雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

腐女子による腐女子のための、東方神起妄想小説サイト。ホミン・ミンホどっちも有です。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2カウンター

ランキング

皆様の愛を葉月へ… にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

プロフィール

葉月

Author:葉月
雪・月・花 ~From.Sweet Drops~へようこそ!
このblogは東方神起大好き腐女子による腐女子のための妄想小説サイトです。
R18要素含みます。
ご覧になる方は、自己責任にてお願いいたします。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
葉月の雑記 (59)
Spinning (57)
REAL (27)
Can't stop Fallin' Love (19)
Birth Day SP (1)
WITH (2)
T 1 Story (3)
DIRT (103)
DIRT 番外編 (2)
metropolis (47)
君のいない夜 (50)
Chandelier (45)
愛をもっと (37)
Tea for Two (3)
Bittersweet (270)
短編 (42)
MIROTIC (248)
Singin' in the Rain (53)
Love in the ice (65)
Your Man (110)
Beside (48)
Double Trouble (57)
TAXI (76)
Heaven's Day (54)
恋焦がれて見た夢 (75)
バンビーノ! (69)
Stranger (80)
キ・セ・キ (127)
Love Again (69)
DARKNESS EYES (77)
366日 (115)
Rise... (36)

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
15位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
1位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

metropolis 32

metropolis 32

食材の取り出し方がわかれば後は手馴れたものだ。

「ユノ、味見して?」

せっかくだからと、バジル風味の炒めゴハン。

スプーンに乗せて差し出されたそれをパクリと食べ、思わず”うまい!”と叫んでいた。

やっぱり、チャンミンの手料理が一番おいしい。

いくら栄養バランスがよくて、身体にいいと言われても。

「おさら取ってくれる?」

「うん」

適当な皿を手に戻れば、チャンミンがそこへと炒めたごはんを盛る。

そして今度は牛乳を混ぜ合わせたたまごをフライパンに流し込み、半熟ふわふわの状態でゴハンの上へ。

「うまそ~っ!」

「先に食べてて?」

「ヤダ。待ってるから早く来て」

独りでの食事ほど味気ないものはないと、身に染みてわかった。

言われる前に出来上がったそれを運び、カーペットの上へと腰を下ろす。

スプーンを持って待っていると、サラダとスープを手にチャンミンが笑顔とともにやってくる。

「お待たせ」

座ったのを確かめ、両手を合わせて”いただきます”と大きな声で言う。
それこそ、初めて出会った頃のように。

「なんか…ユノ、子どもみたい」

「そう?」

「うん。出逢った頃に、戻ったみたい」

意図していたのだから、それは当然の言葉だった。
少しでも緊張が解れればと、心が安らげばと。

オレにできるのはそれくらいだから。

「うまいっ」

「よかった…」

「やっぱりチャンミナのオムライスは最高だな♪」

お世辞ではなく本当にそう思う。

素直に思うままに言葉にすれば、恥じらうように微笑む。

柔らかなその笑顔は、この時代には感じることができなくなってしまった春のやさしい陽射しのようだ。

その笑顔に、誤魔化す必要もないほどオレの心が穏やかさを取り戻していく。

「ねぇ、ユノ」

「うん?」

「生きるって、どういうことかな…?」

「え…?」

思わずスプーンを運ぶ手が止まった。
考えたこともない事柄。

曖昧すぎて、意味合いが広すぎて、答えが出てこない。

「僕たちは…生きているのかな…?」

その問いかけなら、答えられる。
途中で止まっていたオムライスを頬張り、咀嚼もそこそこに飲み込んだ。

「…生きてるよ、オレたちは」

「…」

「だって、心がある。考えてる。どうすべきか、どうあるべきか」

空になった皿にスプーンを置き、口元を拭う。

わずかについたケチャップが、どうしてか血の色に見えた。

「オレは、アンドロイドだって心があるなら生きているのと同じだと思ってる。もしかしたら、オレたちよりアイツ等のほうが一生懸命かもしれない。意味を探すために」

「意味…?」

「そう。生きている意味。生きている証を残すために」

自分がアンドロイドだったらって思ったときに考えたことをそのまま言葉にした。

漠然としてるけど、きっとそうだと思う。
オレならそうする。

他の人に認めてもらいたいから。

「オレたちだってそうだろ?誰かに認められたいから、何かしら頑張ってる。オレはモデルって仕事を、チャンミナは科学者として」

「…でも、僕のせいで…」

呟いて、言葉を飲み込んだ。
見開かれた瞳が宙を彷徨っていた。

まるで、自分の言葉を否定するように。

「もしかして…思い出したのか…?」

「…」

手が震え出し、持っていたスプーンが音を立てて落ちていく。

「わか…ない…わかんないよ…。ぼ、僕は…、僕は…っ!」

取り乱すということは、認識している証拠。

それが無意識なのか、意識的になのかはわからないが。

なら、することはひとつだけだ。

「逃げるな」

「…」

「逃げるなよ…っ」

震える手を握りしめ、戸惑い彷徨う瞳を真っ直ぐに見つめる。

願いを込めて。

33へ続く。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Design byLoco-net::blog 
Copyright © 雪・月・花 ~From.Sweet Drops~.All rights reserved.