雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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愛をもっと 7

愛をもっと 7

★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



何もかもが初めてなんだろう。

たかだかスーパーに来ただけなのにこのはしゃぎよう。

目を輝かせ、狭い通路の両側に並ぶものをひとつひとつ覗き込んでいた。

特にアイスクリームが陳列されている場所ではぴったりとガラスに張り付いて離れようとしなかった。

「何味がいい?」

「ど、どうしよう…。こんなにあると悩む~っ」

「せめてふたつくらいに絞ってね?僕は夕飯の食材を見てくるから」

視線はアイスクリームにくぎ付けのまま、コクコクと何度も小刻みに頷く。

心配だが、過保護すぎるのもよくないと僕はカゴを乗せたカートを押し、野菜売り場へと向かった。

正直、あまり金銭的に余裕はない。

ただでさえ、試験前だからとバイトに行けていないのだから当然だ。

ひとりでもギリギリのところ、ふたり分の食事を賄わなければならない。

特売商品を中心に安いものだけをカゴへと入れ、20分ほどしてアイスクリーム売り場へと戻った。

「決まった?」

離れた時と同じ格好で、ユノはいまだショーケースの中を見つめていた。

「チョコといちご!」

「じゃあ、カゴに入れて?」

大きな業務用のアイスをふたつ両手で持って、満面の笑みでカゴの中へと入れる。

放っておくと迷子になりそうだと手を繋ぎ、レジへと向かった。

ひとつひとつバーコードを読み取ってはディスプレイに数字が表示されていく。

事前に暗算しておいた金額をトレイへと置き、すべてが別のカゴへ移されると頭の中に浮かんだ数字がそのままディスプレイに映し出されていた。

「チャンミン、どうしてわかったんだ?」

「買い物をする時は金額を計算しながら、予算内で買うようにしているから」

「計算ってどうやって?」

「暗算は昔から得意なんだ」

肩目を瞑って見せれば、なぜか頬を赤らめてそっぽを向く。

「…?」

不思議に思いながらも、どうして、と聞くにはなれなくて、言葉なくその頭を撫でた。

「帰ろう?そろそろ夕食の準備をしないとだ」

「…うん」

店を出てみるとさっきまでの雰囲気はどこにもなく、茜色に染まった空を楽しげに眺めながら、繋いだ手を大きく揺らして歩く。

「なぁ、チャンミン」

「うん?」

「オレ、チャンミンとトモダチになりたい」

…。

充分なってると思うんだけど…。

「いまの僕たちの関係は?」

「え…?」

だとしたら、いまの関係はなんなのか尋ねてみれば、きょとんとした顔で首をかしげる。

「もう、トモダチ?なってる??」

「僕はそう思ってたけど?」

素直に感じたままそう言葉にすれば、夕陽を背に目を細め、幼い笑顔を浮かべる。

その眩しさに、僕もまた目を細めた。

「オレ、トモダチって初めてだ!すっげぇ、嬉しいっ」

「…」

いままで、どんな窮屈な生活を強いられてきたのだろう。

僕も恵まれた環境ではなかったけれど、これほどではない。

「試験が終わったら、どこか遊びに行こうか?」

「行くっ!」

バイトの契約時間を少し延長して、休みを少し削って。

それでも、できる限りの時間をユノと一緒に過ごしたい。

体力がどれくらい続くかはわからないけれど、甘やかしてあげたくなる。

ささやかで大まかな約束をひとつ交わし、部屋へと戻った僕はそのままキッチンへと立った。

使わないものは冷蔵庫へとしまい、必要なものだけを並べて夕食の準備。

少し食事の量も減らして、節約を試みていた。

「オレ、いままで食べた料理の中でチャンミンの作ったヤツが一番ウマイと思う」

何気なくさらっとそんなことを言うものだから、ついつい手の込んだものを作ってしまう。

おかげでユノがこの家に来てから1ヶ月、我が家の食卓についぞ同じ料理が並ぶことはなかった。

小さなテーブルをふたりで囲んで食事をし、交代でシャワーを浴びる。

食器の片付けはユノの当番なのだが、とこどろころ洗いきれていなかったり、泡が残っていたり。

気づかれぬようにそれを処理してリビングへと戻り、参考書を開く。

もう何度も読み返したけれど、繰り返すことに無駄はないはずだ。

ユノが出てくるまでの時間を勉強に宛て、髪を乾かしてあげるのが1日の終わりの儀式。

ほかほかになって現れたユノを手招いて座らせ、ドライヤーの温風にふわふわと揺れるやわらかな髪を眺めた。

「はい、終わり。先にベットへ行ってて?」

「うん」

寝室へとユノを送り出して、今日最後のチェック。

バスルームをのぞけば案の定ノズルの締めが甘くてシャワーヘッドから水がぽたぽたと垂れており、脱衣所は水浸し。

脱いだ服は半分以上カゴからこぼれている有様。

毎度のことながらひどい状態だ。

でも、これを片付けるのもまた楽しいと思う。

以前付き合っていた人の中にだらしない人がいて、そのときは苛立っただけなのに…。

不思議なものだ。

そんなことを考えながら手早く片付け、ひとつひとつ電気を消しながら寝室へと向かう。

扉を開くとベットの上で僕の参考書を難しい顔で睨みつけていたユノがぱっと表情を輝かせて振り返った。

開いていた参考書はあくまでも暇つぶしだったみたいで、僕は部屋に入るなり隅へと追いやられた。

子犬のようなユノに微笑を返し、ベットの下へとふとんを一式敷く。

今日はユノがベットに眠る番だ。

「消しますよ?」

「うん」

灯りを消して少しひんやりとしたふとんのもぐりこみ、天井を見上げた。

真っ暗な室内に目が慣れ、だんだんと部屋の輪郭が浮かび上がる。

ユノはといえばベットへ横向きにもぐりこみ、僕のほうを向いていた。

「なぁ、チャンミン」

不意に上から降り注ぐ、少し頼りない声。

まぶたを開けば、こちらを見つめる捨て猫のような瞳があった。

「そっち行ってもいい…?」

少し躊躇いがちに囁かれた小さなお願い。

ベットとふとんを交換しよう、っていう意味ではなさそうだ。

たぶん。

「…」

少しふとんを持ち上げて見せれば跳ねるように起き上がり、転がり込んでくる。

擦り寄るユノに苦笑しながらもその身体を包み込み、僕と同じ香りのする髪にそっと口づけた。

それこそ、無意識。

だから、自分の行動を振り返って、驚いた。

でも、ユノは大して気にしていないようで、顔を上げて嬉しそうに笑顔を浮かべる。

そして再び胸に額を押し付けるようにしたまま、どこにも行かないでと訴えかけるように僕のTシャツをそっと握る。

これって、トモダチか…?

なんか少し違うような気がする。

面映さを感じながらもユノがそうすることで安心できるならばそれでいいと、この日僕はユノを抱きしめるようにして目を閉じた。

8へ続く。



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Re: タイトルなし

あ◇◇い 様

怪しい親友って…(笑)
でもやっぱり、夫婦ですよね~( *´艸`)
奥様は大変だwww

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Re: タイトルなし

あ◇ 様

なんていうか…
トモダチ通り越して、完全カップルですね~(笑)
すでに幸せ全開です( *´艸`)
あ~…ふたりの生活を盗み見たい(´▽`*)

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