雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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366日 2

 366日-1




366日 2



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



意図して、微笑んだ。

「そんなところで寝てたら、カゼひいちゃいますよ?」

「大丈夫。丈夫なだけが取り柄だから」

2年ほど一緒に暮らしているのに、ほとんど会話したことはなかった。

バイトと大学とで忙しく、不在がちだったから。

いや、それは言い訳だな。

たぶん、僕は避けていたんだ。

ユノのことを。

反対はしなかったけど、さほど僕と歳の変わらない人が父となる。

抵抗がないはずもない。

だから、目を背けた。

それでもいい人だということはすぐにわかった。

母が、ホントに楽しそうだったから。

だからこそ宣告から1年も長く生きられたのだろうし。

そしていま、実感している。

「コーヒー、入れますね?」

「オレがやるよ」

「疲れてるでしょう?少し休んでください」

「それはチャンミナだって一緒だろ?」

お互い1歩も引かないまま、なぜかキッチンにふたりで立つ。

なんか、笑える。

母の死を悲しみながら、引きずりながら、それでも笑っていた。

「甘党、でしたよね?」

「え?なんで知ってんの??」

「母が言ってました。あの顔でものすごく甘党なんて意外でおもしろいって。しかもお酒も飲めないって」

「あ、あはははは…」

恥ずかしそうな、照れくさそうな、そんな顔。

「ミルクは?」

「いっぱいで」

「はい」

たっぷりの砂糖とミルク。

完全にカフェオレ状態となったそれをおいしそうに飲んでいる。

僕はと言えば、いつも通りブラックコーヒー。

静かな部屋でダイニングテーブルを挟んで向かい合い、交わす言葉もなくコーヒーを飲む。

でも、不思議と嫌な感じはしない。

まるで空気のよう。

あまり人づきあいが好きではなく、どちらかと言えば苦手な僕。

独りでいることのほうが楽で、好んでそうしてきた。

人がそばにいると落ち着かなくて、すぐに席を立ち、逃げるほどに。

だけど…。

ちらっと横を見やれば、甘いコーヒーをおいしそうに飲んでいる人がいる。

僕の視線に気づき、不思議そうに首をかしげて。

話すなら、いまかな…?

