雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Stranger 74

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Stranger 74



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



正直、緊張していた。

チャンミンには気づかれないよう装ってはいたけど。

オレたちがこれからしようとしていることを受け入れてくれる人は、どれほどいる?

怠惰の兵でさえ、残ったのは1割ほど。

つまり、ここでも同じことが言える。

いまのアナグラの人口の1割しか生き残ることはできない、と。

ここは、屍の山になるだろう。

変革に痛みはつきものだが、9割の人間が死ぬことを”痛み”の一言で片づけてもいいのだろうか…。

でも、説得している時間はない。

すぐにでも改革をしなければ、日々たくさんの人が命を落とすことになる。

しかも罪もなき人々が。

単に、エデンには必要ないと神官に定められたたくさんの人々が。

善良なる人々を、殺すわけにはいかない。

罰すべきは、罪なき人々を虐げている連中だ。

「ユノ」

「…?」

「迷ってる?」

「…」

どうしてチャンミンにはバレてしまうんだろう。

自分では隠しているつもりなのに…。

「言ったよね?僕の前でくらい、ありのままでいてって」

呆れたような表情、そしてため息。

仕方がないな、とでも言わんばかりに。

「殺すじゃなくて、隔離とかはできない?」

「え…?」

「領主はひとりになったんだから、他の領主の城は空くんだよね?たとえばそのひとつを牢獄のような形にして、管理するんだ。そして、監督者をひとり選任する。ユノの言霊があれば、部屋から出ないってすることもできるよね?」

確かに、それならば可能だ。

従うつもりのないものは自害しろではなく、従うつもりのないものは牢獄から1歩たりと出ることは許されないとすればいい。

加えて、もしも破ったものは自害とすれば死人をほとんど出さずに排除することができる。

ただ、問題がひとつ。

囚人の数、だ。

5桁に届きかねない人数となることが予測される。

それらを養っていかなければならないのか…?

そんな義務を背負う必要があるのか?

「収容した人たちに、労働をさせればいい。たとえば農業をやらせたとしよう。できた作物を売って、そのお金を運用する。逆らうのなら、罰則を課せばいい。殺さずとも制して、管理することはできるよ」

「どうして…?」

ずっと、思っていた。

チャンミンはまるで、オレの心が読めるみたいに時として振舞う。

いまもそうだ。

心の中で呟いただけなのに、すぐに察してくれる。

「婚儀の後くらいから、かな…?ユノの思っていることが時々聞こえてくるんだ。黙ってて、ゴメン」

魂を共有しているからか…?

それの副作用、みたいなものなのだろうか…。

しかし、オレにはチャンミンの心の声が聴こえない。

「ユノ、怒ってる…?」

「いや…ちょっと、驚いているだけだ」

別に、知られて困ることなど何もない。

チャンミンへの想いにも信頼にも、揺らぎは一切ないから。

「いまも、聴こえてるのか…?」

「ううん。時々しか聴こえないから。なんだろう…ユノがその時、強く思った事なのかな?不安とか、そういうのが多いかも」

「そこは…あんまりチャンミナに知ってほしくないな…」

情けないヤツみたいじゃないか。

どうせなら、どれだけチャンミンを愛しているかを知ってほしい。

でも…強く想えば伝わるのか?

今度、試してみよう。

すべてが落ち着いたら、ゆっくりと。

「ユノ?」

「いや…なんでもない。行こう」

収監する場所を作るなら、一番遠く離れている怠惰の領主が住んでいた城が一番いいかもしれない。

入口はひとつしかなく、外は断崖絶壁。

逃亡できる人間もいないし、外部の人間が入ることもできない。

牢獄にはもってこいだ。

馬を置き、城へと向かって歩き出す。

出迎えた臣下は同じような笑顔の仮面をつけ、恭しく頭を下げている。

「お帰りなさいませ、統主」

「明日、全住民を集めろ。ひとり残らずだ。いいな?」

「…御意」

年下の指図され、プライドが傷ついたのだろう。

若干頬が引きつっている。

それでも声に震えがないのは年の功、というべきか?

