雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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君のいない夜 34

君のいない夜 34


★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



始業開始のベルと共に教室へと駆け込み、人知れず息をつく。

お昼を食べ損ねたことに気づいたが、キュヒョンがそっと購買のパンを差し出してくれた。

わずかな休憩時間にそれを食べ、今日最後の授業。

すでに心は一足早く寮へと帰ったかのように浮き足立っていた。

午前中まであった杞憂が嘘のように、この空のように雲ひとつなく澄み切っている。

1分1秒がやけに長くて、邪魔されてるみたいで、一定の速度で時を刻む時計を睨みつけてみても変わるはずもなく。

そんなことをしていたら終わりのベルが鳴り響いた。

号令と共に立ち上がり、頭を下げる。

もう一度座る時間さえもったいなくて、慌てて荷物をカバンの中へと詰めた。

「チャンミン?」

「ゴ、ゴメン。今日、急いでて…」

「ん、また明日な~?」

理解してくれたのか、それ以上追求することもなくキュヒョンは手を振ってくれた。

正直、有難いと思う。

人付き合いの苦手な僕に、口下手な僕と、友達でいてくれることに。

待ってて、って言っていたけど、待ってる時間がもったいない。

教室を駆け出し、初めて3年生のフロアへとやってきた。

ユノのいるクラスを発見して中を覗き込めば、なにやら楽しげにクラスメイトと話をしていた。

カバンを手にしているということは、きっとすぐに終わるはずと扉の陰に隠れ、息を潜めて待っていた。

驚かせようと思って。

「でもさ、ユノ」

「ん?」

「あの1年生にマジ惚れてんの?」

心臓が、ドキンと大きく脈打った。

いくら鈍感な僕でもわかる。

その問いかけが僕を指し示していることに。

「確かに顔は可愛いけど、所詮男だろ?」

急激に、浮かれていた心がどん底まで落ち込んでいくのがわかった。

そんなこと、言われなくてもわかってる。

でも、好きになっちゃったものは仕方ないじゃないか…。

おとなしく教室で待っていればよかった。

そうすればこんな思いしなくて済んだのに…。

ホントに、僕はバカだ。

「んで、ユノ君は本気なのかな~??」

茶化すような声。

脈拍がどんどん速くなり、心臓がいまにも破れてしまいそうだ。

「本気に見える?」

心臓が、止まるかと思った。

たまらず、僕はその場を逃げ出していた。

「…っ」

泣きそうになる。

でも、ユノが本気じゃなくても、僕は本当にユノが好きなんだ。

一度も”好き”って言ってくれてないけど、言ってほしいって思うけど。

僕みたいななんのとりえもない人間が、しかも男が、ユノみたいにカッコイイ人に愛されるわけがない。

階段を駆け下り、学校を飛び出した。

いまは、まともにユノの顔を見れないから、せめて心の整理がつくまでの時間が欲しくて。

宛てもなく彷徨い歩きながら、いつの間にか陽は暮れていた。