そんな気がする。

「ユノさん」

「ん?」

「母を支えてくれて、ありがとうございました」

「え?い、いや、オレは別に何も…」

突然のことに驚いたのだろう。

コーヒーをこぼしそうになって大慌て。

なんか、可愛らしい。

「僕は大丈夫ですから…ユノさんの生活に、戻ってください」

「え…?」

「いままで、本当にありがとうございました」

ホント、感謝の言葉しかない。

あまり会話をしてこなかったことがいまになって悔やまれる。

まともな会話が、別れの挨拶なんて。

もう少し、ちゃんと接していればよかったな…。

「ちょ、ちょっと待って!」

ガタンという激しい物音がこの静かな部屋に響いた。

音の出どころは乱暴におかれたカップ。

そして、ユノはまっすぐに僕を見つめている。

「な、なんでいきなり…」

「え…?」

「そりゃ、オレじゃ頼りないかもしれないけどさ、家族だろ…?」

家族。

それは、間違いない。

血のつながりはないけれど、2年も同じ家で暮らしてきた。

戸籍上も父と分類されている。

「お願いだから、そばにいさせてくれよ…」

「…」

「一人に、しないでくれよ…っ」

言われて初めて気が付いた。

そういうことなんだと。

僕は、単にユノには自由になってほしかった。

それがユノのためだと思った。

「頼むよ…」

伸びてきた手が、カップを握りしめる僕の手に触れる。

縋るように。

「ユリさんを失って、その上チャンミナまで失うなんて…っ」

僕をまっすぐに見つめたままに、その瞳から静かに涙がこぼれていく。

気丈に振舞っていたユノが初めて泣いた瞬間だった。

「ユノさん…」

どうしたらいいんだろう…。

僕みたいなのがいたら、迷惑がかかる。

だって、まだ25歳だ。

やり直しはいくらでもできるはず。

だから離れたほうがいい。

けれど、ユノは嫌だという。

ならばこの関係を続けたほうがいいのだろうか…。

それがユノのためになるのだろうか…。

僕には、わからない。

「それで、いいんですか…?」

できることは、判断をユノに委ねることだけ。

「そばに、いたいんだ。だから…お願いだから…ここに、いさせてくれ…っ」

寂しい、のだろう…。

そりゃそうだ。

愛する人を失ったばかりなのだから。

だから、誰でもいいからそばにいてほしい。

その気持ちはわからないわけではない。

だから、頷いた。

来るべき時が来れば、きっと離れていく。

いまじゃないとしても。

「もしも、好きな人ができたら…言ってください。その時は、全力で応援しますから」

「チャンミナ…」

「ユノさんの人生を、僕たちのせいで無駄にしたくないんです。だから…その時は、言ってください」

優先すべきはユノの人生。

きっと、母もそれを望んでいるはずだ。

涙を浮かべながらも困ったように微笑むユノに、僕もまた微笑んだ。

「それと…ひとつ、提案なんですけど…」

「なに?」

「ユノさん…だと、あまりにも他人行儀な気がして…。だから、ユノひょん、って呼んでもいいですか…?」

「もちろん!」

嬉しそうな笑顔。

眩しいな…。

きっと、母もこんな人だったから好きになったんだろう。

その気持ちが、わかった気がする。

「じゃあ…ゴハン、作りますね?食欲はないかもしれないけど、食べないと元気が出ませんから」

「あ、オ、オレ!オレが作るよ!」

「できないって、聞いてますけど?」

「え!?」

表情豊かで、自分に正直。

ウソはつけない性格。

母が教えてくれた人物像に悉く当てはまる。

やっぱり、ちゃんと向き合っておけばよかったな…。

でも、いまからでも遅くはない。

いずれは離れて行ってしまうだろうけど、その時まではちゃんと向き合おう。

父としてはムリだけど、ひとりの人間として。

「ユ、ユリさん、そこまで言ってた…?」

「はい」

肩を落とし、小さなため息。

どうやらいじけてしまっているみたいだ。

かすかに唇が尖っている。

「大丈夫ですよ。僕、比較的家事は得意なんで」

「…知ってる」

どうやらユノも僕のことを母から聞いているらしい。

なんか、変な感じだ。

直接話したことがないから仕方ないのかもしれないけど。

でも…ウソみたいだ。

普通に言葉が交わせている。

前からそうだったみたいに、当然のように。

「ゴメンな…?オレ、ものすごく役立たずだ…」

「役立たずなんかじゃないですよ」

「いいよ、ウソつかなくて」

「ホントです」

ユノと言葉を交わしていると、不思議と心が軽くなる。

母が死んだばかりだというのに。

その存在が、この家に光を灯してくれているみたいに。

「チャンミナは、優しいな。そんなところまでユリさんとそっくりだ」

「そうですか?」

「うん」

確かに、周囲からも似ているとは言われていた。

自覚はないけれど。

「僕としては、ユノひょんほうが母さんに似ていると思います」

「え?オレ??」

「はい」

笑顔…かな?

母も笑顔を絶やさないひとだったから。

どんなに自分が辛くても。

「そうかなぁ…。オレはチャンミナのほうが似ていると思うけど」

どっちが似てるとか、大した問題ではないのに、腕を組んで真剣に考えている。

ウワサ通り、おもしろい人みたいだ。



to be continued.








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Re: タイトルなし

あ◇き 様

お久しぶりです!
義理の親子っていう設定はなかなかないですよね~(´∀`*)ウフフ
最初からふたり揃っているのは久しぶりかも(笑)
葉月の妄想で少しでも元気になっていただければ幸いです♡
これからもどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

もうすでに悲しい予感?
いったいどうなるのかな~(´∀`*)ウフフ
ユリさんの存在がどうなるのか…。
お楽しみに♡

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

わかっていただけますか?
ありがとうございますm(__)m

こうやってお話ができるのはお母さんの存在があってこそ!
言葉を交わすことはほとんどなくとも、なんとなく知っているようなそんなカンジ?
スタートは順調ですね~(´∀`*)ウフフ

確かにお話のストック多いかも(笑)
ほとんどの時間を妄想に費やしているのでwww
これもふたりが帰還するまで1日2話の更新を続けるため!
ようやく終わりが見えてきました~(*´з`)
そのあとは…どうしようかな(笑)

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