雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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愛をもっと 27

愛をもっと 27



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



ひとつ、息をつく。

僕から言い出したことだが、正直生きた心地がしなかった。

ユノが僕の腕の中に飛び込んできて、そして触れて、感じて、ようやく地に足がついた気がする。

残す課題はひとつだけ。

一度ユノを見つめ、僕はゆっくりと顔を上げた。

「お待たせしました。いまので少しは状況が飲み込めたんじゃないですか?」

「…」

答えは沈黙だった。

想定外の自体を目の前に、頭の中で打算計算をしているのだろう。

「年上の方にこんなことを言うのもなんですが、人は道具じゃないんですよ。いま、あなたに付き従っている人たちはただ単にあなたが怖いからであって、あなたを信用している人間なんてひとりもいないんじゃないですか?」

ざわめきはいつの間にか静寂に包まれていた。

このチャペルには僕の声だけが静かに響くのみ。

人々の呼吸音がわずかに気配を漂わせているようだった。

「寂しい人間ですね…。肩書きだけで付き合う人間を選び、利用価値のない人間は即座に切り捨てる。一番、信用に値しない人間だ。そう人は得てして、簡単に人を裏切っていく」

「だから、なんだ?」

「わからないんですか?」

あえて、嘲笑するように、見下すように告げた。

かすかに眉が動き、苛立ちが浮き上がる。

「あなたの味方なんて誰ひとりいないんですよ。地球上、どこを探しても」

「妄想癖があるようだね…。そうじゃなければ虚言癖か?そうやって息子もたぶらかしたんだろう?」

予想通りの反応だった。

絶対に、この人ならばユノから僕を切り離すためにまた似たような手段をとると思っていた。

「もう一度、頭を冷やしてきたほうがいいんじゃないか?」

「それって…オトモダチの参事官の方を利用する、という意味ですか?」

「…」

「その方、今頃更迭されてますけど?」

明らかに顔色が変わった。

取り繕うとしているが、顔色までは誤魔化せない。

「僕、あなたと違って友人が多いんです。上辺だけじゃない、友人が」

「お前…」

「もしもあなたがまた卑怯な手段に出るというなら、僕にも考えがあります」

そして僕は、薄く笑った。

勝ち目はないんだと暗に誇示するために。

あえて、どうやってとは伝えずに。

「どうします?ユノを自由にしてくれるとこの場で誓約いただけるなら、いま僕が持っている情報すべてこの場でお渡ししてもいいですけど?」

ポケットから取り出したUSBメモリを思わせぶりにちらつかせる。

苦虫を噛み潰したように表情をゆがめ、男は初めて感情を露に僕をにらみつけた。

すっと差し出されたのは予め用意しておいた誓約書。

差し出したのは僕を育ててくれた、家族とも言うべき人。

「さぁ、どうしますか?僕、結構気が短いんでこの場で答えを出していただきます」

姦計を練る時間は一切与えない。

時間なんか与えたら、次はどんな姑息な手段を使うかわかったもんじゃない。

これ以上、ユノを不安にさせることは絶対にしたくなかった。

「僕はどちらでも構いませんけど」

おそらく、人生初の苦渋だったのだろう。

ひったくるように誓約書へサイン捺印し、誓約書を押し付ける代わりにUSBメモリを持って男は去っていった。

誰も、追いかけるものはいない。

きっとこれが運命。

ふっと緊張を和らげるように息をつき、腕の中に納まっているユノを見つめた。

「不安にさせた?」

問いかければ涙ぐんだ瞳で僕を見つめ、頭を振る。

堪えきれず唇を寄せ、1ヶ月ぶりのキスを交わした。

「そういうことはひっそりとやれ」

「僕のものだって見せ付けてるんだよ」

父とのやり取りを見てユノはようやく、現実に戻ったようだ。

顔を真っ赤にして飛びのく。

でも、ようやく再会できたのに易々と離すわけがない。

腕を取ってもう一度引き寄せ、再び腕の中に閉じ込めた。

「チャ、チャンミナっ!」

「で、アレは渡してもよかったのか?いつ反故されるかわからんだろう」

当然、抜かりはない。

父をも出し抜けたという事実に僕は笑った。

「いま僕が持っているものを渡しただけだよ。コピーも持ってるし、念のため信用できる人にもデータは渡してある。一応、父さんの名前は消しておいたよ」

「喰えんヤツだ」

「そう育てたのは父さんでしょ?」

微笑を交し合い、奥で不貞腐れている妹を見つめた。

「ゴメンね?スヨン」

「…謝られると余計空しくなるからやめてくれる?」

相変わらずの性格だ。

父と顔を見合わせ、肩をすくめながら苦笑いを浮かべた。

「今度ゆっくり顔出すよ。まだ、研修期間中だから」

「あぁ」

余計な挨拶はいらない。

元々、もう逢うつもりもなかったのだから。

「ユノ、帰るよ?」

「…うん」

そして僕たちは手を取り、歩き出した。

ユノは恥ずかしそうに顔を赤らめて俯き、僕はさも当然のように。

だって、この手を取ることに迷いはないから…。

28へ続く。



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Re: タイトルなし

し◇り 様

お久しぶりです!
コメントありがとうございますm(__)m
WITH2以来、ですよね?
まだ隠れファンでいただき光栄です(´▽`*)
愛をもっと、ですからやっぱりふたりにはイチャイチャしていただかないと、ですよね~(笑)
時々でもコメントいただけるととっても嬉しいです♪
これからもどうぞよろしくお願いいたします!

コメント

Re: タイトルなし

あ◇◇い 様

チャンミン君、男前に仕上がってますか??
不安ながらも頼れる男シム・チャンミンを書きたかったので、伝わっていれば幸いです。
展開がちょっと早すぎて、解読するのが大変ですよね…
すみません(>_<)
もうちょっと文章能力があればイイんですけど…。
これから精進します(^^;)
とりあえず…ふたりの再会に拍手~…って誤魔化しちゃダメ、ですか???

コメント

Re: タイトルなし

あ◇ 様

チャンミン君カッコイイって言ってもらえてよかった~(ノД`)・゜・。
このお話の中では頼れる男でありたかったので(笑)
あ◇様的にはこのお話のチャンミン君が好みなのかな???
だったら嬉しいですな~…なんて(´▽`*)

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なんだか凄いバックがついてたのね( ・∇・)

チャンミン格好いい~( 〃▽〃)

読んでてDIRTのチャンミンを思い出して辛かったからほっとした(*´∀`)

葉月さん…今回ちょっと手加減してくれた?

今はユノをチャンミンの胸で寝かしてあげたい❤

コメント

Re: タイトルなし

◇け 様

初めまして、葉月です。
コメントありがとうございますm(__)m

このお話のチャンミン君、大人気ですね~♪
確かに冷静で大人のチャンミン君ってあんまりないかも…。
でも、こんなチャンミン君もイイですよね?
葉月的妄想の大人カッコいいチャンミン君にもっとキュンキュンしちゃってください~( *´艸`)

コメント

Re: タイトルなし

ラムまま 様

秘密を抱えていたのはユノ様だけじゃなかったんですよ~(笑)
このお話のチャンミン君、大人気ですね♡
葉月の妄想チャンミン君を受け入れてくれて、愛してくれてありがとうございますm(__)m
なんか重たいお話ばっかりなので、今回はソフトにしてみました( *´艸`)
あとは幸せまっしぐら???

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