雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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366日 3

 366日-1




366日 3



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



不思議だな…。

2年も同じ家で暮らしていたのに、お互いのことを全然知らない。

とりあえずと作ったリゾット。

お互い、まだあまり食欲はないだろうから、食べやすいものをと。

野菜をたっぷり使って。

「チャンミナは器用なんだな」

カウンターテーブルから身を乗り出し、僕の手元を凝視している。

いや、鍋の中を…か?

「普通だと思いますけど…」

「それは、オレが普通じゃないってことを言いたいのか?」

またもや不貞腐れたような顔。

百面相だ。

笑ったかと思えば泣いてみたり、不貞腐れてみたり。

でも、すぐに笑顔に戻る。

「母と暮らす前まではどうやって生活してたんです?」

「コンビニ弁当か、カップラーメンか、外食」

当然のようにそう言い放つ。

そういうものなのだろうか…。

確かに、僕の周りでも独り暮らしをしている人はいて、聞けばみんな似たり寄ったりな食生活。

僕としてはありえないけど、そっちが普通なのかも?

「食費、かかりません?」

「大半が食費に消えてく」

「ですよね…」

もったいない限りだ。

自炊したほうが絶対的に食費は抑えられる。

そのほうが他人と関わらなくて済むし。

「そういえばユノひょんって、お仕事はなにをしてるんです?」

「オレ?オレは、ライターでフォトグラファー」

「へぇ…」

それは意外だ。

営業とか、人と接する仕事のほうが向いている気がする。

「風景専門なんだ」

正直、カメラを構えているところを想像できない。

なんていうか…フォトグラファーって言うと、もっと神経質なイメージ。

ユノはそこからかけ離れている。

「撮った写真にね、言葉を添えるんだ。その時思い浮かんだ言葉を」

少し、興味が湧いた。

ユノの撮る写真、そして添える言葉。

いったい、どんな写真を撮るのだろうか。

そして、どんな言葉を添えるのだろうか…。

きっと心温まるような優しい言葉が綴られているのだろう。

そんな気がする。

「あ、ちょっと待ってて」

「…?」

「チャンミナに見せたい写真があるんだ」

僕に見せたい写真…?

それはなんだろう。

口ぶりからするとずっと思っていたような…。

もしかしてユノは、僕と話しがしたかったのかな?

だとしたら悪いことをした。

ずっと避けてしまっていたから。

しかも、母との関係を邪魔しないためと言い訳しながら。

「これ」

戻ってきたユノの手には1枚の写真。

そこには茜色に染まる空の下、1本の木が映し出されていた。

空に向かってそびえ立つその大きな木。

何気ない風景なのに、こうして切り取ると物語の一部のようだ。

「これ、ここ見て」

「…?」

指をさされた場所。

そこには、うすぼんやりとしたシルエットが浮かんでいた。

人影に見える。

「これ、ユリさん。初めて出逢った場所」

「あ…こ、これ、病院ですか?」

「うん」

言われてようやく気付いた。

母の通っていた病院の敷地内にある大きなもみじの木。

あんな場所が、こんな素敵な場所になるなんて…。

「あまり人を撮るの好きじゃないんだけど、気づいたらシャッター押してた」

「…」

「ものすごく綺麗だったんだ。燃えるようなこの空と、もみじの葉に囲まれて、祈るユリさんの姿が」

初めて聞く、母とユノの出逢い。

気にしたことはなかった…といえばウソになる。

聞きたくなかったというのが正直なところ。

でも、なぜだろう…。

いまは、聞きたい。

母に、触れていたい。

こうやって母のことを話せるのはもう、ユノしかいないから。

「毎日、いたんだ。同じ場所に、同じ時間に。何をしているのか気になって…気づいたら声をかけてた。聞いたら、息子がちゃんとひとりでも生きていけるように祈ってるって…そう、教えてくれた」

