雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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366日 101

 366日-1




366日 101



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



ため息が止まらない。

なんかもうちょっとあっただろうに、なんであんなことを言ってしまったんだろう。

でもな…。

いまだ、他に的確な言葉も思いつかない。

戻ってきてって言うのは簡単だけど、それじゃ役不足。

ユノの意思で戻ってきてもらわないといけないから。

「はぁ…」

戻ってきて、くれるかな…?

ものすごく不安だ。

とはいえ、待つと言った手前、待つしかない。

ここで。

ひたすらに。

いつ来るともわからないけれど。

秒針の進む規則正しい音を聴きながら、ソファに深く身を沈めて待っていた。

でも、落ち着いていられない。

何かしようと、掃除を始めてみた。

始めて見ればまるで、年末の大掃除のよう。

普段は掃除しない個所まで、隅々まで綺麗にしてみた。

フローリングなんかピッカピカだ。

少し水垢のついていたシンクも綺麗になって、排水溝も完璧。

あとは…何しよう。

できる限り時計は見ないように、わざと忙しくして時間の経過を忘れようと必死だ。

綺麗にしたばかりのキッチンへと立って、なんとなしに料理を開始した。

ユノ、痩せてたな…。

きっとまともなものを食べていない。

そんなことを考えながら作っていると、気づけばユノの好きなものばかり。

いや、大体にしてそうなんだけど。

自分の食べたいものよりも、ユノが喜びそうなものを作るのが日課。

ユノがいた頃も、出て行ってしまってからも。

もしかしたら今日帰ってきてくれるかもしれないって、わずかな期待を抱きながら。

もちろん、それは叶うこともなかったけれど。

でも、今日は違う。

可能性という部分では、その時より10%くらい。

そんな少しでも、僕にとっては大きい。

夕飯の準備が整い、キッチンカウンター越しにリビングを眺める。

相変わらずしんと静まり返った室内。

そこに、ユノさえいてくれればそれだけでいいのに…。

おそらく、かなり時間は経過したと思われる。

けれど、いまだユノから連絡もなければ、来る気配もない。

やっぱりダメなんだろうか。

少しずつ諦めが大きくなっていく。

いや、ムリだ。

諦めるなんて絶対にできない。

負けそうになる心をもう一度奮起させ、ぐっとこぶしを握り締める。

だって、まだ初日だ。

ずっと待ってるって言ったんだ。

だから、待つ。

ユノが帰ってくるのをひたすら。

それが、僕にできる唯一のことだから。

急く心を宥め、少し落ち着こうとソファに腰を下ろそうとした時だった。

かすかな物音が聞こえてきた。

微妙な態勢のまま、幻聴かと疑いながらも耳を澄ます。

すると、またかすかな音が聞こえた。

間違いない。

扉が閉まる音。

そして、近づいてくる小さな足音。

姿勢を正し、玄関へと続く扉をじっと見つめた。

息をのんで。

ゆっくりと扉が開いていく。

その向こうには、俯いたまま佇む姿があった。

しかし、一向に動かない。

まるで壁でもあるみたいに、廊下とリビングの境目を越えられずに。

「…」

ユノ、だ…。

なんか、夢みたい。

ここに、この部屋に、ユノが…。

「おかえりなさい」

「…っ」

ずっと、夢見ていた言葉。

そう告げれば、弾かれたように顔が持ち上がる。

青白くて、やせ細った顔。

瞳には涙をいっぱい溜めて。

意図してゆっくりと歩み寄り、手を伸ばした。

指先が触れただけで、ビクンと大きく跳ねる。

まるで、手負いの獣だ。

怯えさせないようにそっと手を包み、優しく引いた。

「チャ、チャンミナ…」

久しぶりに聞く声。

懐かしい…。

「座って?」

「オ、オレ…」

「話は後で聞きますから」

何を言われるのかはわからないけど、先延ばしにすることもできない。

避けては通れぬ道だ。

僕たちの、これからの未来にとって。

縋るように見つめるユノに微笑み、そっと座らせた。

いつも、ユノが座っていたダイニングテーブルのイスへと。

そして、先ほど出来上がった料理をテーブルへと静かに並べていく。

「まずは、食べよう?」

手にナイフとフォークを握らせ、食べるように促す。

ユノはまだ少し怯えているような、躊躇っているような。

「食欲、ないですか?」

「た、食べて、いいのか…?」

「はい。ユノのために作ったんです。だから…ユノさえよければ、食べてください」

あまり無理強いはしたくない。

だから言葉を選びながら、優しく語りかけた。

「いただき、ます…」

「うん」

当然のことながら、ぎこちない。

1年のブランクがあるんだから仕方ないけど。

それに、ユノは後ろめたさもある。

いきなり元通りにはならないだろう。

しかも、まだ決まったわけじゃないんだ。

昔のようにこの家で、同じ屋根の下で暮らして、かつ恋人として過ごせるか。

もちろん、精いっぱいやるつもり。

後悔はしたくないから。

「…っ」

ユノが好きだったハンバーグ。

トッピングは甘いにんじんと、トマトベースのパスタ。

彩りを考えてブロッコリーも添えてみた。

あと、コンソメ味のオニオンスープ。

サラダはシーザー風。

どれもユノの大好物のはず。

けれど、ハンバーグを1口頬張った瞬間に止まってしまった。

顔を隠すように俯いて、小さく身体を震わせて。

しかも嗚咽が聞こえてくる。

「…」

フォークとナイフを下ろし、静かに立ち上がる。

そして傍らまで歩み寄り、肩へと手を回すようにして抱き寄せた。

「もう、無理しなくていいんだよ」

頑張る必要なんて、ない。

だって、ユノは十分頑張ってきた。

ひとりで葛藤して、ひとりで抱え込んで。

「ちゃ、ちゃみ…っ」

「うん?」

「ゴ、ゴメン…っ。ゴメンなさい…っ」

しゃくりあげながら、何度もごめんなさいを繰り返す。

子どもみたいだ。

いや、事実そうなのかも。

ユノは、子どもみたいに純粋。

僕よりも、誰よりも。

責めた時期もあったし、悔やんだ時期もあった。

でも、もういい。

だって、ユノはきっと僕なんかよりも苦しんできたから。

十分すぎるほどに。

さらさらで柔らかかったはずの髪は痛んでいて、少し指に絡み付く。

肌もガサガサだ。

あんなにきれいな髪と肌をしていたのに。

きっと、食事ものどを通らなかったんだろうな…。

この1年間が、少しだけ垣間見える。

「怒ってないから、大丈夫だよ」

その言葉に嘘はない。

泣きじゃくるユノにそう囁き、そっと髪へ口づけた。

誘われるようにゆっくりと持ち上がる頭。

真っ赤になった瞳からは止め処なく涙が溢れていく。

止め方を忘れてしまったみたいに。

「ちゃみ…っ」

震える唇。

よくよく見れば、唇もガサガサだ。

ふっくらとした下唇を指先でなぞり、労わるようにそっと口づける。

1年ぶりの口づけは、涙の味。

「もう、どこにも行かないで?ここにいて?僕にはユノが必要なんだ」

嫌だと言っても、離すつもりはない。

出ていこうとするなら、強硬手段に出てもいいと思っている。

できれば、ユノの意思で僕のそばにいることを選んでほしいけど…。



to be continued.







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