雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Rise... 18





Rise... 18



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



心は決まったものの、なかなか切り出せない。

どう説明すればいいのだろう…。

チャンミンと出逢ったところから説明すればいいのか?

「ミノ、席を外してもらえないかい?」

「…わかりました」

ちらりとオレを見つめ、席を立つ。

気になっているのだろう。

もちろん、気にならないヤツなんかいないとは思うが。

でも、おかげで少し話しやすくなった。

テミンが入れてくれたコーヒーへ手を伸ばし、ゆっくりと口へ運ぶ。

ミルクと砂糖たっぷり。

うん、ちょうどいい。

「あの…最初に謝っておきます。詳しくは、ホントにわからないんです。オレも」

「構わないよ。知っていることだけ教えてくれれば」

その言葉に頷き、カップを持ったまま口を開いた。

「チャンミンと逢ったのは、施設を取り囲っている雑木林でした。フェンスで囲まれていたんですけど、ちょうど切られている部分があって…そこから侵入して木陰で休憩をするのがオレの習慣でした」

ホント、あれは偶然だった。

たまたま、トモダチにゲームを借りる約束をしていて、取りに行った帰り道。

家が全く逆方向だから、初めて通る道だった。

早く帰ってゲームをやろうなんて思いながら歩いていたら、小さな穴が見えたんだ。

たかだかフェンスにできた小さな穴。

いまとなっては、なんで気になったのかはわからない。

ただ、無性に興味を引かれた。

何気なしに穴から身体を滑り込ませて中へ。

すると、コンクリートの上はうだるような暑さだったのに、そこだけ涼しい。

まるで世界が違っているみたいだった。

そして、オレはその場所へ通うようになった。

目的はただひとつ。

休憩すること。

先月、エアコンの使い過ぎで電気代が跳ね上がったと父さんに怒られたばかりだから、ちょうどよかったんだ。

図書館とかに行ってもいいんだけど、静かすぎて眠くなるし。

かといってショッピングモールとか行っちゃうと、必要ないものまで欲しくなってしまう。

なんとなく秘密基地みたいで、楽しかった。

しかも、そこが普通なら立ち入りを許されない場所だったから余計に。

「学校帰りにたまたま見つけて、アイスを買ってそこで食べて。その時、チャンミンが現れたんです」

「施設側から、ということかな?」

頷き、小さく息をつく。

チャンミンとの思い出を話すのは初めてだ。

だからか、緊張する。

どう話したらいいのかわからずに。

「言葉に、不自由なカンジでした。歳はさほどかわらないはずなのに、片言のような」

目を閉じればすぐに浮かぶ。

なにしろ、オレの中のチャンミンはあの姿のまま。

いまも真っ先にその姿が思い出される。

「なんか、当たり前のことを全然知らなくて…。アイスも初めて食べたって、おいしいって喜んでました」

思えば、それからだ。

トモダチのような関係になったのは。

「それを1か月くらい繰り返してて…。ある日、いつまで待ってもチャンミンが来ないから、探しに行ったんです。子どもだからって言うと言い訳がましいですけど、どうしても気になって」

その先は、やはり思い出すのが辛い。

でも、語らないわけにはいかない。

「忍び込んで、建物の中を探検して…。そしたら、たくさんの子どもがいる大きな部屋を発見したんです。そこでは、子どもたちが番号で呼ばれていました」

あの時は不審に思う余裕がなかった。

でも、時が過ぎるほどに不思議で仕方がない。

チャンミンもまた、番号で呼ばれていたし。

「何をしているのか気になって覗いてたら見つかっちゃって…鬼ごっこみたいな気分で、逃げました」

そう。

あの時はホントにそんな軽い気持ちだった。

まさか、あんなことになるとは思わずに。

「それで?」

「子どもの中にチャンミンを見つけて、声をかけてしまったんです。それが、すべての過ちだった」

ぎゅっと、カップを握りしめた。

あの時の恐怖、痛みがぶり返してきて。

「なんとか大人たちをまいて、ちょうどよくあった倉庫みたいなところに逃げ込んで…段ボールの中に身を隠しました。とりあえず、落ち着いてから逃げようと思って」

「うん」

「そしたら…大人たちがチャンミンを連れてきて、出て来いって。オレ、すげぇ怖くて…動けなかった。チャンミンが殴られて、助けてって言ってるのに…助けられなかった」

悔しくて仕方がない。

ホントに。

あの時に戻れたら、何がなんでも助ける。

たとえどんな仕打ちを受けようと。

でも、時は戻らない。

どれだけ足掻いても、何をしても。

「なるほど…」

「もしかしたら、それが原因かもしれない…。チャンミンが、捨てられていたのは」

2年のブランクがあるから確かなことは言えない。

いや、違うな。

オレのせいじゃないと思いたいんだ。

ただ、それだけ。

「そうか…辛いことを思い出させてしまったね」

「いえ。オレなんかより、チャンミンのほうが何倍も辛かったはずです」

だから、泣き言なんか言えない。

辛いなんて、言えない。

すべてはオレの責任なんだから。

「チャンミンはね、何も話してくれないんだ。いまもなお」

「そう、ですか…」

それだけの傷を負っているんだろう。

チャンミンが酷い目に遭っている中、オレはひたすら目をそらし続けた。

いまになって謝りたいとか、許してほしいとか。

そもそも、そんなことを願う権利さえないのかもしれない。

オレには。

でも…。

「また、来ます。チャンミンが許してくれるまで何度でも謝ろうって決めてるんで」

「そうか」

「はい」

「チャンミンはほとんどここにいるよ。家はこの上だし」

それは初耳だ。

まさか、ここに住んでいるなんて…。

「ユノ君なら大丈夫。きっと仲直りできるよ」

「…」

微笑むしかできなかった。

しかも、ちゃんと笑えたかもわからない。

許してもらいたいし、もう一度友だちに戻りたい。

それが本心だ。

とはいえ、チャンミンが許してくれるとは到底思えなくて…。

「精いっぱい、頑張ります」

「いつでもおいで?話を聞くくらいはできるから」

「ありがとうございます」

頭を下げ、事務所を後にした。

目を閉じて、深く息をつく。

なんか、どっと疲れが押し寄せてきた。

早く帰ろう。

明日からまた忙しくなるだろうし。

狭くて薄暗い階段を肩を落としたまま下り、止めておいたバイクの元へ。

ふと、気になって3階を見上げた。

しかし、明かりはない。

まだ戻ってきていないのか、それとも灯りをつけていないだけなのか…。

「…」

ヘルメットを持ったまましばし悩み、また息をついた。

やっぱり今日はもうやめておこう。

頭にヘルメットをかぶり、エンジンをかける。

そして、愛車に跨り、ゆっくりと走り出した。

しばらくは通い詰めることになるだろう。

折れそうな心を奮い立たせるようにそう心の中で呟きながら。



to be continued.







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