「…」

「しっかりした子だけどとても繊細だから、もしも自分に何かあったらきっと悲しんでしまう。だから、泣かないように毎日祈ってるって」

そんなことを…。

全然、知らなかった。

「それからいろいろ話すようになって、聞いているうちに他人事に思えなくなった。オレに何かできることはないのかな、って」

やっぱり、ユノは優しい人だ。

他の人ならそんなこと、考えもしないだろう。

同情するだけで。

「ユリさんのために何かしたいって」

「それで、結婚を…?」

「気づいたらプロポーズしてた」

ははは、って声を立てて笑いながら、照れくさそうに。

「病状があんまりよくないって聞いて、泣いているユリさんを放っておくことができなかったんだ」

「…」

「もちろん、ユリさんも最初は断ったよ?でも、頼み込んだ。何度も、何度も。で、ようやくOK貰えた」

懐かしそうに笑顔で語ってはいるが、その中に悲しみがある。

気づかないほど僕は鈍感ではない。

「その1週間後、かな…?余命宣告されたって聞いたのは」

「…」

「それでも一緒にいたくて、またムリだって言われたけど、またお願いした。オレ、土下座までしちゃったよ」

「どうして…」

なぜ、そんなにも必死に?

だって、もうすぐ死ぬとわかっているんだ。

なのにどうして一緒にいてくれと、土下座までできる?

「オレの母さんも病死だったんだ。父は忙しくて、危篤状態に陥っても来ることはなかった。来たのは、息を引き取ってから3日も後のことだった。それがね…たぶん、トラウマなんだ」

「…」

「オレひとりで、ずっと母さんに付き添ってた。あの時、すげぇ辛かったんだよな…」

もしもひとりだったら、と考えた。

瞬間、寒気が襲った。

ひとりでなんて、絶対に耐えられない。

もしもユノがいなかったら、僕もそうなっていた。

ひとりで母を看取って、見送るなんて。

葬儀の手配すらまともに取れなかっただろう。

何もできず、ただ悲しみに打ち震え、残酷な運命を嘆いていたに違いない。

もしかしたら…ユノは、その苦しみを知っているからここに留まろうとしているのか?

僕のせいで…。

「ひとりは、寂しすぎるから」

「ユノひょん、僕は…」

「あ、勘違いするなよ?オレは別にチャンミナのためにここにいるんじゃない。オレのためにここにいるんだ」

「…」

ホントにそうなのだろうか…。

違う気がする。

「近くにいたいんだ」

「…」

どこまで本心なのだろう…。

わからない。

でも、僕は卑怯だからその言葉をありのままに受け止める。

だって、辛いんだ。

悲しいんだ。

唯一家族だった母を失って、最初はあんな強がりを言ってみたけど、やっぱりひとりは…嫌だ。

そばにいてほしい。

「できました。ゴハンにしましょう?」

会話を区切るようにそう告げた。

これ以上聞いてしまったら、僕はきっと罪悪感に苛まれる。

だから、なかったことにしようと。

もちろん、そんなことはできないとわかっているんだけど。

どうしてあんなことが言えたんだろう…。

ムリだ。

いまはまだ。

ユノが去ってしまったら、僕ひとり。

そんなの、耐えられない。

「うまそう」

「お口に合うといいんですけど」

「食べなくてもわかる。これ、絶対うまいよ」

その時が来たら、ちゃんと送り出すから。

だから、もう少しだけ僕に時間をください…。



to be continued.








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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

ユノ様の心が気になりますね~(´∀`*)ウフフ
いったいどうなるのかな?
なにしろまだ始まったばかりですから♡
でも、まだそれほど切ないとは思わないんですが…(;^ω^)

そろそろね、本家のお話も書きたいな~…と。
こちらばかりに偏ってるので(笑)

コメント

Re: タイトルなし

あ◇ 様

やっぱりひとりは寂しいですからね…(*´Д`)
きっとチャンミン君の心の隙間をユノ様なら埋めてくれるはず(≧▽≦)
もちろん、ユノ様の心の隙間もチャンミン君が…(´∀`*)ウフフ

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