雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Love Again 3

Love Again




Love Again 3



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



転がったバケツをしばし眺めていた。

特に意味はない。

ただ、なんとなく…。

なんとなくだけど、そのバケツが僕のように思えた。

誰からも見向きもされず、壁際に転がるそれ。

溜まっていた水はすべて零れ落ち、コンクリートを黒く染めていた。

バケツを放り投げた本人はすでに背を向け、歩き出している。

その向こうに、茫然としているミノがいた。

もう、帰ろうかな…。

怖いから一緒にって言われたけど、大丈夫そうだし。

とりあえず、ドンヘと名乗った人は怖くはない。

たぶん、問題ないだろう。

「…」

静かに立ち上がり、ゆっくりと歩き出す。

歩こうかな…。

タクシーを拾ってもいいんだけど、なんとなく歩きたい気分だ。

潮風を感じながら、国道沿いを歩いていく。

車の中から見た風景はどこか幻想的だったけど、歩いてみると意外に普通。

どこにでも転がっている風景のように思えた。

なんだろう…。

車の中から見たからキレイに思えたのかな?

歩く速度とも、自転車を漕いでいるときの速度とも違う。

自力では出せない速度で眺める景色。

別に初めてではないのに、特別に感じられた。

あの時は。

つまらない…。

ふと、そう思った。

あのガソリンスタンドへ向かう途中に感じた特別感が失せたいま、歩く必要性はない。

タクシーを拾おう。

そう結論付け、車道へと目をやったときだった。

「よう」

「…」

なんで、彼がここにいるんだ…?

もう二度とオレの前に現れんなって言ったのは、彼だ。

しかも、ついさっき。

舌の根も乾かぬうちにいったい、なんの用だと言うんだろう…。

もしかして…殴りに来た、とか?

バケツを放り投げるくらいじゃ収まりきらなかった、と。

その可能性なら、あるな。

血の気、多そうだし。

「お前、しゃべれねぇの?」

「…」

殺してくれるならいいけど、殴られるのは嫌だ。

痛いから。

すっと視線を外し、歩き出した。

違うところでタクシーを拾おうと思って。

けれど、彼は追いかけてくる。

笑顔の仮面を張り付けて。

でも、瞳だけはギラギラさせて。

バイクに跨ったまま、ゆっくりゆっくり。

僕の歩調に合わせるようについてくる。

「送ってってやるから乗れよ」

「…」

「チャンミン」

ぞくっとした。

彼に名前を呼ばれた瞬間に。

なんだ?

このカンジ。

っていうか、そもそもなんで僕の名前を知っている?

…ミノしかいないか…。

考えるまでもない。

「ほら」

ぐっと、ヘルメットを押し付けられた。

「…」

それをぐっとまた押し返す。

いらない、と。

言葉ではなく、行動で。

「さっきの怒ってんの?」

怒ってる…?

思わず、自問した。

いや、別に怒ってなんかいない。

ただバケツが少し可哀想に思えたくらいで。

「いいから、乗れよ。な?」

押し付けることに諦めたのか、今度はおもむろにヘルメットをかぶせられた。

ずぼっと。

狭い視界の中で見えたその表情。

あ、れ…?

なんか、さっきとちょっと違う。

笑顔の種類が。

作ったような笑顔だったのに、少しだけほんわかするような幼い笑顔。

思わず、凝視していた。

「なに?」

「…」

視線に気づいた彼が問いかける。

その声も、さっきまでとは少し違っていた。

いったいなんなんだ…?

さっぱりわからない。

怖い人かと思ったら、そうでもないみたいだし。

大人っぽく見えるのに、少年っぽさがちらちら見え隠れしたり。

こんな人、初めてだ。

イメージが一定しない。

「まぁ、いいや。とりあえず乗れよ」

「…」

目の前には大型二輪車が1台。

ヘルメットも装着されたってことは、これに乗るんだよね…?

「あ、メシは?食った?」

自然とかぶりを振っていた。

ゴハンは食べていないし、食べたとウソをつく理由もない。

いや、そのあとに続く言葉を想像すれば”食べた”と言ったかもしれないけど。

「じゃあ…驕ってやるよ。さっきのお詫びに」

「…」

殴ったのは僕なんだから、お詫びをしなきゃいけないのはたぶん、僕。

どういうやり取りがあったにしろ、手を出したら負けだ。

「っていうか、戻るか。だんまりのお前とふたりっきりってのもつまんねぇからドンヘとミノも連れてくぞ」

有無を言わさぬその言葉。

別に怒ってるわけでも、苛立っている風でもない。

でも、従わせるような強さがある。

手を引かれ、1歩バイクへと近づいた。

「ほら、乗れって」

「…」

「チャンミン」

乗れ、と言われた。

そして、乗ってみたい、と思う。

一足先に彼はバイクに跨り、僕を見つめていた。

強引に乗せるではなく、僕の意思で乗るのを待っている。

おそるおそる、もう1歩バイクへと近づいて、シートを跨ぐ。

エンジンの振動がバイクに触れている部分から伝わり、身体を揺らしているみたいだ。

「ちゃんと掴まってろ」

背はむけたまま、伸びてきた手が僕の腕を取る。

そして、彼の前へと回された。

まるでしがみついているみたいに。

「行くぞ?」

軽く地面を蹴るようにして、走り出す。

Uターンして、来た道を逆走。

広い背中に寄り添い、一層潮風を感じながら。

そして、そこには来る時に見た、幻想的な風景が再び広がっていた。



to be continued.








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