えしますね~♪
よろしくお願いしますm(__)m

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