雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Love Again 23

Love Again




Love Again 23



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



ホント、嬉しくてどうにかなってしまいそうだ。

このぬいぐるみがあれば、あの広くて寂しい家でも大丈夫な気がして。

荷物がいっぱいで手は繋げないから、一生懸命ユノの後をついていく。

大きな背中を見失わないように、時折人並みにさらわれそうになりながら。

そんな時だった。

ふと、何かの気配を感じた。

何気なく見やれば、見知った顔があった。

「…」

振り向かなければ、よかった。

見なければ、よかった。

ついさっきまで嬉しくて、幸せでいっぱいだったのに、するりと指の隙間から零れ落ちていく。

ねぇ、その人たちは…誰?

優しそうな男の人と、笑顔いっぱいな女の子と。

母さん。

その人たちは、誰なの?

もしかしたら母さんも何か感じるものがあったのかもしれない。

何気なく振り向き、僕へと視線が注がれた。

そして、みるみる見開かれていく。

「おかあさん、どーしたのー?」

こんな騒がしい人ごみの中、その声だけがやけに響いた。

子ども特有の甲高い声だから?

いや、違う。

ここにはたくさんの子どもがいるじゃないか。

「な、なんでもないわよ。さ、早く行きましょう?」

「…」

あぁ、そういうことか。

もう母さんには別の家庭があったんだ。

帰る場所が。

じゃあ、僕は…?

そもそも、いつの間にか離婚してた?

僕には内緒で。

どうでも、いいか…。

だって、そもそもずっとひとりじゃないか。

いまさら、だ。

でも…なんでかな?

すごく、悲しい。

わかってはいたことだけど、まざまざと現実を見せつけられて。

どうしたら、いいんだろう…。

対処法が思いつかない。

頭が真っ白で、何も考えられなくて。

「チャンミナ!」

その声だけがやけにクリアに聞こえた。

「お前、焦らせんなよ…」

抱きしめられた途端、決壊した。

「…っく」

「チャンミナ?どうした??」

僕は、やっぱりいらない子だったよ。

なんでもない、って。

子どもとしても認めてもらえない存在。

ホント、僕はなんのために生まれてきたの?

いらないなら、生まなきゃよかったじゃないか。

そもそも、好きでもない人と結婚しなきゃよかったじゃないか。

どうして…っ。

泣いたって仕方ないのに、涙があふれていく。

「とりあえず、移動するぞ」

抱きかかえられるようにしながら、人ごみをすり抜けていく。

時折何かにぶつかっては、宝物を落としそうになる。

嫌だ。

失いたくない。

もう、何ひとつ失いたくない。

「どうした?何があった?」

人込みを避け、たどり着いた街路樹の脇。

人目からかばうようにユノが僕を抱きしめてくれる。

このぬくもりと香りだけが現実。

大丈夫。

ユノがいるじゃないか。

まだ、大丈夫。

「チャンミナ」

「な、なんでも、ない…。だいじょうぶ、だから…っ」

でも上ずった声まではどうにもならない。

ユノがいなかったら、たぶん今頃崩れ落ちてる。

ひとりでは立ち上がれないほど打ちひしがられてる。

「…」

「ユノ…っ」

「ん?」

「ずっと、そばにいて…っ。僕のこと、捨てないで…っ」

それだけでいい。

ユノがいてくれれば、他に何もいらないから。

望まないから。

「チャンミナ」

「…」

肩を掴まれ、揺すられ、顔を上げた。

止め処なく溢れる涙で滲んた視界。

その真ん中に、ユノがいる。

「そばにいる。捨てたりもしない。でも、オレがいなきゃ何もできないような弱い人間にはなるな」

「…っ」

「わかったか?」

どういう、意味…?

わかんない。

全然、ユノの言っている意味がわかんない。

「ゆっくりでいい。強くなれ。逃げてばっかじゃ先に進めねぇんだよ。戦え。どんなに辛くても、悲しくても」

戦うって、何と…?

どう戦えばいいの…?

「オレが味方でいてやる。だから、目を背けるな。現実を直視しろ。チャンミナなら、できる」

「…」

わからない。

でも、なんだろう。

心の一番深いところから何かが湧き上がってくる。

「何があった?」

「母さんが、いたんだ…」

「え?」

「知らない男の人と、小さな女の子を連れて…お母さんって、呼ばれてた」

目の前で起きたことを、ありのままに。

原稿でも読むみたいに淡々と。

「母さんも、僕のことに気付いたけど…なんでもない、って…行っちゃった」

それなら、気づかないふりをしてくれてたほうがよかったな…。

気づかなかったんだって、諦められるから。

そのほうが、傷は浅くて済んだから。

「僕は、なんのために生まれてきたのかな…」

「…」

ふわりとユノの腕が僕を包み込む。

トクン、トクンと聞こえる鼓動。

伝わるぬくもり。

「そんなの、決まってんじゃん」

「…?」

「オレのため、だろ?」

耳元で聞こえる声は力強く、一縷の澱みもない。

なんか、安心してしまった。

そうか。

僕はユノのために生まれてきたんだ、って。

なら、いいや。

肩に頭を乗せ、トラのぬいぐるみを持ったまま背中へと手を回す。

ここが僕の居場所なんだと、悲しみに暮れる心を宥めるように。

「ユノ…」

「ん?」

「花火、しよ…?」

「あぁ」

いつまでもここにいたって仕方がない。

僕は僕、あの人はあの人。

彼女は単にしょうがなく僕を生んだだけで、母ではなかった。

それだけのことだ。

現実に立ち向かわなきゃいけないんだろうけど、今だけは少し現実逃避したい。

ユノに連れられて、いつもチームで利用している埠頭へ。

今日は、いつになく静かだ。

だから思う存分、はしゃいだ。

「こら!チャンミナ!オレに向けんなっ」

花火を持って追いかけっこして、小さな打ち上げ花火を夜空に浮かべて。

トラのぬいぐるみはバイクの上からそんな僕たちを見てる。

しかも、バイクのハンドルには金魚やらヨーヨーやら綿あめやら。

カッコいいユノのバイクが台無し。

そして、また昨日と同じことを思うんだ。

このまま、時が止まってしまえばいいのに…って。



to be continued.








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Re: タイトルなし

みや◇じょう 様

コメントありがとうございますm(__)m

まさしく、そのシーンをイメージして書きました♡
ご理解いただけたのなら何よりです(≧▽≦)

チャンミン君の生い立ちは複雑ですね…。
ここはかなり原作とかけ離れていますが(笑)
ユノ様の言葉が励みになるといいんですけど…。

どうぞこれからもよろしくお願いいたしますm(__)m

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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

いつの間にか離婚しちゃっていたみたいです…(T_T)
いまのチャンミン君はユノ様だけが頼り♡
どうにかチャンミン君を救ってあげてほしい!
これからどうなるのかな?

風邪!?
とにかく休んで、早く治してください(>_<)

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Re: タイトルなし

t◇ko 様

オレのためなんです♡
ユノ様に逢うために生まれてきたんですよ~(´∀`*)ウフフ
しかし…ユノ様はホント、19歳とは思えないくらい強い人です!
真っ直ぐというか、迷いがないというか。
だからこそチャンミン君はユノ様に惹かれちゃうんです♡

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