雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

腐女子による腐女子のための、東方神起妄想小説サイト。ホミン・ミンホどっちも有です。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2カウンター

ランキング

皆様の愛を葉月へ… にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

プロフィール

葉月

Author:葉月
雪・月・花 ~From.Sweet Drops~へようこそ!
このblogは東方神起大好き腐女子による腐女子のための妄想小説サイトです。
R18要素含みます。
ご覧になる方は、自己責任にてお願いいたします。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
葉月の雑記 (62)
Spinning (57)
REAL (27)
Can't stop Fallin' Love (19)
Birth Day SP (1)
WITH (2)
T 1 Story (3)
DIRT (103)
DIRT 番外編 (2)
metropolis (47)
君のいない夜 (50)
Chandelier (45)
愛をもっと (37)
Tea for Two (3)
Bittersweet (270)
短編 (42)
MIROTIC (264)
Singin' in the Rain (53)
Love in the ice (65)
Your Man (110)
Beside (48)
Double Trouble (57)
TAXI (76)
Heaven's Day (54)
恋焦がれて見た夢 (75)
バンビーノ! (69)
Stranger (80)
キ・セ・キ (127)
Love Again (69)
DARKNESS EYES (77)
366日 (115)
Rise... (71)

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
12位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
1位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Rise... 1





