雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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恋焦がれて見た夢 34

恋焦がれて見た夢




恋焦がれて見た夢 34



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



アメリカでもやはり僕はどこか浮いた存在だった。

特別親しい人もいない。

会話はするけれど、必要最低限だけ。

バイト先でもそうだ。

でも、それでいいと思っていた。

また同じ失敗を繰り返したくはないから。

週末には時間が空くから近くの公園に行って空を眺める。

ユノを想いながら。

浮かんだメロディを口ずさみ、ゆっくりと流れる時間を感じながら。

1年くらいが経った頃だった。

近づいてきた男性が、静かに1ドル紙幣を僕の手に握らせた。

「いい歌だ。また聴きに来るよ」

そう言葉を残して。

男性は再び僕の前に現れる。

歌を聴くだけで、取り立てて会話はない。

だんだんとそういう人が増えてきて、ちょっとした小遣い稼ぎになった。

同じ場所で歌い続け、夕方頃になり帰ろうとした時だった。

「ちょっといいかな?」

そう声をかけてきたのはアジア系の男性。

年齢は30代半ばくらいだろうか。

「…?」

首を傾げれば、静かに名刺が差し出された。

そこには母国で有名なレーベルの社名が記されている。

「突然なんだけど…CD、出してみないか?」

ホントに、突然だ。

詐欺か何かかと疑いたくなってしまうほど。

「一度、時間を取ってもらえないかな?とりあえず話を聞いてほしい」

「…」

歌に、思い入れはない。

ただ歌うのは、ユノが好きだと言ってくれたから。

それだけ。

ユノに聴かせることはもう叶わないけれど、歌い続けるのは、いまなおユノが好きだから。

「どうかな?」

「お話を聞くだけでしたら…」

そう応えていた。

もしかしたら、と思ってしまったんだ。

ユノにもう一度歌を届けられるかもしれないと。

お金がほしいとか、売れる売れないとか、そんなことはどうでもいい。

歌う理由はただひとつ、ユノが好きと言ってくれたから。

ただ、それだけ。

早いほうがいいと言われ、翌日僕はその会社に入るビルを訪ねた。

高級地に建てられた高層ビル。

そのビルの1フロアにその会社はあった。

どうやら詐欺とかではなく、本物らしい。

「いらっしゃい」

そう出迎えてくれたのは、昨日出逢ったばかりの人。

会議室へと通され、いろいろな説明をされた。

おおまかなところから、それこそ細かいところまで。

「どこかわからないところはあったかな?」

「いえ…。ただ、ひとつだけ」

「うん?」

「僕は人間…特に女性が苦手なんですけど、大丈夫ですか?」

将来に悩んでいたせいもあった。

契約期間も5年単位の更新だし、やってみようかと思った。

どうせ、やりたいことも見つからないし。

加えて苦手となった原因についても話した。

話しておいたほうが、後々いいだろうと判断して。

「そんなことが…。安心しなさい。私たちが全力でサポートする。スタッフもできる限り男性を集めるようにしよう。どうだろう?やってみないか?」

「一度、父に聞いてみてもいいですか?」

「もちろん」

その場で連絡をしてみれば、一度こっちへ来ると言い出した。

忙しいし、飛行機代だってバカにならない。

けれど、どうしても来ると。

よく週末にやってきた父とともにもう一度話を聞き、条件をふたつ提示された。

勉強を疎かにしないこと。

順位を落とさないこと。

それができるなら、やってみなさいと。

「お前が何かをやりたいと言ってくれたことを、嬉しく思うよ」

その晩、夕食を取りながら父はそう言った。

僕は親不孝者だ。

迷惑ばかりかけている。

これからは、恩返しができるだろうか…。

契約金はすべて父に託した。

いままでかかった費用を考えれば微々たるものだけど、少しは足しになると思って。

そして、学校に通いながら選曲からレコーディング、そしてプロモーションビデオの作成とCDジャケットの撮影。

休むべき時間はすべてそれらに宛がわれたけれど、それでも常に心の中にはユノがいる。

ユノを想いながらするレコーディングは、ホントに苦しかった。

ちょうどよく、実らない恋に苦しむ人の心を歌ったものだからよかったけれど。

幸せな歌はちょっと…歌えそうもない。

気持ちが入らないというか、そもそもわからないから。

半年ほどかけて準備を終えていよいよ発売された僕のCDは思いのほか、売り上げを伸ばしていった。

担当者も驚くほどに。

発売当初はそれほどでもなかったのに、じわじわと上位へ。

なんか、夢みたいだ。

次第にタイアップもついて、スポンサーもついて、怖いほどに順調だ。

でも、心に開いた穴はいまだぽかんと口を開けている。

スゴイと言われても、実感はない。

ただ、ユノを想って歌っているだけなのだから。

どこかで聴いていてくれているといいな、と思いながら。

そうやって勉強と歌を両立しながら8年を過ごし、突然母国へ舞い戻ることとなった。

二度と戻ることはないと思っていただけに、複雑だ。

でも、仕事である以上、断るわけにはいかない。

僕のいに反し母国でデビューする話が決定されてしまったから。

会社側は事情をすべて知っているはずなのになぜ…?

もしも昔のことが取りざたされたらどうするつもりなんだろうか。

できるなら、触れられたくはない。

心からそう思う。

でも…。

わずかな期待が胸の中にあった。

もしかしたら、ユノに逢えるかもしれない。

万が一、このたくさんの人がいる中で再びユノに出逢えたなら。

もう一度ユノのそばにいることを許されるなら。

逢いたい。

この耳で声を聞いて、この目でユノの姿を見たい。

一度だけでも構わないから…。

そんな願いを胸に僕は母国へと降り立った。

空港は、人で溢れていた。

どうやって知ったのか、マスコミも駆けつけ、ファンの姿もある。

しかし、生憎いまだ女性が苦手な僕は、作り笑いを返すことしかできない。

足早に空港を抜け、用意されていた車へと乗り込んだ。

「お疲れだと思うけど、いったん事務所に寄るぞ?こっちで活動するにあたってのスタッフと顔合わせするから」

「わかりました」

さすがに慣れ親しんだスタッフが国を跨いで全面サポートはできない。

人間が苦手な僕にとっては憂鬱だ。

「あと、夕飯はお父さんたちが一緒にしたいって言ってたから、レストランを予約しておいた。ホテルに併設されているレストランだ。個室になっているから問題はないと思うけど、一応スタッフがひとり同行するから」

「はい」

この仕事をして気づいたこと。

それは、ほとんどプライベートというものがないということ。

いつだって、どこだって、常に監視されている。

少し、窮屈だ。

せめて家族での食事くらい自由にさせてもらいたいけど、彼らの仕事を取り上げるわけにはいかない。

顔を出さなければよかったな…。

このごろ、そう思う。

最初のアルバムで顔を出してしまったのが失敗だったと。

あれさえなければもう少し全うな生活が送れただろう。

いまとなっては、どうすることもできないけれど。



つづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

あっという間に8年も経っちゃいました~(´∀`*)ウフフ
8年もひとりの人を想い続けるってすごいですよね♡
そして、チャンミン君ようやく帰国!
再会できるかな?
どうなるのかな??

その予想、間違ってたらハニバニ再びだな(笑)

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

ユノ様を想って歌ってたんです(T_T)
ホント、健気…。
8年間という長い時間を、ずっとユノ様だけを想って…。
でも、ぽっかりと心に穴が開いてる(>_<)
その穴を埋めることができるのはユノ様だけ!
いよいよ再会?
できるかな?
もし逢えたとしたら、どうなるのかな?

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