雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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愛をもっと 3

愛をもっと 3

★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



なぜか、放っておけなかった。

あの時僕を捕らえた眼差しが”助けて”って言っているように思えたから。

少し悩んだけど、自宅へと運び入れた。

それから39度近い高熱を出し、名前もわからないその人は眠り続けた。

発熱に至るような所見はなく、解熱剤だけを投与し、様子を見ること2日間。

ようやく熱が下がり始め、部屋をのぞいてみるとかすかにまぶたの裏から虚ろな瞳がぼんやりと天井を見上げていた。

作っておいたおかゆをレンジへと入れて、僕は彼の元へと向かった。

声をかければ、のろのろと振り返り、僕を映し出す。

なんて声をかけていいのかわからなかった。

まだ名前も知らないから。

ぼんやりと、まるで現実ではない何かを見つめるように注がれる眼差し。

額に触れればまだかすかに熱い。

僕の手が気持ちいいのか、目を細めて力なく微笑む。

なんでだろう…。

守ってあげたいと思った。

僕を頼ってくるその姿が、あの人を思い出させて…。

起きたなら少しでも何かを食べさせなければと身をひるがえせば”行かないで”なんて可愛い言葉。

同性に可愛いなんて失礼かもしれないけれど、素直にそう思えた。

すぐに戻ると伝えて足早にキッチンへと行き、温め終わったおかゆとスプーンと、そしてポカリスエットを手に彼の元へと戻った。

驚いたように見開かれた瞳。

すぐに戻ってくると言った言葉を信じていなかった証拠。

「起きれる?」

問いかけに小さく頷き、のろのろと身体を起こす。

でもうまく起き上がれないようで、僕は持っていたものをいったん下へと降ろし、背中を支えるようにして上体を起こさせた。

枕を背中へと押し込んで固定させ、おかゆの入った器とスプーンを差し出した。

「…」

ゆるゆると手が持ち上がり、それを受け取る。

しばし湯気の立つおかゆを見つめ、彼は表情を失ったまま涙をこぼした。

なぜ、泣いているんだろう…。

理由はわからないけれど、その涙が切なく胸を締め付ける。

そのしずくを指先ですくい、僕は一度は渡したそれをもう一度手元へ引き寄せた。

スプーンで少量すくい上げ、息を吹きかける。

「はい、口開けて?」

「…」

躊躇いがちに唇が開く。

こぼさないようにそっとその隙間にスプーンを差し入れ、口の中へと落とす。

水分を十分に吸わせたそれは咀嚼を必要することなく、体内へ吸い込まれていく。

少しずつ、少しずつ。

時間をかけて。

気づけば、おかゆは空になっていた。

「もう少し食べる?」

問いかければかすかにかぶりを振るい、彼は僕を見つめた。

あの時と同じ、助けを求めるような眼差しで。

「身体、拭こうか?ベタベタで気持ち悪いでしょ?」

「…」

「ちょっと待ってて。これ片づけて、タオル持ってくるから」

「すぐ、もどってくる…?」

熱のせいもあるのだろうが、本当に子どもみたいだ。

額に張り付いた髪をのけるように頭を撫で、僕は微笑んだ。

「すぐ戻ってくるよ」

「…うん」

後ろ髪引かれながらも立ち上がり、再びキッチンへと向かう。

シンクに空となった食器を置き、真新しいタオルを取り出した。

お湯に浸してきつく絞り、再び彼の元へ。

僕を見るなり安心したように、かすかに微笑む姿。

その姿に僕もまた微笑み、汗にまみれたシャツを脱がせてその身体をあたたかいタオルで優しく拭いていく。

「気持ち悪いところはない?」

「うん…。だいじょうぶ」

その言葉を受けて、洗濯してあったシャツを羽織らせ、もう一度その身体をベットへ横たえた。

ふとんに潜り込みながら、瞳だけが何かを訴えるように僕を見つめる。

「じゃあ、もう少し眠ろうか?眠るまでそばにいるから、ね?」

僕の言葉へ素直に頷き、手を伸ばす。

その手を握り返し、僕はその脇へと腰を下ろした。

僕の動きを確かめるように見つめ、瞳を閉じる。

すぐに穏やかな寝息が僕の耳に届いた。

4へ続く。



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Re: タイトルなし

あ◇ 様

確かに時間がゆっくり流れてるみたいですよね~(*´ω`*)
葉月もチャンミン君お手製おかゆ食べたい(笑)

二次募集、葉月もダメでした…(泣)
せっかく休みも調整して、皆様に逢えるのを楽しみにしていたのに…(>_<)
でも、これが最後じゃないですから、次の機会を期待しましょう!
次回必ずお逢いしましょうね~♪

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Re: タイトルなし

あ◇ 様

まだお名前出てきてませんね~(^w^)
でも確実に惹かれあってる♪
医療関係とは鋭いですね~Σ( ̄ロ ̄lll)
まさにその通りです(笑)
これからゆっくりとお互いのことを知っていくわけですが、果たしてどうなるか…。
お楽しみに~(*^^*)

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