あれだけ賑やかだった公園も静まり返り、取り残されたのは僕だけ。

いつしか雨が僕の涙を消すように空から降り始めた。

次第に雨脚は強まり、容赦なく体温を奪う。

それでも、僕はどうしでも帰る気にはなれなかった。

「こんな時間に学生服でんなとこいたら補導されんぞ?」

雨音しか聞こえなかった耳に、どこからか声が響いてきた。

ゆっくり顔を上げれば、見知らぬ人。

咥えタバコに無精ひげというスタイルが、なぜかとても似合う大人の人だった。

その人もまた雨に全身びしょ濡れで、タバコの先端の赤い火だけが薄暗いその中に浮かび上がる。

雨なのに、器用だな…。

そんなどうでもいいことを思う。

ショック過ぎて、頭の中が飽和状態だからだろう。

「行くトコないんならオレん家来るか?」

普通なら怪しいヤツだと一目散に逃げるけど、いまはどうでもよかった。

「コーヒーくらいは出してやるよ」

別に手を引かれたでもなく、僕は立ち上がった。

ふらふらと。

初めて逢ったその人の誘いに答えるべく、再び歩き出した。

「その制服、東方学園?」

背を向けたまま、その人はそう問いかけた。

「…はい」

「オレ、卒業生。まぁ、これも何かの縁だし落ち着くまでオレん家にいれば?」

何があったのか、彼は聞かなかった。

家は僕がいた公園から5分ほどのところにある、小奇麗なマンションだった。

部屋へ到着するなりタオルを差し出され、無言のまま奥を指差す。

微妙に開いた扉の隙間から洗面台がわずかに見えた。

頭を下げて奥へと進み、肌にまとわりつくほどびしょびしょになった服を脱ぎ捨てる。

そしてホテルのようなシャワーブースへと入り、冷えた身体を暖めるように頭から熱いシャワーを浴びた。

冷えた指先や足先がジンジンと痛む。

でも、それ以上に心が痛かった。

「…」

かすかな物音に顔を上げると、すりガラスの向こうに人影が浮かび上がっていた。

「着替え、置いとくぞ」

「…」

たぶん、この人はいい人なんだと思う。

ありがとうと伝える間もなく、去っていくその人影。

シャワーを止め、小さく息をついた。

扉を開ければ、そこには真新しいタオルと、着替えが一式。

肌触りのいいふかふかのタオルで水気を拭い、かすかにタバコのにおいがするその服をまとった。

「ありがとうございました」

「ん。まぁ、適当に寛いどけよ」

ソファの上でぱらぱらと雑誌をめくりながら、顔を見ないままそう告げる。

ローテーブルの上には約束どおり、コーヒーの入ったカップが鎮座していた。

入れたてのようで、カップから白い湯気がふわふわとのぼっている。

テーブルを囲むように彼の斜め向かいに腰を下ろした。

コーヒーを1口飲み、そっと息をつく。

「何も、聞かないんですか…?」

そう問いかけたのは、この部屋に来て30分ほどが経過した頃だった。

「話したいの?」

「…わかりません」

正直にそう答えた。

話せば少しは心の整理がつくんだろうか。

見ず知らずの人に話してもいいのだろうか。

いや、逆に知らない人だからこそ話してもいいのかもしれない。

「話したいなら話せばいいし、話したくないなら話さなければいい」

不思議な人だな…。

冷たいようで、優しい。

だからかな…?

