雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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366日 95

 366日-1




366日 95



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



新年を迎え、周囲は慌ただしくなった。

しかし、なんとなく僕は取り残されたまま。

周りだけがどんどん先に進んで行ってしまうカンジ。

このままじゃダメだとわかっている。

自力で見つけなければならないユノが離れていった原因。

それさえも見つからないまま。

進まなければならないのに、進めない。

ユノがいなくなってしまったあの日からずっと立ち止まっている。

「チャンミン」

ため息を吐こうとしたところで不意に呼びかけられた。

慌ててため息を飲みこみ、振り返った。

「行けるか?」

「はい、いつでも大丈夫です」

緊張していた。

もしかしたらと淡い期待を抱いていたから。

メインとなる衣装を身にまとい、ステージ裏へと向かう。

ランウェイを歩き終えたモデルと会釈を交わしながら順番を待った。

この幕の外は別世界。

深く呼吸をし、合図とともに歩き出す。

まばゆいほどの光で彩られた道を、たくさんの視線を集めながら。

その中で必死に探していた。

たくさんの人の中で、ただひとりを。

でも、いない。

予想通りではあるけれど、わずかにでも期待していた分余計にショックだった。

「チャンミン、よかったぞ」

「ありがとうございます」

そう答えてはみたけれど、心の中で泣いている。

ホントにユノは、もう僕に逢う気はないんだと突き付けられたような気がして。

できることなら感情のままに叫びたいけれど、できない。

いまは仕事中だ。

最後まで責任を持って取り組みたい。

これが、契約期間内にある最後にして大きなイベントだし。

しかもここで僕が何かしら失敗をしては、シウォンのブランドに傷がついてしまう。

それが、嫌だ。

ユノがいなくなってから、ずっと親身になって接してくれた。

時に励まし、時に叱り、まるで兄ができたように。

「最後の挨拶、行くぞ」

「はい」

ショーは終了し、参加したモデル、そしてデザイナーであるシウォンとともにランウェイへと戻る。

一斉に瞬くフラッシュの数々。

シウォンに引き寄せられ、なぜか肩を抱かれ、どうしたらいいのかわからなくなった。

だって、僕は単なるモデルだ。

確かにメインを張ったけれど、デザイナーと肩を並べるべき存在ではない。

かといってこの場で表情を崩すことはできない。

場の雰囲気を悪くしてしまうから。

悩みながらもとりあえず笑顔の仮面を張り付けて、うながされるままシウォンと握手してみたり、ハグしてみたり。

「シウォンさん…」

シウォンにだけ聞こえるようにそっと名を呼ぶ。

窘めるように。

けれどシウォンはただ微笑むばかり。

「今回の成功はチャンミンのおかげだ。だからもっと胸を張って。チャンミンはもっと自分の自信を持つべきだ」

「…」

曖昧に頷きながらも、できるわけがないと心の中で否定する。

だって、愛する人ひとりも引き留めておけないほど価値のない人間。

自信なんて持てるわけがない。

何枚も何枚も写真を撮られ、自分の中でもやもやとしたものだけが膨らんでいく。

やっぱり、僕はここにいるべきではない気がして。

観客の声援に応えながらステージを後にし、控室で深く息をついた。

やけに疲れた…。

とりあえずと私服へ着替え、また息をつく。

すぐにでも帰りたいところだけど、この後開催される打ち上げに呼ばれている。

行かないわけにはいかない。

気乗りしないまま団体で移動し、貸し切られたホテルの宴会会場。

普段は結婚式などを行う場所だ。

確かに、これくらいの大所帯になるとレストランでは手狭になってしまうから場所としては最適なのかもしれない。

その分、料金は跳ね上がりそうだけど。

乾杯の音頭とともにファーストドリンクとして配られたシャンパンを口へと運ぶ。

口当たりが優しくて、飲みやすい。

日頃シャンパンなんてあまり飲まないけど、これはおいしいかも。

これならユノも飲めるかな?

「…」

当然のようにそんな思考に至っていて、はっと我に返る。

つい、ユノのことを考えてしまうんだ。

もうこれはクセとしか言いようがない。

事あるごとにユノを思い出して、物思いに耽って。

そんなことをしたって、辛くなるだけなのに。

でも、思い出さない日はない。

いまもまだ逢いたいという気持ちは少しも薄れていないから。

「チャンミン」

またどんどんと気持ちが沈んでいく。

そんな時だった。

左斜め後ろから聞こえてきた声。

振り返らずとも誰だかわかる。

「シウォンさん、お疲れ様でした」

「お疲れ。チャンミンのおかげでいい仕事ができた」

「いえ、僕なんか何も…。すべてシウォンさんの実力です」

「そんなことないと思うけど?」

お世辞でも、シウォンにそう言ってもらえるのは嬉しい。

シウォンは成功者であり、頼れる兄だから。

「それより、チャンミン。考えてくれた?」

「え…?」

「専属契約」

すっかり忘れていた。

これが最後の仕事だと思っていたし。

それに…。

「言っとくけど、諦めないから」

「え…?」

「チャンミンがモデルを務めた秋冬モデルから、うちの売り上げは前年比で10%もアップしてる。他のモデルなんか使う気にならない」

「シウォンさんは、買いかぶりすぎですよ。僕にそんな力…」

「あるよ。結果が物語ってる」

間違いないと自信満々に言い切り、不敵な笑みを浮かべる。

「専属契約、真剣に考えてくれ。チャンミンとならもっといいものができる気がするんだ」

辞めるつもりでいた。

モデルというもの自体を。

でも、ここまで言われたら心が揺らいでしまう。

確かに他のバイトを探しても、ここまで稼げる職はない。

その上、時間もある。

「チャンミン」

「…」

ぐらぐらと揺れる心。

それに、打算もあった。

シウォンはユノの友人だ。

そばにいたほうが逢える確率が高くなるような気がする。

ひとりでどうこうするよりも。

「それに、オレと一緒にいたほうがユノも見つけやすいと思うけど?」

その言葉に心を貫かれたような気がした。

僕の打算を読み取られたような。

思わず視線が泳ぐ。

「お互い、メリットはあるだろ?」

それさえもエサのようだ。

十分すぎるほどの金銭と、時間と、加えて確率。

拒否する理由はないと言わんばかりに。

そして、差し出された手。

気づくと僕はその手を取っていた。

「交渉成立、だな」

「よろしくお願いします」

世の中、おいしい話ばかりではないことくらいわかっている。

でも、シウォンは信用できる人だ。

この1年間一緒に仕事をしてきて、いろいろな言葉を交わして、そう思った。

だからこその決断。

「じゃあ…これからの未来に」

気障な言葉だけど、シウォンが言うとすんなり受け止めてしまう。

グラスを重ねて改めて乾杯し、残っていたシャンパンを飲み干した。



to be continued.







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