雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

腐女子による腐女子のための、東方神起妄想小説サイト。ホミン・ミンホどっちも有です。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2カウンター

ランキング

皆様の愛を葉月へ… にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

プロフィール

葉月

Author:葉月
雪・月・花 ~From.Sweet Drops~へようこそ!
このblogは東方神起大好き腐女子による腐女子のための妄想小説サイトです。
R18要素含みます。
ご覧になる方は、自己責任にてお願いいたします。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
葉月の雑記 (59)
Spinning (57)
REAL (27)
Can't stop Fallin' Love (19)
Birth Day SP (1)
WITH (2)
T 1 Story (3)
DIRT (103)
DIRT 番外編 (2)
metropolis (47)
君のいない夜 (50)
Chandelier (45)
愛をもっと (37)
Tea for Two (3)
Bittersweet (270)
短編 (42)
MIROTIC (250)
Singin' in the Rain (53)
Love in the ice (65)
Your Man (110)
Beside (48)
Double Trouble (57)
TAXI (76)
Heaven's Day (54)
恋焦がれて見た夢 (75)
バンビーノ! (69)
Stranger (80)
キ・セ・キ (127)
Love Again (69)
DARKNESS EYES (77)
366日 (115)
Rise... (42)

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
14位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
1位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Rise... 20





Rise... 20



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



その時だった。

悲鳴にも似た声が聞こえたのは。

反射的に身体が動き出す。

バイクをそのままに。

先を行くチャンミンを追い越して通りに出て、左右を見渡した。

見れば交差点近くで蹲っている50代くらいの女性。

「だ、誰か捕まえて!」

その声が聞こえると同時に、人ごみをかき分けるように走ってくる男が目に入った。

男の手には、明らかに女性もののバッグ。

ひったくりか?

確認をするためにもとりあえず男を捕まえなければならない。

緊張が走る。

「どけ!」

そんな怒声が聞こえた。

突き飛ばされ、転ぶ若い女性。

何事かと誰もが振り返るが、誰として男を取り押さえようとはしない。

咄嗟のことで驚いているからなのか、傍観者のつもりなのか。

それを責める権利はオレにはないし、こういう輩を捕まえるのがオレの仕事。

大丈夫。

冷静に対処すればいい。

女性もののカバンを持った男は目前。

逃げるのに必死だ。

向かってきた男の足を素早く払って転ばさせ、そして、すぐさま抑えにかかった。

腕を後ろへ捻る上げるようにして、起き上がれぬよう背中を押さえつけて。

「は、離せっ!」

離せと言われて離す馬鹿がどこにいる。

いい歳した大人がひったくりなんて…。

確かに景気が一向に回復せず、失業者は増える一方。

犯罪にでも手を染めないと生活できないほどなのかもしれないが。

とはいえ、犯罪を容認することはできない。

どんな理由があったとしても。

ふと、チャンミンと視線が合った。

少し離れたところで、茫然とした様子で。

「チャンミン」

「…」

呼びかければ、ピクリと身体が揺れる。

同時に、見開かれていたまぶたが一度ゆっくりと動いた。

「悪いんだけど、警察呼んでくれない?」

「…?」

「オレ、いま非番だから」

非番中に何をやっているんだってカンジだけど、仕方がない。

放っておけないし。

「…」

わざとらしいくらいの大きなため息。

だって、手が離せないんだ。

往生際の悪い男はまだ暴れているし。

片手を離そうものなら、すぐさま逃げ出しそう。

ダメかな、と思ったけど…チャンミンは携帯電話を取り出してくれた。

やっぱ、イイ奴。

オレにはそっけないけど、基本的に優しいんだと思う。

たぶん。

ほとんど願望だけど、そう信じてる。

通話を終えて5分ほどで近くの派出所から警察官が到着した。

押さえていた男を引き渡し、そっと息をつく。

予想通り、ひったくりだったみたいだ。

転んだ拍子にけがをしてしまったようで、足からは若干血が出ていた。

「ありがとうございます!」

「いえ…」

聞けば銀行でお金を下ろしてきたばかりだったとか。

おそらく犯人はそれを見ていたのだろう。

そして、凶行に及んだ。

「すみませんが、一緒に来てもらってもいいですか?」

普通、そうなるよな。

けれど、生憎とそんなヒマはない。

もう少しだけチャンミンと一緒にいたいから。

だから、気づかれぬよう警察手帳を取り出した。

「あ…」

「オレ、いま非番なんだ。なんとかしといて?」

他の人に気づかれぬよう、警察官にだけ耳打ちする。

そして、チャンミンへと歩み寄った。

「ありがとな?」

「は?」

「通報。助かった」

「僕は別に…」

なんかちょっとだけ空気が柔らかくなったような…。

気のせいかもしれないけど。

「よかったらさ、メシでもどう?お茶とかでもいいんだけど」

傍から聞いていたらナンパのよう。

もちろんチャンミンが受けてくれるとは思えない。

ダメ元だ。

案の定、調子に乗るなと言わんばかりに背を向けられた。

「チャンミン…」

「…」

聞こえているだろうに聞こえぬふり。

振り返ろうともしない。

これ以上はムリか…。

いや、初日にしては頑張った方。

「またな?」

「…」

また、仕切りなおそう。

そう思い直し、踵を返した。

瞬間、目を見開いた。

「あーっ!」

思わずそんな声を上げていた。

来た道を戻って、バイクを止めたはずの場所へ。

「ない…」

ここに置いたはずのバイクが、ない。

まだ納車してから2週間ほどしか経っていない、新車同然のバイクが。

なぜ?

どうして?

さーっと血の気が引いていく。

まさか…盗難?

最悪なことにカギを差したまま。

冷静に考えてみれば当然のような結果。

だって、盗んでくれと言わんばかりの状態じゃないか。

うわぁ…マジ、凹む。

まだローンの初回分だって払ってないし。

蹲り、がっくりとうなだれていると不意に影が足元に落ちた。

顔を上げれば既に立ち去ったと思っていたチャンミンの姿。

「…」

もしかして、心配して来てくれた?

だとしたらものすごく嬉しいけど…可能性は低いよな。

思い切り嫌われてるし。

「チャンミン。オレは大丈夫だから先に…」

仮にも警察。

ナンバー照会をすればすぐに見つかるはず。

プレートを外されない限りは、だけど。

そのためにはすぐにでも通報しなければならない。

とはいえ、情けない…。

現職の刑事がバイクの盗難に遭うって。

笑い話にもならないだろう。

やるせない思いを紛らわすように頭をかき、ため息を吐く。

そんなオレの横で、チャンミンは無言のまま手袋を外しながら近くにあった自転車へと近づいた。

まさか…。

反射的に口を噤む。

邪魔をしてはいけないような気がして。

目を閉じ、綺麗な指先で自転車に触れるその姿。

気づくと見惚れていた。

そんな場合じゃないのに、一刻も早くバイクを探さなければならないのに…。



to be continued.







関連記事
スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Design byLoco-net::blog 
Copyright © 雪・月・花 ~From.Sweet Drops~.All rights reserved.