Rise... 1



果てしなく広がる道に、数え気ないほどの深い傷。

君を傷つけた分だけ、苦しめた分だけ、君に幸せを…。



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



どこかじめっとしていて、どこか殺伐としている。

この世界は、どこか歪んでいる。

不自然に。

何かとてつもない大きな力で捻じ曲げられている。

誰もそのことには気づかない。

ただ、なんとなく生きているんだ。

踊らされているとも知らずに。

僕も、あなたも、オレも、君も。

その不自然さに気づいたものはデリートされる。

誰にも気づかれぬことなく、そっと。

君に出逢わなければ、オレはそのことに気づくことなく死んでいっただろう。

他の人たちと同じく、誰かの手の中で踊らされるままに。

君と出逢ったのは、夏の真っ盛り。

太陽がギラギラと輝いていて、立っているだけで汗が流れ落ちるほどの猛暑。

大人たちはそれでもワイシャツにネクタイ。

暑苦しいスーツ姿で闊歩している。

汗を垂れ流しながら。

高層ビルがひしめき合い、狭くなった空。

コンクリートで埋め尽くされた地上は熱を吸収できずに、反射させるだけ。

おかげで気温は上昇の一途をたどる。

利便性を求めて構築された世界だけれど、どこか住みづらい。

生活しづらい。

いったい、偉大とされる過去の人たちはどこに目をつけていたんだろう…。

こんな世界を築くなんて、バカもいいところだ。

とはいえ、オレには何もできないけど。

いつものように学校を終え、カバンを家へ放り投げると同時に駆け出す。

暑いものは暑いんだから、歩いてたって走ってたって一緒。

それに、オレにはとっておきの場所がある。

一目散にそこへ向かった。

そこは、唯一天然の木々が残る場所。

絶対保護区。

本来、一般人は近づいちゃいけないらしい。

大人たちに知られたら怒られるところだろう。

でも、見つかるようなヘマはしない。

もし見つかったとしても、捕まるようなバカな真似はしない。

一番近いコンビニエンスストアでアイスクリームを仕入れ、秘密の場所へと腰を下ろした。

あ~…涼しい。

ギラギラと輝く太陽を、天高くそびえた木々が遮ってくれる。

空気もどこかひんやりとしていて、すーっと汗が引いていくようだ。

「ゆの?」

「あ、チャンミン!」

「きょうはゆののほうがはやかったね」

「学校からダッシュしてきた!あ、アイス食べるか?」

「うんっ」

彼は、チャンミンというらしい。

オレと同じくらいの年齢だと思うんだけど、学校に行っていないそうだ。

なんて羨ましい生活なんだろう。

でも、可哀想なところもある。

オレと逢うまで、アイスクリームさえ知らなかったって言うんだ。

服もいつも同じで、ところどころ破けていて汚れている。

腕や脚なんかは枝のように細い。

そのくせ、目だけは大きくて。

笑うとすごく可愛いってのはオレだけが知っている事実。

「チャンミンって、この奥に住んでるんだっけ?」

「うん」

この奥はどうなっているのか。

子どもでなくても気になるところ。

いつか探検したいとは思っているんだけど、チャンミンがダメって言うから行けずじまい。

「なぁ、チャンミン。今度オレん家でゲームしない?」

「げーむ?」

「うん。ゾンビとかをバンバン銃で撃ちまくったりするんだ」

「ぞんび…?」

首を傾げ、くりっとした瞳でオレを見つめる。

どうやらゲームも知らないらしい。

子どもなら絶対、なにかしらは持っているはずだし、やっているはず。

でも、チャンミンはそれを知らない。

やっぱり、この中での生活が気になる。

今度、内緒で忍び込んでみようかな。

バレなきゃいいわけだし。

「ぞんびって、なに?」

「ん~…簡単に言うと、バケモノみたいなカンジ?もちろんフィクションだけど」

「ふぃくしょん…」

学校に行っていないからかもしれないけど、チャンミンは言葉に不自由だ。

当たり前のように通じる言葉もなかなかうまく伝わらない。

「えっと…想像の生き物ってカンジかな?」

厳密に言えば生き物ではないけど。

だって、死んじゃっている人たちのことだし。

死んじゃってるけど、動いている。

よくよく考えてみればちょっと難しい。

「やってみればわかるよ!」

「でも…」

「ん?」

「ぼく、ここからでちゃいけないの」

ここっていうのはつまり、フェンスの向こうってことか?

保護区は有刺鉄線で囲まれていて、通常は出入りができない。

できるのは、唯一大きな鉄製の扉だけ。

オレがこうして出入りができるのは、フェンスに穴が開いていたからだ。

もちろん、大人は出入りできない。

子どもだからこそ通り抜けられる小さな穴。

オレしか知らないことだけど。

「大丈夫だって!ちょっとくらいならわからないから」

「…」

ちらりと奥を振り返り、小さく首を振った。

「いきたいけど、みんなにめいわくかけちゃうから」

「みんな?ここにはチャンミン以外にも誰か住んでるのか?」

「うん」

「じゃあ、今度みんなで遊ぼう!鬼ごっことかしてさ」

「おにごっこ…?」

どうやら鬼ごっこも知らないらしい。

いったい、この奥はどんな世界なんだ?

余計に興味が湧いてくる。

「今度教えてやるよ」

口で説明したってわからない。

やってみるのが一番手っ取り早い。

「ぼくにもできる?」

「できるから大丈夫!」

鬼ごっこができない人間なんていない。

大人も、子どもも。

「たのしみ」

「鬼ごっこはいっぱいトモダチいたほうが楽しいんだ!だから、今度連れてきて?」

「…」

再び奥を振り返り、困ったように微笑む。

「みんな、こないかも」

「え?なんで?」

「ほんとは、ここもきちゃいけないところ。でも…ぼく、ゆのにあいたくて…」

その言葉に胸がきゅっと締め付けられた。

なんだろう、このカンジ。

ふと、奥の方から透明な音が聴こえてきた。

おそらく笛の音だ。

「ごめん、ゆの。ぼく、いかなくちゃ」

「そっか。じゃあ、またな?」

「うん」

去っていくチャンミンに手を振り、見えなくなるまで見送った。

とはいえ、鬱蒼と生い茂る木々。

小さな身体はすぐに見えなくなってしまったけど。

「学校行かなくていいのは楽だけど、大変そうだな…」

ひとりになったその場所で、ぽつりと呟く。

当然のことながら返ってくる声はない。

食べ終わったアイスのゴミを袋に詰め込み、フェンスの切れ目から外へ。

1歩出ただけなのに、暑い。

夕暮れ時だというのにまだ35度以上ありそうだ。

家帰って、エアコン効かせて、ゲームでもしようかな。

チャンミンにもうちょっとわかりやすい説明ができるように。

一度は引いた汗が、またじとーっと溢れてくる。

家へ到着することには汗だくだ。

とりあえずエアコンを入れて、冷たいシャワーを浴びた。

Tシャツにハーフパンツという出で立ちで、冷えた部屋の中へ。

またもやアイスクリームを頬張り、ゲーム機が接続されたままとなっているテレビに電源を入れた。

探検、いつ行こうかな…。

そんなことを考えながら、やりかけのゲームへと没頭した。



to be continued.







関連記事
スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Design byLoco-net::blog 
Copyright © 雪・月・花 ~From.Sweet Drops~.All rights reserved.