雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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metropolis 31

metropolis 31

やっぱり、もうちょっと勉強しとけばよかったな…。

今日になって、初めて後悔した。
頭ではなんとなくわかっているのに、うまく言葉にできない歯がゆさ。

そんなオレの言葉を、チャンミンは必死に理解しようとしてくれていた。

「ヒチョル…」

その名前に聞き覚えがあるのか、それとも何かが引っかかったのか…。

眉間にしわを寄せて考え込むチャンミンをじっと見つめる。

手は繋いだまま。

そばにいると言葉ではなく、行動で伝えるように。

「そう、ヒチョルさんが助けてくれたんだ。事故に遭ったオレたちを」

「…」

「そのときのオレたちは、治療できるレベルじゃなかったみたいで…だから、オレたちを冷凍保存したって。それで、この時代になって治療できるようになって、いまのオレたちがある」

「ここは、未来っていうコト…?」

時間の感覚さえわからないほど、窓の外は常に暗い。
太陽と月はいったいどこへ行ってしまったのか。

人工の光がなければ、この世界は闇に覆いつくされてすぐにでも飲み込まれてしまいそうだ。

「ユノ…」

「ん…?」

「僕は、生きてていいの…?」

いろいろな犠牲の上にいまのオレたちがある。

ヒチョルもそう、ドフンもそう。

みんなが、オレたちの知らないところで手助けしてくれている。

「生きなきゃダメなんだよ」

「でも…」

「なんのためにみんなが助けてくれたんだ?オレたちがここで死ぬことは、それを全部無駄にすることになるだろ?」

青白い顔に影が落ち、一層儚く見える。

気を抜くと消えてしまいそうで、オレはぐっとその身体を抱き寄せた。

「一緒に、生きよう…?独りじゃ心細くて、寂しいけど…ふたりならできるはずだ」

「…」

抱きすくめられたまま、チャンミンは小さく頷いた。
許容できたわけじゃない。

ただ、オレの言葉を受け止めようと、努力してくれているだけ。

肝心なところはまだ話していないけど、いまはこれで充分だ。

オレたちが置かれている状況と、そしていまがどういう時代かと。

原因だとか、経緯だとか、そんなものはどうでもいい。
オレにとっては、チャンミンがすべてだ。

特に、こんな状況になっては。

もしも独りだったなら、オレだって生きていく自信がない…。

「チャンミナ」

「…?」

少しでも不安や恐怖を払拭したくて、チャンミンに少しでも元気になってもらいたくて、そう呼びかけた。

「チャンミナの手作りオムライスが食べたい」

さっきまで真剣に話していたのに、突然こんなことを言う。

きょとんとした顔でオレを見つめていたチャンミンの青白い表情にかすかな笑みが浮かんだ。

「なんか、ボタンひとつで料理出てくるらしいんだけど、やっぱりオレとしてはチャンミナの手作りがいいな~って」

あえてなんでもないふりをして、昔そうしていたように軽口を叩く。

それが功をなしたのか、ふわりと羽根のように笑顔が広がった。

「じゃあ、作ってくるね?」

「オレも一緒に行く」

いまは片時だって離れたくない。

ぴったりと背中に寄り添い、亀の甲羅のようにくっついていく。
少し歩きづらいけど、それもまた一興だ。

「お買い物とかどうすればいいのかな…?外、出ちゃダメなんでしょ?」

「うん」

とりあえずと冷蔵庫を開いてみると、中は空っぽ。

「えっと…」

「なんか、扉のところにヘンなのついてる」

戸惑うチャンミン越しに手を伸ばして扉を閉める。
するとそこにはキーボードのようなものが埋め込まれていた。

「…」

試しに、そこへ”たまご”と入力してみた。

「…?」

何も起こらない。
使い方が違うのか?っていうか、説明書はどこだ!?

「あ…」

きょろきょろとあたりを探っていると腕の中から小さな声が聞こえる。

前方へと顔を戻せば、もう一度冷蔵庫を開いたチャンミンが呆然と中を見つめていた。

「あ…」

さっきまで何もなかった冷蔵庫内に、たまごが1パック鎮座していた。

「すっげぇ…」

さすがのチャンミンも驚いているようで、大きな目がさらに大きくなっている。
なんとなくその姿が可愛く思えて、そっと柔らかい頬にキスをした。

「…っ」

触れた箇所を手のひらで覆い、責めるように見つめる。

だから、そんな顔したって可愛いだけで怖くもなんともないけど?

きっとチャンミンはわかってないんだろうな…。

32へ続く。



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コメント

なんだかですねぇ、オムレツの件を読み終わったら、自然に「んふふ」って、笑ってました。

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