雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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366日 85

 366日-1




366日 85



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



正直、離れていた時間はよく覚えていない。

完全に抜け殻状態だったから。

毎日電話するって、メールするって言ってたのに全然来ないし。

こっちから連絡してみてもなんの反応もなくて…。

不安で押しつぶされそうだった。

何かあったんじゃないかと勘ぐってみたり。

講義も頭に入らなくて、後半はずっと家に引きこもっていた。

テレビをつけっぱなしにして、ニュースを妙に真剣に見たりして。

なのに…ユノはなんでもない顔で突然帰ってきた。

予定通り、2週間で。

僕の気持ちなんかお構いなしに背負っていたリュックからお土産を次から次に取り出して。

しかも変なお面とか、工芸品とか。

だから、余計に腹が立った。

「連絡のひとつも寄越さずになんなんですか!?僕がどんな気持ちで…っ」

感情を抑えることはできなかった。

僕とは反対に楽しそうなユノを、怒鳴りつけて。

そんな自分が、また嫌になる。

「…」

帰っては来てくれた。

目の前にいる。

でも、いまはそばにいたくない。

気づくと財布だけを持って家を飛び出していた。

足早に、振り返ることなく。

何が特急で帰ってくるだ。

何が、毎日電話とメールするだ。

しないならしないで、そんな口先だけの約束なんかしなければいい。

期待させるから余計に腹が立つんだ。

「…」

そして、怒りの後に来るのは虚しさ。

いい歳して、何をやっているんだって。

ホント、嫌になる。

僕はこんな人間だったのか?

なんて小さいんだろう。

陽が落ちて、誰もいなくなった公園。

ビールを買って、ベンチで一気に飲み干す。

飲まなきゃやってられなくて。

でも、酔えない。

悲しくて、悔しくて。

もしかしたら、想いの深さが違うのかもしれない。

ユノの気持ちがわからない。

不安と、恐怖。

こみあげてくるそれらの感情を誤魔化すようにビールをあおった。

飲んでも心の整理はつかず、帰りたくないという思いだけが先行する。

思いついたのは、キュヒョンだった。

付き合いが悪いと責めながらも、僕を支えてくれる親友。

空になったビール缶をゴミ箱へと放り込み、公園を横切るようにして歩く。

タクシーを捕まえてもよかったんだけど、なんとなく歩きたいような気がして、キュヒョンの家へと向かった。

前もって連絡しようと思って、携帯電話を置いてきたことに気付いた。

まぁ、いいか。

誰も連絡なんかしてこないし。

僕には意味のない産物だ。

1時間ほど歩いて、ようやくキュヒョンの自宅付近。

そういえば、前回来たときはユノが迎えに来てくれたっけ…。

ちょっと前のことなのに、やけに懐かしい。

何気なく、そのときユノが車を止めていた辺りに目をやった瞬間だった。

「見つけた」

「…っ」

振り返らずとも、その声でわかる。

腕に絡み付いた温もりでわかる。

動くことができなかった。

さほど強く腕を掴まれているわけでもないのに。

「ゴメン…。約束、破って」

「…」

「でも、聞いて?言い訳になっちゃうかもしれないけどさ、連絡しなかったんじゃなくて、できなかったんだ」

弱々しい声。

たぶん、いま泣きそうな顔をしている。

「行ったとこが、すげぇ秘境で…携帯全然使えなくて、電話もなくて…。チャンミナからのメッセージも、さっき気づいた。とにかく早く帰ろうって、携帯の電源入れるの忘れてて…」

「…」

「早く仕事終わらしたかったんだけど、スコールが半端なくて、思うように仕事も進まないし…」

聞いてみれば、なんてことはない理由。

怒っていたのがバカみたいに思える。

「謝らなきゃって思ってたんだけど、チャンミナ見たら浮かれちゃって…」

「もう、いいです」

「よくないっ」

「いいから」

ここがどこであるとか、関係ない。

掴まれていることをいいことに引き寄せ、抱きしめていた。

久しぶりに感じるユノのにおい。

肺腑深くまで吸い込んだところで違和感を覚えた。

「ちょ…っ、チャ、チャンミナっ」

「…」

なんか、匂う…。

「風呂入れてないんだよっ」

いったい、どれだけ秘境に行ったんだ…?

仕事へ行くとは聞いた。

それが海外ということも。

しかしながら、それがどこだというのは聞いていない。

いまさらだけど。

「どこに行ってたんですか…?」

「アフリカ…」

「…」

「と、とにかく、帰ろう?な?」

腕を引かれて少し歩けば、ユノの車が鎮座していた。

助手席に押し込められたかと思えば、すぐに走り出す。

家へ到着するなりユノはバスルームへと駆け込んで、1時間くらい出てこなくて。

仕方ないから、その間に食事の準備。

なんか…どっと疲れてしまった。

しばらく眠れていなかったし、安堵したことで余計に。

気づくとソファに横たわっていて、タオルケットが掛けられていた。

そして、手のひらには温もり。

見ればユノがフローリングへと座り込み、穏やかな寝息を立てている。

この光景、見覚えがある。

あれは確か、母の葬式の時だった。

こうやって手を繋いでいてくれたっけ…。

まだ半年ほどしか経っていないのに、懐かしい。

「…」

疲れてるんだよね…?

起こすのは可哀想だし、このまま寝かせてあげよう。

そう思ったけど、思いのほか強く手を握られていて抜け出せない。

悪戦苦闘しているうちに、ぱちっとまぶたが開いた。

「すみません…起こしちゃいましたね…」

そう告げれば、柔らかな髪を揺らすようにかぶりを振るう。

「お帰り、ユノ」

だいぶ遅くはなってしまったけど、ちゃんと伝えたかった。

綺麗になった肌を撫でて、久しぶりの口づけを交わして。

「ただいま」

久しぶりに見る幼い笑顔に、心がふわっと温かくなる。

時計を見れば既に深夜。

「おなか、空いてないですか?」

「空いた」

「じゃあ…変な時間だけど、食べましょうか?」

「うん」

深夜に食事なんて、事務所に知られたら怒られそう。

でも、おなかは空いたし。

ようやくユノが帰ってきたんだから、一緒に食べたい。

ひとりでする食事は、とても寂しかったから。

向かい合って座れば実感する。

ホントに帰ってきたんだな、って。

よかった…。

ユノが帰ってきてくれて、ホントによかった…。



to be continued.








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