狸の化かしあいに慣れていると思われる。

「チャンミナ」

「…?」

「少し休んだら、怠惰の城へ行こう。牢獄を創造する」

かなり大きな建築物だ。

間違いなくチャンミンの協力が必要になる。

頷いたのを確かめ、まずは身体中にまとわりついた砂ぼこりを払うべく湯殿へと向かった。

広すぎる浴槽に身を沈め、広いにもかかわらずチャンミンを抱き寄せて。

「ユノは、大きいお風呂のほうが好き?」

「どうした?急に」

唐突に投げかけられた疑問。

問いかければ、振り返ったチャンミンがオレを見上げる。

「僕、狭いほうが好きかも」

「…?」

「そのほうがユノとの距離が近いから」

いきなり何を言うのかと思えば…。

あまりの可愛さに面喰いながら、細い身体を抱きしめた。

「こんなに近くにいるのにか?」

いまだって十分すぎるほどに近い。

オレの腕の中にすっぽり納まっているのだから。

ついでに首筋へ口づけを落とし、埋もれるようにして目を閉じた。

「向こうの家くらいがいい。あそこなら、いつでもどこでもユノが近くにいるから」

「お前…オレをこんなに喜ばしてどうするつもりだ?」

囁くように問いかければ、くすくすと笑う声が響く。

離れようとするチャンミンを逃がすまいと閉じ込めて、間近でその大きな瞳を見つめる。

「少しでも僕の想いが通じるように頑張ってるだけだよ」

「信じるって言ったろ?」

むっとしたようにそう告げれば一層楽しそうに笑う。

「チャンミナ」

誤魔化そうとしているのか?

見つめていると不意に唇を奪われた。

「ずっと難しい顔してたから、心配だったんだ」

「え…?」

「少しは気が紛れた?」

かすかな水音が響き、細い腕が首へと回される。

そして、小さな頭が肩へと寄り添った。

「ユノの負担、僕にも少しわけてよ。そのために僕はここにいるんだから」

抱え込むなという言葉が、鮮やかに蘇った。

敵わないな…。

チャンミナには。

ホント、心が筒抜けみたいだ。

敵ばかりだけど、一番信用できる人がここにいる。

一番頼りになる人がここにいる。

「わかった?」

「あぁ」

今度はオレからそっと口づけした。

感謝の意を込めて。

愛を込めて。

「やっと笑ってくれた」

幼い笑顔を浮かべてそう囁き、またぎゅっと抱きついてくる。

だから、その身体を抱きしめ返す。

チャンミンこそがオレの力の源。

こうしているだけで、漲ってくる。

改革に必要な力が。

そして、寄り添ってくれることで不安におびえる心を支えてくれる。

「さっさと片付けて、街に戻るぞ」

「うん」

そしてオレたちは湯殿を後にし、怠惰の城へと向かった。

黒い鳥たちが無数飛び交うその場所。

中へと足を踏み入れれば、重たい空気が絡み付いてくる。

あまり、長居はしたくない。

城主を失った城はいまや廃墟の装い。

数日前まで確かにここで複数の人が住んでいたというのに、その欠片もない。

「ここでいい」

ちょうどいい部屋を見つけた。

扉をくぐり、中央部に設置されたベットへとチャンミンを誘った。

「なんか…落ち着かない」

「心配するな。誰もいない。オレたち、ふたりだけだ」

ベットへと横たわらせ、覆いかぶさる。

そして、唇を重ねた。

力が広がっていく。

城を包み込むほどに広く、大きく。

チャンミンがもたらしてくれるその力は暖かく、心地よい。

無限に広がるようだ。

深くに身体を繋げれば、溢れ出していく。

そして、形を成していく。

オレの思い描くものへとゆっくり、ゆっくり。

これが、アナグラの改革の第一歩となる。



to be continued.








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