雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Stranger 78

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Stranger 78



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



壁の壊れていく轟音が、新世界の幕開けのように思えた。

なんだろうな…。

あんまり、実感がなかったのかもしれない。

城の中で過ごすことが多かったから。

いろいろ話し合った結果、遠方の集落はもう少し近くにしたほうがという意見が多くあった。

もちろん、最も重視しなければ実際、そこに住んでいる人々。

実際に現地へ赴き、ひとりひとりに聞いたがあまり意見を言ってもらえず。

何度も足しげく通って、心を通わし、ようやく出された答え。

オレたちの思い描く世界が実現するならば、近くがいいと。

そうやって少しずつ、少しずつ、城から見える街が増えていった。

以前は外壁の向こうに見えるものは荒野しかなかったが、いまではたくさんの街が見える。

人々の営みも、ここにいながらにして感じられる。

つまり、オレたちが必死で努力していた結果が目の前にあるのと同じだった。

「チャンミナ、オレたちも行こう」

「え…?」

「オレたちの手で壊そう」

統主としてはここで見守るべきなんだろう。

でも、オレには眺めているだけなんてムリだ。

驚くチャンミンの手を引いて、近くにいた人からハンマーを借りて思い切り壁へと打ち下ろした。

衝撃が、ビリビリと手を痺れさせる。

「もう…」

チャンミンは少し呆れ顔。

でも、構いはしない。

今日くらいみんなと同じように喜びを分かち合い、はしゃぎたい。

しまいには、全員でハンマーを振り下ろしていた。

笑顔を浮かべ、キラキラとした目で、生き生きとしながら。

壊すことに夢中になっていると、いつのまにかチャンミンがいなくなっていた。

どこへ行った?

あれほどそばを離れるなって言ったのに…。

たくさんの押し寄せた人の中、ただひとりの姿を探していると、しゃがみ込む姿を見つけた。

足早に歩み寄り、覗き込めば何やら瓦礫となった壁をひとつ手にとってはじっと見つめ、戻すという行為を繰り返す姿があった。

「何をしてるんだ?」

「記念にひとつ、取っておこうと思って」

「記念?」

「うん」

そうか…。

よくよくあたりを見れば、同じように瓦礫の破片を手にする者たちがいる。

おそらく、チャンミンと同じ気持ちなのだろう。

「どうせならこのデカイのにしたらどうだ?」

「え…?」

「この日を忘れないように、会議室に飾ろう」

ずっしりと重い、ひとの頭ほどある大きな石の塊。

担ぎ上げて見せれば、ふわりと笑顔が浮かぶ。

「大きすぎない?」

「これくらいのほうが存在感があっていい」

これを見るたびに思い出すだろう。

今日までの日々を。

過去は決して消えることはないが、記憶はいずれ薄れてしまう。

これがあれば、きっと初心に帰れるはずだ。

「キュヒョンとミノにも持って行ってあげたいんだ」

「来ていないのか?」

「最近、あまり体調も良くないみたいだから」

「そうか…」

キュヒョンの寿命は刻々と近づいてきている。

力を使いすぎたがために。

それぞれの街に水を届けるため、川を作ってくれたのはキュヒョンだった。

唯一、水を操る力を持つキュヒョン。

それに頼ることしかできず、寿命を縮めることになってしまった。

わかっていながらも、キュヒョンはみなの役に立つならと進んで力を貸してくれた。

ホント、頭が上がらない。

「よし…」

「…?」

「これからそれを届けよう」

「え…?で、でも、今日は祝賀パーティ…」

そう。

この後…と言っても夜だが、各街の代表者を招待してパーティが開催される。

初めての催しだ。

オレが出席しないわけにはいかない。

「馬を飛ばせば、夕暮れまでには帰ってこれる」

「ダメ。万が一パーティに遅れるなんてことがあったら一大事だよ?」

「パーティより、チャンミナの親友のほうが大事だ」

もちろん、新しい世界も大事だ。

でも、最も大事なのはチャンミン、ただひとり。

チャンミンの親友なら放っておくことはできない。

残された時間もあまりないし。

「いいから。チャンミナだってキュヒョンに逢いたいだろ?」

「それは…そうだけど…」

オレのわがままに付き合わせてしまっているから、なかなかあの街にもいくことができない。

時折手紙で状況の報告をしているらしい。

キュヒョンとミノにはこっちに移住しないか打診したが、キュヒョンが静かに最期を迎えたいと願ったからそれも叶わず、最後に逢ってからもう半年が経とうとしていた。

「でも…やっぱり、今度にしよう?せっかくみんなが遠いところから集まってくれたんだから。ね?」

「チャンミナ…」

チャンミンは、頑固だ。

そして、人一倍礼を重んじる。

だからこそ行くことはできない、ということなんだろう。

仮にもチャンミンはオレの妻であり、副統主という責任も担っているから。

いったい、どうしたらいい…?

チャンミンの願いをすべて叶えてやりたいのに、いつの間にか足につけられた枷が増えすぎて身動きが取れなくなってしまっている。

決断できないままに時間は過ぎ、パーティは始まってしまった。

かわるがわる挨拶に来る街の代表にそつなく対応するチャンミンを見ながら、久しぶりに胸のあたりが苦しくなった。

どうにかして時間を作らなければ。

チャンミンとキュヒョンに、ともに過ごす時間を…。

今後のスケジュールを頭の中で組み立てていると、不意に何かが視界の隅を横切った。

顔を上げ、オレは目を見開いた。

「チャンミナ」

隣にいたチャンミンへと呼びかけ、指をさす。

「え…?な、なんで…」

よそ行きの微笑みが消え、本来の幼さが顔を出した。

大きな目をさらに大きく見開いて、オレと指さした方向を交互に見やって。

「行ってこい」

「う、うん!」

駆けていくチャンミンを見送り、そっと息をついた。

行ってこいって言ったくせに、寂しいなんて…。

なんか、どんどん依存度が高くなっている気がする。

まぁ、仕方ない。

今日だけはチャンミンを貸してやる。

もちろん、ちゃんと返してもらうけどな。

そう、心の中で彼に呟いた。



to be continued.








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