FC2ブログ

雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

腐女子による腐女子のための、東方神起妄想小説サイト。ホミン・ミンホどっちも有です。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2カウンター

ランキング

皆様の愛を葉月へ… にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

プロフィール

葉月

Author:葉月
雪・月・花 ~From.Sweet Drops~へようこそ!
このblogは東方神起大好き腐女子による腐女子のための妄想小説サイトです。
R18要素含みます。
ご覧になる方は、自己責任にてお願いいたします。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
葉月の雑記 (66)
Spinning (57)
REAL (27)
Can't stop Fallin' Love (19)
Birth Day SP (1)
WITH (2)
T 1 Story (3)
DIRT (103)
DIRT 番外編 (2)
metropolis (47)
君のいない夜 (50)
Chandelier (45)
愛をもっと (37)
Tea for Two (3)
Bittersweet (318)
短編 (52)
MIROTIC (344)
Singin' in the Rain (53)
Love in the ice (65)
Your Man (110)
Beside (48)
Double Trouble (57)
TAXI (76)
Heaven's Day (54)
恋焦がれて見た夢 (75)
バンビーノ! (69)
Stranger (80)
キ・セ・キ (164)
Love Again (69)
DARKNESS EYES (77)
366日 (115)
Rise... (123)
Weep (137)
シアワセ色の花 (84)

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
21位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
2位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Weep 124





