雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

腐女子による腐女子のための、東方神起妄想小説サイト。ホミン・ミンホどっちも有です。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2カウンター

ランキング

皆様の愛を葉月へ… にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

プロフィール

葉月

Author:葉月
雪・月・花 ~From.Sweet Drops~へようこそ!
このblogは東方神起大好き腐女子による腐女子のための妄想小説サイトです。
R18要素含みます。
ご覧になる方は、自己責任にてお願いいたします。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
葉月の雑記 (62)
Spinning (57)
REAL (27)
Can't stop Fallin' Love (19)
Birth Day SP (1)
WITH (2)
T 1 Story (3)
DIRT (103)
DIRT 番外編 (2)
metropolis (47)
君のいない夜 (50)
Chandelier (45)
愛をもっと (37)
Tea for Two (3)
Bittersweet (270)
短編 (42)
MIROTIC (264)
Singin' in the Rain (53)
Love in the ice (65)
Your Man (110)
Beside (48)
Double Trouble (57)
TAXI (76)
Heaven's Day (54)
恋焦がれて見た夢 (75)
バンビーノ! (69)
Stranger (80)
キ・セ・キ (127)
Love Again (69)
DARKNESS EYES (77)
366日 (115)
Rise... (71)

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
12位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
1位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Rise... 12





Rise... 12



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



気配を殺し、一気に距離を詰める。

彼の背後を取った時、一瞬被害者と視線が合った。

恐怖の中に浮かんだ安堵の色。

まだ、安心できない。

確保するまでは。

おそらく被害者のその微妙な変化を感じ取ったのだろう。

振り返った彼。

同時に、ナイフを持った手が動く。

やはり凶器を持っていた。

予想の範囲内。

前傾姿勢になった身体を後ろへと倒してナイフをやり過ごせば、力任せにナイフを横なぎにした彼の身体がぐらりと揺れた。

その隙をついてナイフを持った手を掴み、手首を手刀で打てば凶器が落ちた。

油断することなく固定をするように肩に手のひらを当てて後ろへとひねり上げ、体重をかけるようにして彼を埃にまみれたコンクリートへと押し倒した。

それでもまだ彼は逃げようと暴れる。

しかし、暴れれば暴れた分だけ自分が苦しむだけ。

その間にヒチョルが被害者へと駆け寄った。

「大丈夫ですか?」

「あ、ぁ…っ」

引き裂かれた衣服。

ヒチョルは着ていたジャケットを被害者の肩へとかけ、オレを振り返った。

同時に、遅れてたどり着いた捜査員たちが暴れる彼を押さえにかかる。

「ユノ、手錠をかけろ」

「はい」

生まれて初めての行為。

パンツのポケットにしまってあるそれを取り出し、彼の手首へと掛けた。

「確保、しました」

ずっしりと重い。

もちろん質量的なものもあるが、精神的に。

責任感というものがのしかかってくるようだった。

「よくやった。お前の手柄だ」

手柄など正直どうでもいい。

それどころか、後悔しかない。

未遂とはいえ新たな被害者を出してしまったのだから。

しかも、容疑者と思しき男をマークしながら。

ぽんと肩を叩かれ、深く息をつく。

ゆっくりと彼の上からどけば、両脇にいた捜査員が彼を引き上げる。

「歩け」

一瞬、彼がオレを見た。

そこにあったのは憎悪ではなく、不敵な笑み。

捕まったのになぜ…?

表現しようのない不安が芽吹く。

しばし目を離せずにいるとまたもや肩を叩かれた。

「どうした?犯人逮捕したってのに浮かない顔だな」

「え?あ…」

なんといえばいいのだろう。

単なる胸騒ぎ。

表わすようなうまい言葉が見つからない。

勘と言えばそれまでだが、新人がその言葉を使うのも憚れる。

「あ、あの…」

どうしたものかと悩んでいると、か細い声が聞こえてきた。

振り返れば、まだ青ざめた顔のままの被害女性。

「ありがとうございました…」

「いえ…」

お礼を言われることではない。

見失わなければもっと早くに助けられたはず。

ちょうどよく、連絡を受けた女性捜査員が到着し、被害者を連れて出ていく。

その後ろ姿を見送り、小さく息をついた。

どうにも後味が悪くて。

「何か気になるのか?」

「…」

話していいものか…。

正直、悩むところ。

けれど、どうせなら話してしまおうと思った。

ひとりで考えていても仕方がないし。

「犯人、捕まったっていうのに笑っていたんです。オレを見て。その意味がわからなくて…」

いや、意味がわからないんじゃない。

これが終わりではないような気がしているんだ。

なんとなく。

「確かにそれは引っかかるな…」

その言葉に安堵した。

よかった。

やはりそう思うのはオレだけではないらしい。

話して正解だったと言えるだろう。

「とりあえず、戻ろう。これから事情聴取に家宅捜索に、忙しくなるぞ」

「はい」

調べれば、何か出てくるかもしれない。

この胸につかえたものを取り除く何かが。

そう心に言い聞かせ、ヒチョルの後を追った。

捜査員と相乗りしてパトカーに乗り込んで勤務先へ。

ワゴン車に大の男が11人。

すし詰め状態。

助手席と運転席はスペース確保されているが、後ろは最悪だ。

しかも、みんな汗臭い。

部室のにおいとよく似ている。

「くっせぇ…」

人が一生懸命我慢しているというのに、ヒチョルは素直にそう呟く。

空気を読んでほしい。

みんな、気を遣っているというのに。

窓を開けて喚起するも、においの元が乗っている以上なくならない。

若干、緩和はできるかもしれないが。

署について車から降りて深呼吸。

あ~…空気がうまい。

排気ガスだらけの空気なのに、そんなことを感じた。

切実に。

「ほら、行くぞ。功労者」

なんて冗談交じりに言われ、居心地が悪い。

別に手柄を上げたいとかそういった思いは一切なかった。

あったのは、被害者を助けなければという思い。

もちろん恐怖はあった。

なにしろ、人生で初めての経験だし。

「犯人は?」

「先に到着してるはず。遅いから、事情聴取は明日だな。勉強もかねて立ち会えば?」

「はい」

できればそうしたい。

けど、家宅捜索も行ってみたい。

身体がひとつしかない以上、どちらかに絞るしかないわけだけど。

どうしようか…。

悩むな。

「お疲れ、チョン捜査官。なかなかの活躍だったらしいね。報告は聞いてるよ」

「いえ…」

署で待機していた課長からのねぎらいの言葉。

もうすでに情報が回っているらしい。

「とりあえず今日は帰って、ゆっくり休みなさい。明日からまた忙しくなるから」

「はい、ありがとうございます」

既に22時。

なかなかの時間だ。

帰って、シャワーを浴びて、夕飯を食べてなんてやってたらあっという間に日付を超えているだろう。

少しでも多く寝ておかないとな。

疲れが残っていては仕事に差し支える。

なにしろ明日からは精神的に疲れる仕事だし。

もちろん、何もかもが初めてなのだから仕方がない。

とはいえ慣れることはできないだろうけど。

「では、お先に失礼します」

「お疲れ~」

他の人々もまた帰り支度をしている。

のんびり座っているのは遅番の人たちのみ。

ヒチョルもその中のひとりで、座ったまま手を振っていた。

軽く会釈をして、帰ってきて間もない職場を後にする。

なんか、長い1日だったな…。

そんなことを考えながらバイクへと跨り、自宅へと向かった。



to be continued.







関連記事
スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Design byLoco-net::blog 
Copyright © 雪・月・花 ~From.Sweet Drops~.All rights reserved.