雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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愛をもっと 9

愛をもっと 9

★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



仕事にもだいぶ慣れ、独りでホール内を動くようになっていた。

知らず知らず、視線で追いかけてしまうのは責任感なのか、性なのか。

僕自身わからない。

でも、気になってしまうものは仕方ない。

自分が何をしていようとユノの居場所や行動を把握し、独りで仕事をするときよりも幾分緊張感を持って業務に勤しんでいた。

そんな折だった。

テーブルの片づけをしていた僕は何か感じるものがあったのか、顔を上げた瞬間だった。

グラスワインを運んでいたユノがすっと、左脇へと避ける。

奥を見やれば、進行方向にお客様がいたようだ。

僕の言ったとおり、脇に退いてお辞儀をして通り過ぎるのを待っていると、不意にその人が軌道を変えた。

それは、あからさまな意図を持って、動いていたように見えた。

そう。

わざと、ぶつかるように。

左手1本で支えていたトレイはわずかな衝撃で、見事に落下していく。

トレイに載っていたワイングラスが中へと浮かび、深紅の液体を零しながら床に触れ、澄んだ音を立てた。

一瞬にして、店内が静まり返る。

かと思えば、すぐさま怒声が響いた。

「てめぇ、オレのワイシャツどうしてくれんだよ!?」

「…も、申し訳ありません」

ユノも気づいているはずだ。

彼がわざと事故を起こすように動いていたことに。

でも、謝ったのはきっと僕との約束があるから。

テーブルをそのままに急ぎ足で歩み寄り、僕はいまにも掴みかかりそうな勢いの男と、怒りを堪えるように握り締めたこぶしを震わすユノの間へと割って入った。

「お客様、大変申し訳ありません。私のほうで再度教育致しますので、何卒ご容赦を」

深く頭を垂れれば、冷たいものが降り注いだ。

それは頬や首筋を伝い落ち着ているものすべてを濡らしていく。

「…」

ここは比較的高級クラブだからこういうヤクザ紛いの輩は少ないはずだが、皆無ではない。

さすがに、ここまでのことは過去類を見ないが。

伏せた視界の隅に、動き出そうとする足が見えた。

すっとそれを気づかれぬよう手で遮り、緩やかに頭を上げる。

「お着替えをご用意いたします。どうぞ、奥の個室へご移動くださいますようお願い申し上げます」

さも何事もなかったかのように、僕は笑顔を浮かべたままそう告げた。

怯んだのは男のほうだった。

こんなことをされれば誰だってキレるだろう。

キレてしまったら負け。

相手の思う壺だ。

「さ、お客様、こちらへどうぞ」

誰もが動けずにいる中、真っ先に動き出したのは男の後ろをついてきていた若い女性だった。

涼しげな笑みを浮かべ、男の手を取って奥へと誘う。

アイコンタクトを交わし、僕は男を見送ってからひとつ、深い呼吸をした。

「皆様、大変失礼致しました。引き続きお楽しみ下さいませ」

深く一礼し、これ以上醜態を曝すわけにはいかないと、いまだ感情に捕らわれたまま立ち尽くしているユノの手を引いてバックヤードへと戻った。

「チャンミン…っ」

扉を閉めるなり、服が濡れることも厭わず、ユノが僕へと抱きついてくる。

反射的に抱きとめはしたが、これじゃユノまで着替える羽目にはってしまう。

思ったところで、後の祭りだけれど。

「ケガはない?」

「オレは大丈夫だけど、チャンミンが…っ」

「クレーマーみたいだね。大丈夫、きっといまごろ店長が処理してくれてるよ」

「そうじゃなくてっ!」

氷水をかけられて、身体が冷えてしまってるからかな?

息苦しいほど抱きしめられてるのに、それが心地いいなんて…。

「僕は大丈夫だよ」

「大丈夫なワケないだろ…っ」

かすかに声が震えてる。

もしかして、泣いてるのかな…?

「大丈夫だよ。ユノがこうしてくれてるから、あったかい…」

背中に回した手に力を込め、腰を引き寄せる。

こんな目に遭いながらも、僕は笑ってた。

嫌な気持ちなんてひとつもない。

ユノを守れたことが、ユノがこの腕の中にいることが、素直に嬉しいと思っていた。

「なんだ、お前。そういう趣味だったのか?」

どれくらいそうしていたのか、急に僕でもユノでもない声が響いた。

ニヤニヤと笑いながらこちらを眺める青年が独り。

他でもない、若くしてこの店を立ち上げた店長でありオーナーだった。

「あっためてもらってただけだよ。それより、クレーマーは?」

「あぁ、ご帰宅いただいたよ?二度と店に入らないってことを一筆いただいてからな」

紙切れを1枚ヒラヒラさせ、指先でつまんだ状態で見せびらかすように僕へと突きつける。

丁寧に拇印まで捺された書面。

字が震えているのはもともと汚いからなのか、それともこの一見害のなさそうなこの人のせいなのか。

どちらにしろこれ以上深入りしないのが得策だ。

「とりあえず、お前らはもう帰んな?給料はちゃんと8時間分で出してやるから」

「いいの?」

「医者のたまごが風邪ひいたなんて笑い話にもなんねぇからな。タクシー呼んどくからさっさと着替えて帰れ」

言葉はがさつで勘違いされやすいけど、本当は優しい人。

抱きついたまま離れようとしないユノを覗き込み、微笑んだ。

「帰ろう?ユノ」

「…うん」

名残惜しそうにしながらも俯いたまま身体を離し、袖口で乱暴に顔を拭く。

やっぱり、泣いてたみたいだ。

気づいていないふりをしながらもその頭を撫で、黒タイへと手をかけた。

濡れた服を脱ぎ捨ててタオルで身体を拭い、私服をまとう。

同じく着替えをすませたユノと肩を並べて、いつもより4時間も早く店を出た。

10へ続く。



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ユノが可愛い。だからチャンミンは放って置けない?ユノの可愛さは無自覚・天然?・・・でも自分の心にはとっても素直。素直すぎて、純粋すぎて、いっぱい傷を負う?のかなぁ~。んでもって、チャンミンが・・・。私も手を差し伸べたくなっちゃいます。今からこれじゃ葉月様の切ない、切ない展開についていけるのかしら

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Re: タイトルなし

あ◇ 様

ふたりの中ですでに、お互いが特別な存在になってますね~♪
子どもみたいなユノ様を守る大人チャンミン君( *´艸`)
すでに絆が芽生えてるカンジ~(笑)

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Re: タイトルなし

yumi 様

ユノ様、めっさ可愛いですよね~!
自分で書いておいてなんですけど(笑)
あの可愛さは絶対に無自覚ですね、きっと。
チャンミン君、守り切れるのかな~???
今後の展開にご注目( *´艸`)

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Re: タイトルなし

あ◇◇い 様

人を守るのはとても大変ですよね~。
チャンミン君、ユノ様の保護者として(?)頑張ってますヨ~( *´艸`)
応援してあげてください('◇')ゞ

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