雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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366日 86

 366日-1




366日 86



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



すっかり冷めてしまった料理を温めなおし、テーブルを挟んで向かい合う。

「久しぶりのチャンミナの料理だ~…っ」

瞳も表情もキラキラ。

子どもみたい。

大仰に手を合わせ、大きく1口。

「う…まいっ!」

そんなに溜めるほど?

よっぽど雑な食生活だったんだろうか…。

アフリカのどのあたりにいたかはわからないけれど。

馬車馬のように食べ進めるユノを茫然と見つめていると、不意に動きが止まる。

かと思えば、じたばたともがき出した。

よく噛んで食べないからだ。

水を差し出せばそれを鷲掴んで、ゴクゴクと飲み干した。

「し、死ぬかと思った…」

涙ぐんでいるところを見ると、相当苦しかったようだ。

「よく噛んで、ゆっくり食べて?いっぱいあるから」

「うんっ」

先ほどよりはゆっくりになったけど、それでも早い。

相当おなかが空いてるんだな…。

「ゴハン、おかわりしますか?」

ハムスターみたいに頬を膨らませたまま、コクコクと何度も大きくうなずく。

空になった茶碗を受け取って、同じくらい装ってあげて。

「アフリカでどういう食事してたんです?」

「ほぼゲテモノ」

「…」

耳が、おかしくなったか…?

僕の耳には今、”ゲテモノ”って聞こえた気がする。

まさか…ね?

「ヘビとか、カエルとか、変な昆虫とか」

気のせいじゃなかったし…。

しかも、想像してしまったじゃないか。

ありえない。

百歩譲ってヘビとかカエルは許容できたとしても、昆虫は絶対にムリ!

できれば、爬虫類だって食べたくない。

「あと、ワニも食べた」

聞かなければよかった…。

だんだんと食欲がなくなっていく。

「最初はオレも気持ち悪くて食えなかったんだけどさ、もうおなか空きすぎちゃって」

ハハハ、なんて笑いながら、なんでもないようにそう語る。

ユノって、タフだ。

「ワニとか、うまかったよ?鶏肉みたいで」

そんな話は聞くけれど、やはり食べようとは思わない。

遠くから見るだけで十分だ。

いや、好んでは見ないけれど。

「風呂もないからさ、川とかで水浴び。しかも、きったない水!茶色く濁ってんの」

いまとなっては思い出話。

ユノ的には。

この2週間のことを聞きたい気持ちはあるけれど、どうにも生理的に受け付けない。

「でも、すげぇいい写真は撮れた!あとで見せるな?」

「うん」

写真は、見たい。

話しはもう十分かな…?

「今回の仕事は、知り合いから頼まれて仕方なくってカンジだったんだけど…なんか…勉強になった」

「…?」

「いまある生活が当たり前になってたけど、その有難味ってのがわかったし」

確かに、それはわかる気がする。

普通の旅行では味わえないし、この国では考えられない。

もちろん、昔ならばあり得る話かもしれないけど。

「ちょっとだけボランティアにも参加させてもらったんだ。オレ的にはすげぇ過酷な状況なのにさ、子どもたちは元気いっぱいなんだよな。それに、生きるってことの大切さを教えてもらった気がすんだ」

たった2週間なのに、ずいぶんと大人になってしまった気がする。

ただでさえ6歳という歳の差を大きく感じているのに、手の届かないところへ行ってしまったかのような。

「オレな、だから…ちょっと、ボランティアに参加してみようと思うんだ。これから」

笑顔は相変わらず眩しくて、語る声はとても明るくて。

何も、言えなかった。

だって、それは僕と過ごす時間が減るということ。

間違いなく。

けれど、ユノに迷いはない。

しかもユノが決断したことは、とてもいいこと。

人として。

貧困などが理由で低い生活水準にいる人たちに尽力するわけだから。

行かないで、なんて…。

そんな自分勝手な、子どもみたいなこと…言えない。

「そう…。頑張ってね?」

「うん」

気持ちを押し殺し、そう告げるほかなかった。

「ほら、ちゃんと食べて?」

中断してしまった食事。

僕の言葉へ大きくうなずき、食事を再開させる。

みるみるなくなっていく料理。

僕はただ、その姿を眺めていた。

いろいろと渦巻く子供じみた感情を、なんとか折り合いつけようと。

もう、なんかぐちゃぐちゃだ。

「チャンミナ?」

思わずため息をこぼしていた。

呼びかけられ、はっと我に返る。

「どうしたんだ…?なんかあった?」

「いえ…」

「ウソつくなよ」

責めるようなまなざしに、苛立ちが募る。

別に、ユノが悪いわけじゃない。

頭では分かっているのに、思い通りに行かない現実に腹が立ってしまう。

「ホントに、なんでもないです」

「チャンミナ」

ダメだ…。

このままじゃ、言ってはいけないことを言ってしまう。

ケンカなんかしたくない。

ユノとは、笑顔で過ごしていたいんだ。

「まだ残ってますよ?」

「はぐらかすなよ」

「ユノの考えすぎです。何もありませんから」

うまく笑えているだろうか…。

とにかく、時間をおこう。

いまなにを考えてもいらだちが募るだけだし、頭の中の整理もできない。

「シャワー、浴びてきますね?」

ユノが何かを言う前に、そう遮った。

そういえばまだシャワーも浴びていなかった、と。

やけに疲れて、少し横になるつもりが熟睡してしまったから。

「ごはん、まだおかわりありますから」

食べ終わった食器だけを片付け、逃げるようにバスルームへと向かった。

少し頭を冷やさないと。

だって、四六時中一緒にいるなんてできないってわかってたはずだ。

大学卒業までなんて生ぬるい考えでいたからいけない。

僕は学生だけど、ユノは社会人。

それぞれの生き方がある。

たとえ、愛し合っていたとしても、別個の人間なんだから。

少しその時期が早まっただけ。

それだけなんだとシャワーを浴びながら、心に何度も言い聞かせた。



to be continued.








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