雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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バンビーノ! 60

バンビーノ




バンビーノ! 60



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



突然足を止めたチャンミン。

携帯電話を耳に押し当てたまま顔を上げれば、向こうに見覚えのある顔があった。

あれは…確か、SIMの会長だ。

一度レセプション会場で挨拶をしたことがある。

国内トップクラスの資産家。

所有するビルや店は数知れず。

アパレルメインだが、インテリアなども手広く行い、最近ではホテル事業に手を出していると聞く。

オレにしてみれば雲の上の話だ。

だが、問題はそこじゃない。

なぜSIMの会長がチャンミンを知っているのか、ということ。

いや、頭では分かっているんだ。

もしかして、って。

でも、信じたくないという気持ちが大きい。

もしも、それが事実だとしたら、オレなんかが手を出していい人じゃない。

手を出してはいけない人だ。

やけに心臓がドクドクと脈打っている。

「お父様…」

風にさらわれそうなほど小さな声。

でも、オレの耳には届いてしまった。

「…」

「お前は、何をしているんだ!私がどれだけ心配したと…っ」

「お父様が僕の話に耳を傾けてくれないからです!」

「許可できるわけないだろう!私の跡を継ぐのはお前しかいないんだからっ」

彼の言い分はもっともだと思った。

国を支えていると言っても過言ではない大企業。

終わらせることなどできない。

でも、チャンミンは違った。

様子を窺うように振り返れば、泣き出しそうな顔。

そして、呟いた。

「じゃあ…僕の人生はどうなるんですか?一度しかない人生なのに、僕は自分の歩く道もひとりでは決められないのですか?」

心臓を鷲掴みにされるかのような衝撃。

彼の気持ちはわかる。

同時に、チャンミンの痛いくらいの思いも理解した。

そう。

これはチャンミンの人生。

望まぬことを押し付けられ、生きていくなんて…オレならば耐えられない。

しかも、やりたいことが目の前にあるのに。

夢が手に届くところまで来ているのに。

オレが口をはさむことではないかもしれない。

でも、言わずにはいられなかった。

「これから、お時間ありますか?」

気づくとそう投げかけていた。

「お見せしたいものがあります」

「…」

ちらりと腕時計を見やり、深いため息をつく。

「これから、取引先と会食なんだ」

「では、明日でも、明後日でも構いません。少し、お時間を作ってはいただけませんか?」

「…」

オレにできること。

それは、チャンミンの味方であることだけ。

優しいチャンミンが、いつもなら他人を慮るチャンミンが、これほどに訴えているんだ。

ならば、オレは応援する。

チャンミンが自ら選んだ道を歩けるように。

出逢ってすぐに交わした約束を守るためにも。

「…明日の夜ならば、少し時間が取れる。19時くらいになってしまうが…」

「構いません。wolfMの事務所、わかりますか?」

「あぁ」

「そこで、お待ちしております」

「…?」

いぶかしむように眉根を寄せ、じっとオレを見つめる。

まるで値踏みでもするかのように。

「念のため、私の連絡先をお渡ししておきます」

名刺の裏面へと携帯電話の番号をさっと記し、チャンミンの父へと差し出した。

「では、明日。失礼いたします」

申し訳ないけど、チャンミンをいま引き渡すことはできない。

手を取ってみれば、指先が冷たく、かすかに震えていた。

怖かったんだろうな…。

だって、チャンミンは誰かに反抗できるようなヤツじゃない。

頑張って受け止めようと努力する人だ。

そんなチャンミンが、一生懸命父親に対して自分の思いをぶつけた。

つまり、それくらい思いが強いということ。

「チャンドラ、帰るぞ?」

「…」

手を引けば、ふらりと歩き出す。

俯いたままに。

通り過ぎ際、チャンミンが父親を一瞥した。

様子を窺うように。

気づかれぬように振り返れば、父親もまたチャンミンを見つめていた。

とりあえず、明日だ。

明日、ちゃんと話をして、理解してもらおう。

全部を理解するのは難しいけど、心は通じ合えるはずだ。

だって、ふたりともお互いを心配している。

それは間違いない。

なら、きっと大丈夫だ。

双方の意見を両方とも満たすのは無理でも、妥協点は見つかるはず。

「ユノ…」

頼りない声。

見えなくなったことを確かめ、そっと抱きしめた。

「大丈夫。オレがついてるから」

「…うん」

少し、緊張が解けた?

まだ少し声に元気はないけど、さっきよりは大分いい。

「でも、どうするんですか…?ミヌひょんの事務所に呼び出して…」

「そんなの決まってんだろ?」

「…?」

ホントにわかっていないみたい。

首を傾げたまま、きょとんとした顔。

可愛くて、思わず頬へ唇を寄せた。

唇がふれた途端にぽっと頬を赤らめて、頬を手のひらで抑えながら俯いてしまう。

だいぶ慣れては来てるな…。

いい傾向だ。

「見てもらうんだよ」

「え…?」

「チャンドラが作ったカバン」

「…」

だって、それが一番手っ取り早い。

あれを見て、どう思うか。

もしもオレが父親なら、止められないと思う。

独学であそこまでのものを作り上げたチャンミンの才能を。

つぶすことなんて、絶対にできない。

「認めて、くれるでしょうか…?」

不安げなその顔。

そっと頬を撫で、もう一度抱きしめた。

「大丈夫だよ」

なんだろうな…。

妙に自信があった。

オレのカバンを認めてくれていた。

そして、そのオレが認めたカバンを作り上げたのはほかならぬチャンミンだ。

きっと大丈夫。

わかってくれるはずだ。

「とりあえず、帰るぞ?帰って、飲みながら明日の作戦会議だ」

「作戦会議?」

別に作戦なんてないし、会議の必要もない。

ただ、飲みなおす理由が欲しかっただけ。

ちょうどよくやってきた代行に車を託し、歩き出す。

途中でお酒とつまみを買って、タクシーに乗り込んで。

だんだんとぬくもりの戻ってきた手を包み込んだままに。



つづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

心配ですねぇ…"(-""-)"
どうなるかな?
大丈夫かな?
お父さん、理解してくれるとイイんだけど…。

ちゃんと毎日ストレッチしてる?
毎日の積み重ねなんだから、さぼらないように!

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

実は、ものすごいサラブレットだったんです(笑)
果たしてどうなるのか…。
認めてくれるかな?
でも、そう簡単にはいかないですよねぇ…"(-""-)"
何しろ、家柄が家柄だけに(;^ω^)
さぁ、どうなるのか!?

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