Weep 124



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



旦那様が手配したのは一流ホテルのレストラン。

レストランの利用者はもちろん、宿泊者もかなりグレードが高い。

身なりであったり、雰囲気であったりを見れば明らかだ。

同時に、自分がどれほど場違いな場所にいるか突き付けられている気がする。

「チャンミナ?」

「…」

ユノは、いいな…。

全然気後れしていないし。

そもそも、ここにいるのが当然の人種。

僕とは住む世界が違う。

だけど、こうして触れることができる。

繋いだ手を強く握り返し、ユノを見つめた。

「どうした?」

「僕…浮いてない?」

「は?」

きょとんとした顔。

ユノはきっと気にも留めていないのだろう。

この雰囲気に。

「ちょっとこっち来い」

手を引かれて柱の陰に引きずり込まれ、そっと抱きしめられた。

落ち着く…。

身を預けるようにして目を閉じ、そっと息をついた。

「どうしたんだ?なんかおかしいぞ?」

「…なんか、ものすごく場違いな気がして…」

「場違い?誰が?なんで?」

ユノにはきっと理解できないだろう。

説明をしたところで。

これもまた僕の中の問題だから。

「チャンミナ」

肩を掴まれ、引き離される。

そしてユノが窺うように僕の顔を覗き込んできた。

ユノは血統書つきで、僕は雑種。

言うなればそんなカンジ。

生まれ持ったものだからこればかりは変わらない。

死ぬまでずっと。

「ちゃんと思ってること言えよ。隠し事するな」

頬に手を添えられた瞬間、身構える。

また潰されると。

でも、くいっと上を向かされただけだった。

優しく、壊れ物でも扱うみたいに。

「なんか…ホテルは高級だし、いる人もみんな身分が上の人ばかりみたいだし、僕なんかがここにいてもいいのかなって…」

言葉にしてはみたけど、言っていて情けない。

そんなことを気にする必要があるのか、と。

でも、気になってしまう。

僕が着ているのは安物のスーツで、ユノや他の人たちが着ているのはブランド物。

生地や仕立てを見ればすぐにわかる。

「チャンミナ」

「…?」

「人間の価値ってさ、金を持ってるか持ってないかなのか?」

ため息を吐こうとして、聞こえてきた声に視線を戻した。

「チャンミナは、オレが財閥の御曹司だから好きになった?」

問いかけにかぶりを振った。

違う、と。

そんなのは関係ない。

ユノは、ユノだ。

「人間の価値はバックグランドでもネームバリューでもなくて、中身だとオレは思う。どんないい服着てたって、中身が伴わなきゃ宝の持ち腐れ」

頭を殴られたような衝撃。

確かにその通りだ。

「オレが好きになったんだぞ?もっと堂々としてろよ」

その言種に、気づくと笑っていた。

すごい自信。

それに付随するものをユノは持っている。

でも、それもまたユノ次第。

いまはどれだけ輝きを放っていようが、判断ひとつ間違えればゴミも同然。

色あせてしまう。

「もう大丈夫だな?」

「うん」

歳の差なんて関係ない。

ユノは、頼れる人。

真っ先に僕の異変に気づき、真っ先に手を差し伸べて。

そして、救い出してくれる。

「行くぞ?」

途中で離脱したエレベーターの列へと並び、レストランへ。

ほとんどは宿泊客だったようで、いつしかエレベーターはユノとふたりきり。

窓の外に広がる景色を見つめていると、小さく腕を引かれた。

「着いたぞ?」

景色に見入っていて、到着したのに気付かなかった。

慌ててエレベーターを降りて、店の前へ。

「ユノ、おかしくない?ネクタイとか曲がってない?」

「大丈夫。チャンミナはいつでも美人だから」

答えになってないし。

でも、たぶん大丈夫なんだろう。

時計を見やれば、指定された時間の30分前。

いくらなんでも早すぎたかな?

でも、待たせるわけにはいかない。

僕たちのために集まってもらうわけだから。

「緊張してる?」

頷けば、頭を撫でられた。

しかも髪をグチャグチャにするように。

「ユ、ユノっ」

「オレも」

「…」

正直、意外だった。

ユノでも緊張することあるんだ、なんて。

「意外、って顔してるなぁ…」

見事に言い当てられ、挙動不審。

でも、その行動がまさしく肯定している。

「オレだって緊張するよ。だって、チャンミナのお母さんだろ?会うのは初めてだし、どんな人か知らないし。もしも反対されたらどうしようって。まぁ、諦めるつもりはないけど」

なんて言いながら、なんでもないように笑う。

「ユノって、強いね」

「強くないよ。ただ、必死なだけ」

「必死?」

「そ。チャンミナと一緒にいたいから」

振り返った笑顔は、少年そのもの。

出逢ったころを思い出した。

重なった。

あの時の気持ちを思い出し、胸が熱くなる。

そうだよね、って。

ユノだって頑張ってるんだから、僕も頑張らないと。

弱音ばかり吐いてられない。

不安を感じていたって前に進めない。

「だからさ、チャンミナも頑張ろう?オレと一緒に」

「…うん」

ユノの言葉をかみしめ、頷いた。

強く。

心の中に渦巻いていた濃い霧が晴れるかのよう。

そして、そこには眩しいほどの光があった。

「これを乗り切れば安泰。あとはオレたち次第だ」

ぎゅっと手を握りしめる。

この手は、絶対に離さない。

ユノの隣は、僕のもの。

誰にも譲らない。

ユノを見つめ、もう一度頷く。

「お…」

不意にユノが呟いた。

視線の先には父と、そして数年ぶりに逢う母がいた。

ふたり揃っているところを見るのは、ケガで入院をしたあの日以来。

「母さん…」

「チャンミン。元気だった?」

相変わらず優しい声。

ユノの手をほどき、母へと歩み寄る。

そして、その身体を抱きしめた。

小さくなったな、なんて。

たぶん、僕が大きくなっただけなんだけど。

「僕は元気だよ。母さんは?」

「私も元気よ」

顔色はいい。

でも、少し笑顔がぎこちない。

「ゴメンね?チャンミン。あなたを置いて、逃げ出してしまって」

「違うよ。僕が選んだんだ。母さんのせいじゃない」

ホントは家族のままでいたかった。

離婚することを聞いて、必死に説得したけど状況は変わらず両親は離れ離れ。

あの時、ホントに悔しかった。

何もできない無力な自分が。

「謝らないといけないのは、オレだ。すまなかった。たくさん、傷つけただろう…?」

「しょうがないよ。あれは父さんであって、父さんじゃなかったんだから」

「どういうこと?」

僕たちの会話に、母が訝しむように声を上げる。

「父さん、話してないの?」

「あ~…その、ちょっと、タイミングが…」

「もう。言い訳はいいから、ちゃんと説明しないと」

あんなにも厳しかった父がいまはその影もない。

ホント、別人。

あれはホントに呪いだったんだな…。

そう、思わざるを得ない。

どうやら父は口下手らしく、うまく説明できずに四苦八苦。

いつしか母も呆れ顔だ。

でも、一生懸命理解しようとしている。

「チャンミナ」

「…?」

「仲直りできそうだな?」

いつの間にか隣にやってきたユノが僕だけに聞こえるように耳打ちする。

その言葉に頷き、微笑んだ。

できるといいな…。

一生懸命説明する父と、一生懸命理解しようとする母。

そんな両親を見ながら強くそう願った。



to be continued.







関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Design byLoco-net::blog 
Copyright © 雪・月・花 ~From.Sweet Drops~.All rights reserved.