雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

腐女子による腐女子のための、東方神起妄想小説サイト。ホミン・ミンホどっちも有です。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2カウンター

ランキング

皆様の愛を葉月へ… にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

プロフィール

葉月

Author:葉月
雪・月・花 ~From.Sweet Drops~へようこそ!
このblogは東方神起大好き腐女子による腐女子のための妄想小説サイトです。
R18要素含みます。
ご覧になる方は、自己責任にてお願いいたします。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
葉月の雑記 (59)
Spinning (57)
REAL (27)
Can't stop Fallin' Love (19)
Birth Day SP (1)
WITH (2)
T 1 Story (3)
DIRT (103)
DIRT 番外編 (2)
metropolis (47)
君のいない夜 (50)
Chandelier (45)
愛をもっと (37)
Tea for Two (3)
Bittersweet (270)
短編 (42)
MIROTIC (248)
Singin' in the Rain (53)
Love in the ice (65)
Your Man (110)
Beside (48)
Double Trouble (57)
TAXI (76)
Heaven's Day (54)
恋焦がれて見た夢 (75)
バンビーノ! (69)
Stranger (80)
キ・セ・キ (127)
Love Again (69)
DARKNESS EYES (77)
366日 (115)
Rise... (36)

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
15位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
1位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

キ・セ・キ 6

キ・セ・キ2




キ・セ・キ 6



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★




外に出るのは、ホントに嫌い。

いや、嫌いというか、怖い。

過ぎゆく人々がみんな怪物みたいに見える。

みんな腹の中にどす黒いものを抱えていて、吐き出すすべを模索しているカンジ。

そして、そういう人の目に留まるのは決まって僕。

どうして?

なんで?

何も悪いことなんかしていないのに。

出かけるたびに何かしらアクシデントがあって、だんだんと外出するのが怖くなった。

2日に1回、3日に1回、1週間に1回、1か月に1回。

家の中にいる時だけ安心していられる。

なんとか高校は卒業できたけど、みんなと同じように大学へ進学するのはムリ。

電車に、乗れない。

バスに、乗れない。

人ごみに足を踏み入れることができない。

当たり前のことが当たり前にできなくなって、完全に孤立。

両親はずっと海外赴任していて、家には独りきり。

買い物もできなくて、このまま死んじゃうのかなって思っていたところに、叔父夫婦が来てくれた。

どうやら両親が様子のおかしいことに気付いてくれたらしい。

心配かけまいと普通を装ったんだけど…。

でも、おかげで助かった。

危うく、ホントに死ぬところだったから。

それ以来面倒を見てくれている。

自立しなきゃと、迷惑をかけないようにしなきゃと思ってはいるんだ。

これでも。

でも、やっぱり外に出るのが怖い。

またいつ、変な人が近づいてくるかもわからないから。

ひとりで外出なんて当然のことながらできなくて、誰かがいてもやっぱり不安。

引きこもっている時間が長ければ長くなるほどに恐怖だけが積もっていく。

おかげで、買い物すらできないほどに。

ミノはそれをわかってくれている。

迷惑をかけているという自覚もある。

そりゃもう、っていうくらい。

だから、出かけようって言われた時は頑張ってるつもり。

僕なりに精いっぱい。

でも、怖いものは怖い。

今日だって、前もって出かけるって言われて、頭では理解しているのに身体が拒否反応を示す。

玄関の扉越しに何度も押し問答して、結局家を出たのは予定の30分遅れ。

それでもなんだかんだ言い訳して、何度も戻ろうとして。

半ば引きずられるようにヘアサロンへと向かった。

店の前まで来ても踏ん切りがつかない。

情けないってわかってはいるんだけど、どうにもダメ。

怖くて。

ただ、ひたすらに怖くて。

早く家に帰りたいと心底願うほどに。

ユノに担ぎ上げられて、イスに下ろされてもまだ悪あがき。

諦めろってなんど言ってもダメ。

じっとしていられない。

だって、ここにも変な奴がいるかもしれない。

腹のどす黒いものを抱えた、人間の皮をかぶった悪魔が。

でも…。

なんでかな?

ユノと話しているうちに、落ち着いてきた。

大丈夫、って根拠もなく思っている。

数か月ぶりに髪を切ってもらって、カラーなんかしたことないのにやってみようかな…なんて。

そして出来上がった僕は、僕じゃないみたいだった。

「やっぱ、想像通り可愛いな」

「…僕、男です」

可愛いなんて言われても、嬉しくない。

「じゃあ…美人」

「だから、僕は男だってばっ」

怒ってるのに、なぜかユノは楽しそうに笑ってる。

なんで?

怒ってるとアピールするように頬を膨らませてみても、微笑みが崩れることはなかった。

「今度からオレが切ってやるよ。いいだろ?」

「…」

嫌ではない。

知らない人に触られるのは、やっぱり怖いから。

だから、ユノが切ってくれるというなら、そっちのほうがいい。

でも…なんでだろう?

昨日知り合ったばっかりで、しかもこんな面倒くさい人間。

進んで関わろうとする人は皆無に近い。

「ユノひょんは…めんどくさくないですか…?」

「何が?」

「僕、普通じゃないし…」

「ん~…面倒、ではないかな?どっちかって言うと、面白い?」

見世物じゃないし、好きでこんなことをしているわけじゃないんだけど…。

でも、面倒じゃないという言葉にちょっと安心した。

「もっとチャンミンのこと教えて?」

「僕のこと…?」

「そ。ついでに、オレのことも知ってって。オレ、もっとチャンミンと仲良くなりたい」

「…ユノひょん、ヘンな人です」

思わずそう呟いていた。

言ってしまってから後悔したけど、ユノはなぜか笑ってる。

しかも、大爆笑。

なんで…?

「チャンミン、面白いな~」

面白いなんて生まれてこの方、一度も言われたことがない。

どこをどうとったら面白いんだろう…。

でも、まぁ、いいや。

ユノはちょっと変な人だけど、僕が嫌いな”変な人”とはちょっと違う。

すごくいい人なのはなんとなくわかったし。

なんとなく、裏表もないような気がする。

うん、大丈夫。

「可愛くて美人で面白い。最高だな」

「ユノひょんは…やっぱり、変です」

「確かに、トモダチからもおかしいって言われる」

なんて、笑いながら言ってる。

おかしいって言われてるけど直す気はないってことだよね?

僕なんかより、ユノのほうがよっぽど面白い。

「おかしいヤツは嫌い?」

「…」

ユノを見つめ、かぶりを振った。

「ユノひょんは…嫌いじゃないです」

「ならよかった。じゃあ…トモダチになれるな?」

次に頷く。

こんな面倒くさい人間でいいのかな、と思いながらも差し出された手に手を重ねた。

優しくて、あたたかくて、大きな手のひら。

「よし。記念すべきデートだし、さらに可愛くしような?」

だから、僕は男だ。

男に可愛さを求めるな。

そう何度も伝えたけどどうやら届かないらしい。

ドライヤーとブラシを手に、丁寧に、丁寧にセットされていく。

クセのある髪はまっすぐに伸びて、さらさらと揺れている。

でも、どこかふわっとしていて、柔らかい。

すごいな…。

真剣な顔で僕の髪に触れるユノを飽きることなく見つめていた。

しかも、無意識に。

この人と知り合えてよかった。

そんな風に思いながら。



to be continued.








関連記事
スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Design byLoco-net::blog 
Copyright © 雪・月・花 ~From.Sweet Drops~.All rights reserved.