雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Love Again 26

Love Again




Love Again 26



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



壁を背に、悲痛な叫びを聞いていた。

飛び出したい衝動を堪えて。

チャンミンの心の叫びが、痛くて苦しいその想いが、ひしひしと伝わってくる。

ホント、なんだと思ってんだ?

子どもは、おもちゃじゃないんだ。

大人はみんなそうだ。

自分勝手で、偉そうなこと言ってるくせに最低なことばかり。

汚すぎる。

卑怯すぎる。

殴り飛ばしてやりたい。

出て行って、いますぐに。

チャンミンができないのなら、オレが代わりに。

もうこれ以上は我慢できないと思ったその時だった。

チャンミンが走り抜けていった。

振り返ることなく。

「チャンミナ!」

一瞬だったが、その横顔に涙が見えた。

どうしようもないほど打ちひしがれたその表情。

追いかけようとして、思いとどまる。

チャンミンが駆け出して行った部屋を覗き込めば、見知らぬ男性が佇んでいた。

表情からは何も読み取れない。

反省も、痛みも。

「アンタにとって、チャンミンは何?」

「…」

じっと男の目がオレを見つめる。

何者かと探るように。

「いらないなら、オレが貰うよ」

チャンミンを傷つけるヤツは、絶対に許さない。

それが親であっても。

高校卒業までって思ってたけど、そんな悠長なこと言ってらんない。

ホント、最悪だ。

この家は。

破たんし尽くしている。

こんなところに、チャンミンを置いておくわけにはいかない。

それなら、オレのそばにいたほうがまだ幸せだ。

たとえ金はなくても。

家は狭くとも。

「…」

もしも人間らしい心があるのなら、何か言ってくると思った。

でも、何もない。

ただ男はオレを見つめていた。

値踏みするように。

ならば、もう用はない。

早くチャンミンを追いかけないと。

ひとりになんかしておけない。

外へと飛び出してみるも、姿かたちはもうどこにもない。

いったい、どこへ行った?

携帯電話を鳴らしてみるも、音はシートの中から。

どうやら、カバンの中に携帯電話は置き去りになっているらしい。

そうすると、だ…。

勘で探すしかない。

行きそうなところをいくつか頭の中に思い浮かべ、バイクへと跨った。

絶対、探し出す。

だって、オレには必要なんだ。

チャンミンと出逢えたからオレは変われた。

救われた。

だから、今度はオレがチャンミンを救う番。

そして走り出す。

たぶん、あそこにいるような気がする。

真っ先に思い浮かんだその場所。

制限速度を無視して国道を走り抜け、埠頭に到着した。

波の押し寄せる音が聴こえ、風は潮の香りをはらむ。

灯台の光が暗い海を照らしていた。

バイクを止め、ゆっくりと歩き出す。

ここじゃないのか…?

姿かたちがどこにもない。

でも、絶対ここにいる気がした。

薄暗い明かりを頼りに目を凝らし、あたりにくまなく目を走らせる。

ふと、不自然な塊がひとつ。

やっぱり、いた。

チャンミンは、コンクリートの上に横たわっていた。

虚ろな瞳で空を見上げ、止め処なく涙を流して。

「チャンミナ」

「…」

浅く開いた唇は、動くこともない。

瞳もぼんやりと空を見上げたまま、縫い付けられているようだった。

痛々しいその姿。

手を伸ばして、抱き寄せた。

まるい後頭部に手を添え、指に髪を絡ませるように撫でながら。

いま、言葉はいらない。

こうしてぬくもりを伝えるだけでいい。

「ゆ、の…」

「ここにいるから」

震える声はいまにも消えてしまいそうなほど、か細い。

心に負った傷の深さを表しているようだ。

そりゃ、そうだ。

「一緒に、暮らすか…?」

「…」

オレの言葉に、チャンミンがこくりと小さくうなずく。

垂れていた手を持ち上げて、ぎゅっと縋るようにシャツを掴んで。

チャンミンにはもう、オレしかいないから。

きっと、そう思っているから。

胸に頬をうずめ、声も出さずにまだ涙はこぼれている。

そのしずくに口づけ、そっと微笑む。

「オレは、ずっとお前のそばにいる。だから…心配するな」

「…うん」

とりあえず…ふとん、もう1式だな。

実家からもらってくるか…。

あと、チャンミンの荷物も少し移動させないとな。

着替えもちょっとしかないし。

それと、就職だ。

決まるまでは仕方ないから、バイト増やすか。

何しろ、ふたり分稼がないとだし。

「そろそろ帰るぞ」

「…うん」

何しろ、明日は学校だ。

ちょっといろいろあったから、もう既に日付変更間近。

帰って、シャワー浴びて、さっさと寝かさないと。

ヘルメットを被せ、まだ濡れているその瞳を覗き込む。

「明日、ドンヘに車出してもらうから、ちょっとずつ荷物移動させような?」

オレの言葉に、ただ首肯する。

さすがに、しゃべれないよな…。

あまりにも傷が深すぎる。

バイクの後ろに乗せて、オレの家に逆戻り。

お帰りって言ってるみたいに、トラのぬいぐるみがチャンミンを見ていた。

ホントなら、明日、チャンミンの家に引越しするはずだったのに、ここが家になっちまったみたいだ。

部屋に入るなりトラのぬいぐるみに抱きつくチャンミンをなんとか引きはがし、バスルームへ。

甘やかすのは簡単だけど、甘やかしすぎるのもよくないからな。

かなり、加減が難しい。

どう対応しようかと悩んでいると、シャワーの打ち付ける音に混じって嗚咽が聴こえてくる。

「…」

でも…やっぱり、オレには突き放せそうにない。

チャンミンの泣き顔は、もう二度と見たくないから。



to be continued.








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コメント

Re: タイトルなし

ひ◇み 様

こちらのユノ様はそんなことじゃ嫉妬しません(笑)
大人なんで~(´∀`*)ウフフ

なんか、チャンミン君の家庭は思った以上に複雑というかなんというか…。
いったいどうなっちゃうんでしょう?
とにかく、早く元気になってほしい(>_<)

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