雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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DIRT 47

DIRT 47

本当ならずっとそばにいてあげたいけれど、そうも言っていられない。
仕事もあるし。

でも、独りになんかしておけない。
単なる家政婦では役不足だと、家政婦の名目である人を雇った。

信頼を置いている人。

”おはようございます”その言葉を合図にオレは出かけ、”ただいま”を合図にその人は帰る。
一度ちゃんと病院に連れて行こうかと思ってはいるが、まだ行けずにいた。

もしかしたら、時間とともに落ち着くかもと思って。

「ただいま、チャンミン」

「おかえり」

綺麗な手は日増しに赤みをまし、ところどころ切れているところもある。

「チャンミン、あんまり洗いすぎたらダメだろ?」

手を包み込み、傷口にそっと口づける。
丁寧に優しく消毒し、絆創膏をし、これ以上酷くならないようにと綿の手袋をはめた。

「夕飯食べた?」

「一緒に食べようと思って」

「じゃあ、食べよう?」

遅くなるから先に食べててと言ってもチャンミンは待っている。
もちろん、嬉しいんだけど。

「用意してくるから、着替えてきて」

「独りで大丈夫?」

「大丈夫ですよ」

だいぶ、コミュニケーションは取れるようになった。
話し方も、言葉数も、以前とほとんど変わらない。

でも…。

扉を開けたまま着替えていると、水の流れる音が聞こえてきた。

「…っ」

マズイと思い、服を着替え、着ていたスーツを脱ぎ捨てたまま部屋を飛び出した。

「チャンミンっ!」

視線は斜め下。
虚ろな瞳で、苦痛に顔を歪めながら、チャンミンは勢いよく流れ落ちる水に手を浸し、乱暴に擦っていた。

慌ててその手を掴み上げ、こちらへと向かせた。

「汚い…。洗っても、落ちないんだ…」

「チャンミン…」

「洗っても、洗っても…っ」

震える身体を夢中で抱きしめ、落ち着かせるように背中を撫でる。

「大丈夫、だから…。汚くなんか、ない…っ」

「…っ」

不自然なほど激しい呼吸。
浅い呼吸を繰り返していくうち、吸い込む量だけが増えていく。

もう、何度目かの症状。
口と鼻を左手で覆い隠し、もう片方の手で近くにあったビニール袋を引き寄せた。

「チャンミン、落ち着いて…っ」

手の代わりに口を窄めたビニールを宛がい、膝から崩れ落ちそうになるチャンミンを支えながらその場へと座らせた。

「ゆっくり、吸って…。そう。ゆっくり吐いて…」

額に汗を浮かべながら、オレの言葉に応えるように呼吸を繰り返す。
10分ほどすると呼吸が落ち着きを取り戻し、虚ろだった瞳に光が戻り始めた。

「チャンミン…?」

呼びかけると緩やかに顔が持ち上がり、瞳がオレを映し出す。
傷だらけの手が頬を撫で、小さく頷いた。

様子をうかがいながらビニールをはずせば、穏やかな呼吸が聞こえてくる。

「ユノ…」

「ん?」

「すみません…」

力なく、本当に申し訳なさそうにそう呟く。

きっとチャンミン自身、コントロールできていないんだ。
自分の感情とか、衝動とか、そういうものが。

「大丈夫?落ち着いた?」

「はい…」

「よかった」

意識して笑顔を浮かべ、肩を落とすその身体を抱きしめる。

「好きだよ、チャンミン」

「…」

「焦らなくていいから。無理しなくていいから。ただ、そばにいて」

それがオレの、唯一の願い。
腕に力をこめれば、背中に優しいぬくもりが触れる。

「…っ」

「ユノが、まだそれを望んでいてくれるなら…」

囁くような声が、鼓膜を優しく揺さぶる。

「僕も…、そばにいたいです」

ふたりの生活が戻ってきてから初めて聞いた、チャンミンの願いだった。

まだ間に合う。
そんな気がして、涙が溢れた。

悲しみの涙じゃなくて、絶望の涙じゃなくて。
そのしずくは希望に満ちていた…。

48へ続く。



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コメント

Re: タイトルなし

あ◇◇い 様

確かに手を洗っている姿はリアルにはないですね~。
チャンミンの心に負った傷をどう表すか、
DIRTというタイトルからやっぱりコレかな?と。
どう乗り越えていくか、これからも見守ってくださいね(*'ω'*)

京セラ、私も行きたかった…っ。
私は4月2日までお預けです(ノД`)・゜・。
早く来月にならないかな…。

コメント

私がお世話したいわ

ユノのOfficeにカメラ設置して、執務室にいる間は、家のTVに中継してやりたいわ
!そしてユノに朗読させておいたCDを、家で声を流してあげてハンドクリーム塗ってあげるんだから!( i _ i )←自分も視たい聴きたいダケの家政婦。 ユノ君!チャンミンを一杯安心させてあげてね…。

コメント

Re: 私がお世話したいわ

ジェイソン 様

できることなら私も家政婦に(笑)
ふたりのお世話なら喜んで~( 〃▽〃)
きっと毎日が天国ですね(^w^)

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