雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Love Again 7

Love Again




Love Again 7



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



おなかは満たされた。

食後のために取っておいたコーヒーを飲み干して店を出る。

そして、また逃がさないと言わんばかりにヘルメットを被せられた。

「今度会う時までにお前専用のヘルメット用意しておいてやるよ」

「…」

いらない、って…たぶん、この店に入る前までなら言えた。

でも…なんでかな?

少しまともに話をしたせいか、言えなかった。

「家までナビって?」

「…うん」

知らない道ではない。

とはいえ、さほど詳しくもないけど。

家の近くにある小学校の名前を出せば、すぐさま理解してくれた。

バイクの後ろに跨って、しがみついて。

全身で風を感じながら流れゆく景色を見つめる。

しがみついているせいで、トクントクンとかすかに聞こえる鼓動。

そして、体温。

欲しくても、与えてもらえなかったものがここにある。

不思議だな…。

欲しがるだけ無駄だと思って諦めた矢先、触れてしまった。

心地よいそのぬくもりに。

もう逢うことはないと思ってたけど、もしかしたらまたどこかで逢うかもしれない。

さっきの言葉を信用するなら。

もちろん、鵜呑みにするほど馬鹿じゃない。

口約束なんて所詮、ないに等しいから。

小学校までたどり着くと、そこからは僕のナビゲーション。

深夜の住宅街をゆっくりと駆け抜け、誰もいない我が家へとたどり着いた。

「ずいぶんでけぇ家だな」

「でかいだけで、何もない」

今日もまた、どの窓にも明かりはない。

母はまた愛人のところだろうし、父は職場だろう。

物心ついたときからずっとひとり。

この広すぎる家の中で。

「両親は?」

「生きてはいるみたい」

「そっか…。じゃあさ、とりあえず連絡先交換しねぇ?」

連絡先…。

「ほら、携帯出せよ」

非常用と携帯電話を持たされたのは、確か小学生の時。

一応父の連絡先、母の連絡先は入っている。

あと、何かあったときのためにと弁護士の連絡先も。

中学に入ってミノの連絡先を知り、それ以来誰も追加されていない無意味な携帯電話。

引き寄せられるように携帯電話を取り出せば、手の中からそっと引き抜かれる。

「これ、オレの連絡先。電話帳に登録しとけよ?」

「…」

「返事」

「…それって、連絡…くれるってこと…?」

気づくとそう問いかけていた。

この携帯電話を持ってから、僕は自分から何かをしたことはない。

ほとんど受け取るだけ。

「当たり前だろ?なんのために連絡先交換だよ」

ぐしゃぐしゃと頭を撫でられ、新しい番号の登録された携帯電話を見つめた。

なんだろう…このカンジ。

ふわふわする。

「そうだ…お前さ、週末って時間空いてる?」

「…うん」

「じゃあ、迎えくるから待ってろ。来る前に連絡するから」

それは、約束のように思えた。

週末に連絡をするっていう、小さな約束。

「いいとこ連れてってやるよ」

「どうして、僕に構うの…?」

浮かれている自分がいる。

理由はわからないけど、彼と話すことが愉しいと思い始めている自分が。

だから、聞いておきたかった。

どういうつもりなのか。

「興味があるから」

明確なものは何ひとつなく、ぼんやりとした答え。

でも、そうなのかもしれない。

僕も同じだ。

彼に少し興味がある。

だから、できるならもう一度会いたいと思った。

深く考える必要はないのかな…?

あんまり、自分の意思で行動したことはないし、感情に突き動かされることもなかった。

いままでは。

でも、いまの僕は感情で動き始めている。

頭ではなく、心で動いている。

「なんかお前、猫みたいだな」

そう呟き、くしゃっと笑う。

なんなんだろう…。

初めての感覚に戸惑いしかない。

「最初は警戒心の強い草食動物かと思ったけど」

バイクに寄りかかり、ヘルメットを抱えたまま肩を揺らして笑っていた。

猫、という表現がツボに入ったんだろうか…?

僕にはよくわからない。

「なんか、もっと興味わいてきた」

呟き、抱えていたヘルメットをハンドルにかけると、彼はゆっくりと近づいてきた。

手が持ち上がり、僕の後頭部を掴むようにして引き寄せる。

コツっと、額が触れ合う。

間近でただじっと見つめていた。

その行動理由を知りたくて。

「こうやってるとさ、考えてることが伝わってくる気しない?」

「…」

物理的に不可能だ。

でも、なんとなくわかってしまった。

いや…違うな。

わかりたいと思ったんだ。

「お前、なんかちょっとだけオレと似てる」

「どこが…?」

「どこだろう…。なんとなく、かな?」

ずいぶんとおおざっぱ。

似てるって言っておきながら、明確な答えはない。

でも…彼らしい。

なんとなく、だけど。

「あったけぇな…。人のぬくもりってさ、大事、だよな…。すげぇ、落ち着く」

「…」

大事なのかはわからない。

もしも大事なものだとしたら、僕は欠落している。

だって、親に抱きしめられたこともない。

こうやって額を重ねることも、手を繋いだ記憶されないのだから。

でも…落ち着く、というその意味はわかる。

これもなんとなくだけど。

離れていくと、寂しさを覚えるほどに。

「じゃあ、またな?ちゃんと勉強しろよ?」

「…」

「寂しくなったら連絡すんだぞ?」

「…」

「って、おい。まただんまりかよ」

笑ったり、怒ったり。

忙しい人だな…。

でも、なんかちょっと楽しい。

「勉強はするけど、連絡はしない」

「なんで?」

「…どうせ、出てくれないから」

「それ、どういう意味?」

あれは確か、小学校3年生くらいの時だった。

おなかが痛くて、身体がダルくて…初めて父と母に連絡をした。

でも、電話は繋がらなかった。

折り返しもなかった。

あまりの痛みに意識を失って、気づけば病院にいた。

通いのお手伝いさんが見つけてくれて、病院に運んでくれたそうだ。

もしも見つけてもらえなかったら、あのまま死んでいたかもしれない。

同時に、あのまま死んでいればよかったと思う。

そうすれば、いま僕を責め苛む苦悩に気付くこともなかったのに…。

「チャンミン?」

「…」

「わかった。じゃあ…毎日連絡する」

「え…?」

「寂しいって感じるヒマないくらい、ウザイくらい連絡してやるよ」

鳴り止まない携帯電話を想像した。

どっちがいいんだろう…。

鳴らない電話と、鳴り止まない電話と。

「迷惑…」

それが答えだった。

「この野郎…」

思い切りヘッドロックされた。

そのまま上下に揺さぶられ、気づくと笑っている僕がいた。

初めてかも。

こうして笑うのも、はしゃぐのも。

「笑った顔、可愛いじゃん」

「そういうセリフは女の人に言うもんでしょ?」

「そうか?ま、いいじゃん」

ま、いいか。

そうだな。

深く考える必要はないのかもしれない。

過小するでもなく、過大するでもなく、ありのままを受け入れれば。

いいな…。

ま、いいか。

その言葉、ちょっと気に入っちゃった。



to be continued.








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