僕は聞かせるでもなく、独り言のように話した。

いままでのこと、今日のこと。

名前も知らないその人は聞いているのか、いないのか。

相変わらず雑誌をめくりながら、指先に挟んだタバコの灰が落ちそうになっても慌てることなく。

「諦められるんなら諦めりゃいい」

「え…?」

すべてを話し終え俯いているとそんな声が聞こえてきた。

こちらを見ることなく、雑誌をめくりながら。

「そういうことだろ?ようはお前がどうしたいか、だ」

「僕、が…?」

「あぁ。お前はそいつが好きで、そいつはお前に対して本気じゃない。それなら、あとはお前次第だろ?振り向かせるか、諦めるか。決めるのはお前だ」

答えは簡潔明瞭。

ぐじぐじ悩んでいた僕がバカみたいだ。

確かに、彼の言うとおりだ。

頑張ればいい。

本気で好きって言ってもらえるように、頑張ればいいんだ。

どんなに自信がなくても、自信がないからって逃げるんじゃなくて…。

「あとは?どうせだから全部聞いてやるよ。ヒマ潰しに」

言い種が楽しくて、知らず笑っていた。

「じゃあ…まずはお名前教えてもらえませんか?僕は、シム・チャンミンです」

「エリックだ」

ぶっきらぼうのようで、声はどこか柔らかい。

いままで周りにいた人、誰とも違う。

身体の向きを換え、いまだ雑誌を見つめるその横顔を見つめた。

「どうやったら好きになってもらえますか…?」

「人それぞれ好みってもんがあるんだから一概にコレっつーのはねぇなぁ…」

呟きながら雑誌を下ろし、それをおなかの上へ。

雑誌を持っていた腕を頭の下へと押し込み、エリックは天井を見上げた。

「でも、アレなんじゃねぇの?少なからず、好きの部類にはいるだろ。あとはそいつの好みを把握して、自分を変えてけばイイんじゃね?」

「好み…」

そういえば、どういう人が好みなんだろう…。

初めて気づく。

ユノのこと、何にも知らないやって。

「そういや…時間、大丈夫なのか?」

言われて初めて時計を見て、驚いた。

とっくに門限時間は過ぎていた。

連絡も入れていないし、いまさら帰ったところでカギが締められている。

変な汗がじわりと額に浮かんだ。

「お前、寮生?」

「…はい」

さっきとはまた別の意味で落ち込んでいると、その原因を悟ったかのようにエリックが問いかける。

そしてテーブルの上に投げ捨てられていた携帯電話を手繰り寄せ、手早く操作するとそれを耳へ押し当てた。

「夜分申し訳ありません、お世話になっておりますシム・チャンミンの兄です」

「!?」

「何度かご連絡差し上げたのですが、繋がらなかったのでこのお時間になってしまいまして申し訳ありません。この時間に帰宅させるのは心配なので、本日は私の家に泊まらせますのでそのご連絡をと」

つらつらと、まるで台本でも読むように無表情のまま言葉を紡ぐ。

でも、言葉を紡ぐ声は本当に申し訳なさそうで、僕は唖然としていた。

「えぇ、こちらこそ申し訳ありません。では、失礼致します」

再び携帯電話をテーブルの上に放り投げる様を、ぽかんと口を開けて見ていることしかできなかった。

「ちょうどいいじゃん。明日どんな反応するか…」

そう呟きながら、ひとり楽しげに肩を揺らして笑う。

僕にはなすすべもなくて、ただエリックに言われたとおりここに泊まる道しか残されていなかった。

客室だと案内された部屋には大きなベットがひとつ。

いつも寝ているベットの倍くらいはありそうなベットだった。

こんなに広いとどこに寝たらいいのかわからず、結局隅の方に身体を丸めて横たわった。

思いのほか疲れていたのか、横になるなりすぐに意識は飛んでいた。

「…ミン、チャンミン」

遠くから呼ぶ声。

まだ眠りたいのに身体を揺り動かされ、重たいまぶたを開いた。

「おい、大丈夫か?」

「…?」

何がだろう…。

っていうか、この人誰だっけ…。

「エリック、さん…?」

記憶の糸を手繰り寄せ、ようやく名前が出てきた。

名を呼ばれたエリックは少しぎこちない笑みを浮かべ、僕へと手を伸ばした。

額に触れた手のひらがひんやりとしていて気持ちがいい。

「熱あるな…」

「ねつ…?」

「とりあえずもうしばらく寝てろ」

疑うことなく頷き、目を閉じる。

するとまたすぐに意識は深くへと沈んで行った。

35へ続く。



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Re: タイトルなし

あ◇ 様

謎の人物・エリック登場~(*‘∀‘)
いい人、悪い人…どっちでしょうか???
どう絡んでくるのかな~( *´艸`)

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Re: タイトルなし

ひ◇◇り 様

気になりますよね~…エリックさん(笑)
葉月的にもドキドキです(*ノωノ)
エリックも相まって、どんな展開になるのか…お楽しみに~(^^)

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Re: タイトルなし

あ◇◇い 様

エリック、やっぱり気になりますよね~(笑)
吉と出るか凶と出るか…。
葉月、ドッキドキでございます(;^ω^)
ユノ様はチャンミン君がそばにいるのが当たり前になりすぎちゃったのかな?
チャンミン君は自分に自信なさすぎだし…。
これからどうなっちゃうんでしょうね~( *´艸`)

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Re: 初めまして

w◇◇f 様

初めまして…ではなかったような…?
お名前が一緒なだけかな??

お察しの通り、SHINHWAのエリックですよ~( *´艸`)
ちょこちょこ、しなめん出してます(笑)
ドンワンもアンディも過去作品に出演いただいております♪
ちなみに葉月はヘソンぺんです♡
これからも出演予定ですので、お楽しみに~(´▽`*)

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