雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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366日 107

 366日-1




366日 107



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



ようやく泣き止んでくれたけど、ひどい有様だ。

目は充血して、顔はむくんでいるし。

ちょっと不細工だけど、可愛いと思ってしまう。

それはやっぱり、惚れているからだろう。

腫れたまぶたに口づけすれば、やっと微笑みが浮かんだ。

まだ少しぎこちないけど。

「ありがとな?」

声もちょっと鼻にかかってる。

「大事にする」

「うん」

渡したプレゼントを全部抱きしめて、涙の痕を残したまま微笑んで。

出かけるならばとダウンを羽織り出す。

「ユノ、タグがついたままだよ?」

「ん?」

襟首につけられた商品タグがゆらゆら。

羽織ったまま振り返っても、さすがに見えないだろう。

ハサミを持ってきてタグを切り落とし、ゴミ箱へと落とす。

「スニーカーも?」

「うん」

買った当初はこっちで未発売だったそれ。

でも、つい先日発売されてしまった。

ちょっと残念だ。

ただ、この色は取り扱いがないみたいだから一安心。

かぶることはほとんどないだろう。

ヒモを通して、蝶々結び…なんだろうけど、できてない。

ホント、不器用。

「貸して?」

縦結びとなってしまったヒモをほどいて、結びなおす。

ほつれないように、強く。

「キツくないですか?」

「うん、ありがと」

すぽんと器用に靴を脱いで、それを左手に、右手を僕へと伸ばす。

早く行こうという意思表示らしい。

「上着持ってくるからちょっと待ってて?」

「一緒に行く」

すぐそこだというのに後ろをついてくる。

部屋に置いてあるダウンを手に取って羽織れば、無言のまま差し出される手。

その手を握り返し、玄関へと向かった。

脱ぎ捨てた靴はあのころとまったく変わっていなかった。

ところどころ破れていて、元の色がわからないくらい色あせていて。

持ってきた真新しい靴を下ろして、意気揚々と履く。

子どもみたいに無邪気な顔。

「チャンミナ、どう?似合う?」

「うん」

思っていた通りだ。

この色は、ユノにぴったりだと思ったんだ。

いいアクセントになっている。

「むふふ…っ」

相当嬉しいみたいで、顔が始終にやけてる。

そんなに喜んでくれると、買ってきた甲斐があったというもの。

「チャンミナ、早く!」

「うん」

遅れること数分、僕もまた靴を履き、路上に止めてある車へと乗り込んだ。

駐車場に止めればよかったのに、と思いながら。

「運転、僕がしましょうか?」

「ダメ」

やっぱり運転はさせてくれないらしい。

ある意味心配性だ。

「ペーパーじゃなくなったから大丈夫ですよ?」

「え?」

「シウォンさんの車を時々運転させてもらってるんで」

初めはホントに緊張した。

なにしろ、高級車だったし。

もしもどこかに擦ったり、ぶつけたりしたらどうしようと。

でも、その緊張感のおかげでなんとかクリア。

いまのところ無傷だ。

「シウォンと、プライベートでも会ってる?」

「しょっちゅうではないですけど、時々。僕のことを心配してくれているみたいで、ゴハンに連れてってもらったりしてます」

「…」

「ユノ?」

明らかに不機嫌そう。

ついさっきまであんなに楽しそうだったのに。

「オレがこんなこという権利ないかもしれないけど…もう、ふたりきりで会わないでほしい」

突然に言葉に目を見開いた。

なんで?

首を傾げれば、ちらっとバックミラー越しにユノが僕を見つめる。

ものすごく寂しそうに、辛そうに、苦しそうに。

勘違い、してる…?

もしかして。

「大丈夫ですよ。ユノが思っているような関係じゃないですし、特別な感情もないから」

「チャンミナがそうでも、相手はどう思ってるかわからないだろ」

「…」

シウォンが…?

いやいや、それはないだろう。

「シウォンに会うときは、オレも一緒に行くから」

それは、仕事であっても…ということだろうか。

別に構いはしない。

見られて困ることなんかないし。

「うん」

「ゴメン、な…?オレ、すげぇ勝手なことばっか言ってるよな…」

たぶん、負い目を感じてるんだろうな…。

もう気にしなくていいのに。

できるなら、時間を1年巻き戻したい。

あのころのように笑って、はしゃいでいられたら…。

そう、思う。

「ユノ」

「ん…?」

「もう、謝らないで。戻ってきてくれただけで十分だから」

そっと手を重ねる。

僕がプレゼントをした手袋をしたその手に。

「それじゃオレの気持ちが収まらない」

不貞腐れたように尖った唇。

寂しげな横顔。

ホントにもう十分なんだけどな…。

だって、謝ってくれた。

もうどこにも行かないって約束してくれた。

もちろん、約束がいつも守られるわけではないだろうけど…。

でも、信じたい。

離れている間もユノは僕を想ってくれていたわけで、離れた理由も僕を想ってのことで。

そして、僕もまたずっとユノを想い続けていた。

「じゃあ…ずっとそばにいて。どこにも行かないで?」

「それはもう決定事項。オレだって…好きで離れたわけじゃないし…。だから、それじゃ交換条件にならない」

ある意味、ワガママだ。

でも…決定事項なんだ…。

そばにいること。

ホント、十分すぎるくらいの言葉。

あとは昔みたいにふたりで日々を楽しく過ごせればいい。

「オレ、やっぱワガママだな」

苦笑いでぽつりとそう呟く。

自嘲気味に。

返す言葉が思いつかなくて、そっと手を包み込んだ。

ちょっと手袋が邪魔だ。

もうエアコンが効いてきたから大丈夫だろうと手袋をはがして直に包み込む。

すると、ユノもまた握り返してくれた。

「オレ、チャンミナのために何ができるかな…」

「何もしてくれなくていいですよ。ただそばにいてくれれば」

そう。

そばにいてくれるだけでなんでもできる気がする。

無敵になれる気がする。

冗談じゃなく。

それくらい僕にとってユノは大切で、かけがえのない人。

だから…もう、二度とこの手は離さない。

何があっても絶対に。



to be continued.







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