雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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君のいない夜 24

君のいない夜 24


★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



扉を固定している木材を投げ捨て、力任せに開け放った。

瞬間、ずるりと倒れ込むようにして現れたその姿。

その場に膝をついて、その身体を支えた。

触れたチャンミンの身体は燃えるように熱く、でも皮膚は異常なほど乾燥していた。

しかも、意識はない。

遅れてやってきたキュヒョンに荷物を頼み、そのままオレはチャンミンを抱きかかえるようにして保健室へと向かった。

「先生、悪いけど救急車呼んで?」

外からやってきたオレに一瞬不審な顔を見せたが、腕の中にいるぐったりとしたチャンミンを認めると目を見開いた。

「救急車呼ぶより車のほうが早いわよ」

白衣を脱ぎ捨て、代わりに鞄を手にする。

保険医に付き従って車へと乗り込み、病院へと向かった。

予想通り、熱中症の診断。

しかも重度だという。

体温を正常値に戻すため、大動脈が流れる個所には冷却剤。

質素なベットに寝かされ、点滴を受けるチャンミンをただじっと見つめていた。

「…」

いったい、誰が、なんのために…。

何か目的があったとしても、こんなこと許されるはずがない。

「チャンミナ…」

投げ出されたままの手を両手で包み、祈るように持ち上げる。

そして指先へと口づけ、そのまま額へと押し当てた。

誰がやったのか…。

もしもそれがわかったなら、相手を殺してしまいそうだ。

それくらい、まだ知らない誰かを憎んでいた。

でも、いまは回復するのを祈り、ひたすら待つしかない。

こえほどまでに1分1秒を長く感じるのは初めてだ。

「ん…」

すっかり陽も暮れたころ、待ちわびていた声が聞こえた。

顔を上げて覗き込めば、まぶたが痙攣するように震え、ゆっくりと開いていった。

「チャンミナ?」

「…」

虚ろな瞳がオレを捉える。

瞬きを数回し、じわりと瞳に涙が浮かんだ。

力なく開閉する唇。

用意しておいた経口補水液を引き寄せ、口元へと運んだ。

でも、うまく飲めないようで、口端を伝い落ちていく。

飲まさなきゃいけないのに飲めないでは意味がない。

誰もいないことを確かめてそれを口へと含み、少しだけ抱え上げたチャンミンへと口移した。

音を立て、喉が上下する。

「もう少し飲むか?」

言葉なく、小さな頷きが返ってくる。

何度か口移しで飲ませれば、かすかに微笑みが浮かぶ。

「ユノ…」

少しかすれているが、ようやく聞けた声に安堵した。

「チャンミナ…」

堪らずその身体を抱き寄せ、うなじへと顔を沈めた。

何か言おうとすれば、ただチャンミンをこんな目に遭わせた人への恨みつらみしか出てこない気がして、ただただ抱きしめる。

それだけで、いまはいい。

醜い部分をチャンミンには見せたくないから…。

「大丈夫か?」

「うん」

体温も元に戻り、帰宅の途についたのは門限ギリギリの時間だった。

タクシーで寮の前まで乗り付け、建物の中に入って行くと話を聞いたドンヘたちが出迎えてくれた。

「チャンミン、大丈夫か?」

「はい、大丈夫です」

まだ顔色は悪いが、受け答えもしっかりしている。

大丈夫とは言い切れないが、でも回復していることに間違いはない。

「今日は寮母さんに頼んで消化にいいもの作ってもらっといたぞ」

「ありがとうございます」

「ユノの分も取ってあるからちゃんと食えよ?」

入れ替わりかかる優しい声。

みんなの優しさなんだろうが、あんまり無理させないでもらいたい。

まだ万全じゃないんだから。

人垣をすり抜けて部屋へと進み、オレはチャンミンをベットへと座らせた。

その足元にはおそらくキュヒョンが持ってきてくれただろうカバンが置かれている。

「キュヒョンに一応連絡しておけよ?その間にメシ持ってくるから」

「うん」

心配させまいとしているのか、気丈に振る舞う。

オレの前ではそんなの必要ないのに。

でも、意外と頑固だから言ったって聞かないのもわかってる。

扉を閉めて小さく息をつき、食堂へと向かった。

「ユノ」

名前を呼ばれて振り返ればそこにはドンヘが苦笑を浮かべて立っていた。

「なんて顔してんだよ…。いまにも人、殺しそうな顔してるぞ?」

「…」

たぶん、それは正しい。

本気でそう思ってる。

チャンミンをこんな目に遭わせたやつを殺したいって。

「あと少し遅ければチャンミナは死んでたかもしれない。怒るのは当然だろ?」

「まぁ、気持ちはわかるけど落ち着けって」

今回はなんとか助けられたけど、次は?

考えるだけで寒気がする。

「そんな顔してるとチャンミンが不安がるぞ?」

「…わかってる」

チャンミンを不安にさせるのは本位じゃない。

ひとつ息をつき、ドンヘの肩を叩いた。

「とりあえず、どうする?」

「何が?」

「犯人捜しするんだろ?オレたちも手伝ってやるよ」

不敵な笑みを浮かべ、感謝しろと言わんばかりに腕を組んで見下ろす。

「いや…もうしばらく様子を見る」

「…我慢できるわけ?」

オレの本性を知っているだけに、ドンヘは厄介だ。

「チャンミナは、きっとそれを望まない」

だからって、黙って指を咥えて見ているつもりはないけれど。

でも、大勢で動くのはまずい。

「お前はそれでも動くんだろう?」

「…」

あえて答えず、かすかに笑みを浮かべた。

ドンヘとの会話を終え、オレはふたり分の食事が乗ったトレイを持って部屋へと戻った。

先ほど座らせたままの格好でチャンミンは少し疲れた表情で俯いていた。

「チャンミナ?」

ビクッと身体を揺らし、慌てた様子で笑顔を作る。

無理をしているのは明らかで、持っていたトレイをテーブルへ置いたオレはその身体を引き寄せた。

「無理すんなって言っただろ?」

「…」

「せめて、オレの前くらいは…な?」

ここは誰の目もない。

チャンミンが唯一息をつける場所でありたい。

「ユノ…」

抱き寄せた身体がかすかに震える。

胸に顔を押し付けるようにして。

ありがとう、とかすかに聴こえた声もまた震えていた。

25へ続く。



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