雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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DARKNESS EYES 58

DARKNESS EYES1




DARKNESS EYES 58



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



顔が半分ほどしか映っていなかったことで、顔認証自体の精度は低い。

科学捜査班の回答に落胆したが、続いた言葉に浮上した。

唇紋認証は使えるかもしれないと。

ただ、画像が荒いために精度はやはり期待できない。

ゆえに、ふたつとも試してもらうこととした。

念のために。

どちらも精度に不安があるなら、ふたつの確率から考えればいいという安直なものだ。

「チャンミン。いまのうちに被害者の家へ行ってみよう」

「はい」

ある種の期待を胸に抱き、チャンミンは被害者となった青年の自宅へと向かった。

すでに鑑識が入り、捜査を行っている。

「パク警視」

「お疲れさま。どう?なんか出た?」

「出たどころの話じゃないですよ。うちの新人どもがこぞって気持ち悪いって、逃げだしちまいました」

「へ?」

どういう意味かと尋ねれば、鑑識課の班長が少し離れたところを指さす。

そこには、鑑識課のユニフォームを着た数人の男女がぐったりと座り込んでいた。

「パク警視のとこの新人さんは大丈夫ですか?かなりエゲつないですよ?」

「どうかな?とりあえず、見てみないとわからないでしょ」

「…」

自分のことを言われているのはわかった。

振り返ったチュンジェの頷き、シューカバーを装着して中へ。

不自然に静まり返った室内。

なんだろう…生活感、というものが薄い気がする。

「結構、裕福な家だったんだね」

「そうみたいです。父親がベンチャー企業の経営者で、そこそこ儲かってたらしいです。でも…」

「でも?」

変なところで区切られ、好奇心がくすぐられる。

意味深に微笑み、班長はひとつの扉の前で足を止めた。

まるで、自分の目で確認をしてみろといわんばかりの態度。

ふたりは顔を見合わせ、扉へと向き直った。

そして、チュンジェが扉をゆっくりと開いていく。

「…」

そこはまるで遺体安置所のようだった。

鈍い銀色の台がひとつ。

周囲には名称のわからない機械。

これはいったいなんなんだ?

足を踏み入れ、ちょうど扉で目隠しされていた奥へと視線を向ける。

「…っ」

同時に息をのんだ。

この場所には似つかわしくない、大きなベットのようなそれ。

そこには大人がふたり、少年がひとり横たわっている。

不自然なほどに青白い肌。

一見、眠っているかのように見えるが、明らかに違う。

完全に異質だった。

「エンバーミングが施されてる」

「エンバーミング?」

「遺体の、保存処理のことです」

班長の問い返しに、斜め後ろに佇んでいたチャンミンが答えた。

「海外で亡くなった方とか、腐敗しないように防腐処理を施して遺族の方に届けたりする、アレです」

頭ではわかる。

ちゃんと説明もできる。

でも、現状を理解できない。

「こちら、被害者のご両親。少年は…いま、身元確認中だ」

おそらく行方不明になって捜索願が出されている少年のひとりだろう。

なんとなく、見覚えがあった。

「どうしてこんなことを…」

「それは、いまとなってはわからないな。何しろ、事情を知ってると思われる人間は別の誰かに殺されちまった」

「この隙間は…?」

右から父親、身元不明の少年、少し間を開けて母親。

この微妙な隙間はなんなのだろう…。

「たぶん、そこに寝てたんだろうな」

「…」

吐き気がこみあげてくる。

でも、目をそらしてはいけないとそれを飲み込んだ。

「この少年は、兄の身代わり…?」

「さぁ?それはオレが調べることじゃない」

その通りだ。

鑑識は、あくまでも鑑識。

捜査をするのはチュンジェやチャンミンの仕事だ。

「とりあえず、この室内から検出された指紋は採取した。あとは、今日遺体が発見された青年と照合するだけだ。あと…ここにいる3人とな」

あまりにも惨すぎる。

「死後、どれくらい経っているかは調べられる?」

「もちろん調べるつもりだ」

やるべきことは、やる。

ただそれだけ。

気味の悪い部屋を後にし、無意識にふたりは深い息をついた。

それが同時だったからか、顔を見合わせて苦笑い。

「なかなかえげつないね」

「…はい」

思い出すだけで、寒気がする。

しかも、あんな場所で寝ていたなんて…。

正気じゃない。

「顔色、悪いよ?」

「チュンジェさんこそ」

「まぁ…さすがにちょっとねぇ…」

同感だ。

これほどのものが待っているとは思いもしなかった。

「あ…」

落ち着かせようと目を閉じて深呼吸をしていると、不意にそんな声が聞こえてきた。

顔を上げれば、茫然とした顔。

視線を追いかけ、たどり着いた先にあったのは、防犯カメラに映っていたトランクとうり二つのものだった。

まさか、という思いが同時に湧き上がる。

どちらからともなくトンラクへと歩み寄り、手袋をはめた手でそれを取り出した。

「カン班長!」

「ん?どうした??」

「これ、調べてください」

ふたりして必死の形相だったのだろう。

鑑識の班長は気圧され気味だった。

理由を聞く余裕もないようで、わかったと少しどもった声で応じる。

トランクを無理矢理押し付けられるような格好で。

「お、おう、わかった」

3つの事件が繋がっている可能性が、ここにきて大きくなった。

でも、どう繋がっているのかはまだわからない。

世間をにぎわせている連続殺人事件の犯人が、貯水池に遺体遺棄しただろう人間を殺し、その人間はスジョンのマンションにいたという可能性。

まだ、事件の輪郭は見えない。

けれど、少しだけ前に進めた気はする。

ほんの僅かであっても、前に進めたことはいいことだ。

ゆっくり、ゆっくり彼らは事件の真相へと、犯人へと近づけている。

それが、事実だ。

「ところで…コレの何を調べりゃいいんだ?」

「この前郵送されてきた被害者の毛髪と思われるものとの照合」

チュンジェがそう告げれば、班長が目を見開く。

まさか、とその表情が物語っていた。

「すぐに取り掛かる」

「お願いね?」

もし、これで何かしらの証拠が出てきたら、ほぼ確定だ。

この3つの事件は見えない糸で繋がっているいると。

繋がっているとわかったところで、何がわかるわけではないけど何もないよりはまし。

しばし被害者の家を捜索し、ふたりは庁舎へと戻っていった。

あとは鑑識からの報告を待てばいいだけ。

そして、夕方その知らせは届いた。

トランクの内側から、毛髪が1本見つかった、と。

小さな1歩が大きな1歩へ。

次はDNA鑑定。

早く鑑定結果が知りたい。

言葉には出さず、ふたりは心の中でそう呟いていた。



to be continued.








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コメント

Re: タイトルなし

ひ◇み 様

おぉ!
エンバーミングをご存知ですか!
素晴らしい(≧▽≦)

テミン君の歪んだ愛。
求めていたのは家族だったんですね~…(>_<)
不幸な境遇が招いたそれぞれのいま。
ずいぶんと違う人生になってしまって…(´Д⊂ヽ
悲しいし、複雑ですね…。

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