雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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君のいない夜 36

君のいない夜 36



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



戻ってきてくれた。

それで充分だった。

ホントは、怖くて聞けないだけ。

「チャンミナ」

「…?」

呼びかければ大きな瞳が振り返る。

「帰ろう?」

1週間前は約束を果たせなかったから。

だから授業が終わると同時にカバンを持って教室を飛び出し、チャンミンのいる教室へと向かった。

中を覗き込めば、帰り支度を整えるチャンミンがいる。

それだけで安心した。

一緒に帰ろうと誘えば嬉しそうに微笑み、喜びをかみしめるように頷く。

キュヒョンへと声をかけ、小走りに駆けよってくるその姿。

あ~…もう、なんかホントに泣きそうだ。

チャンミンがいるというだけで、この1週間感じ続けた絶望が薄らいでいく。

いつまでも見ていたい。

チャンミンがいない夜を過ごし、存在の大きさを痛感し、そして怖くなった。

もしも失う日が来たら、オレはどうなるんだろう…。

想像するだけで、全身が冷たくなっていく。

「ユノ?」

「…」

当たり前じゃ、ないんだ。

ずっと一緒だって思ってたけど、オレの行動ひとつで、言葉ひとつで簡単に壊れてしまうかもしれない。

「ユノ、どうしたの…?体調悪い?」

「…いや…そうじゃ、ないんだ…」

たった1週間で臆病者になった。

嫌われるかもしれない、フラれるかもしれない。

根拠もないもしも話が頭の中をぐるぐる回ってて、身動きが取れなくなってるだけ。

「ユノ…?」

不安、焦り、恐怖。

「ユ、ユノ…っ!」

足元から虫のように這いあがってくるそれらを少しでも払拭したくて、気づくと抱きしめていた。

ここは教室の真ん前。

ざわめきが教室と廊下と、一斉に広がっていく。

「信じてる、からな…?」

「ユノ…?」

抗っていた力が抜け落ち、不安げな声がオレを呼ぶ。

「信じてるから…」

「…」

1週間。

その間に何があったのかは聞けない。

聞きたくない。

だから、そう告げた。

それ以上の言葉が思い浮かばなかった。

「…ユノ、帰ろう…?」

「…」

「ね?」

顔を赤らめたまま、困ったように眉をハの字にしてそう訴える。

いつもはオレが引っ張っていくのに、今日はチャンミンがオレの手を取って、引っ張っていく。

人目があるのに、恥ずかしいだろうに、それでもチャンミンはオレの手を離そうとはしなかった。

足早に学校を出て、そのまま寄り道もせず寮へと戻って行った。

部屋へ入るなり、チャンミンがオレの背中へと腕を回してぎゅっと抱き着いてくる。

「ユノ…」

消え入りそうなほどか細い声。

身体を小さくさせるようにして抱きついたまま、チャンミンはオレを呼んだ。

「あ、あの…」

「…」

考えが、嫌な方向にどんどん傾いていく。

想像することさえも嫌悪感を抱き、口を開いたら女々しい言葉ばかり出てきそうで。

「ぼ、僕…そ、その…え、エッチ、したい…」

いま、なんて言った…?

耳がおかしいのか、頭がおかしくなったのか。

一瞬、思考回路がすべて停止した。

「チャンミナ、いま、なんて…」

「ユノと、エッチしたい…」

聞き間違いじゃない。

想像していたのとはまったく正反対の言葉。

驚いて身体を離して顔を覗き込めば、涙に滲んだ瞳と真っ赤になった顔があった。

「オ、オレで…イ、イイ、の…?」

「…?僕、ユノじゃなきゃイヤだ…」

もう…その言葉だけで、心が満たされていく。

泣きそうになりながら必死に笑顔を作り、赤らんだ頬をそっと手のひらで包み込むようにしてキスした。

啄むように角度を変えながら何度も。

「ユ、ユノ…っ」

「ん?」

「シャワー…っ」

「別にいいよ、このまんまで」

イヤイヤとかぶりを振り、懸命に胸を両腕で押す。

ホントにこのまんまで全然構わないんだけど、いまはチャンミンの嫌がることは少しだってしたくない。

「わかったよ…。その代わり、一緒に入ってもいい…?」

嫌がることはしたくないけど、でも一瞬だって離れたくない。

ダメ元で問いかければ、予想外にもチャンミンは小さく頷いた。

「ホ、ホントに?」

確かめずにはいられなかった。

肩を掴んで赤らんだ顔を隠すように俯いたままのチャンミンを覗き込む。

いまにも泣き出しそうなほど瞳は濡れているが、でも、確かに頷いた。

「チャンミナ…」

歓びを抑えきれず、ぎゅっとその身体を抱きしめる。

おずおずと背中へ手が回る。

夢、みたいだ。

今朝までが地獄のようだっただけに、天国のように感じられる。

チャンミンがいるだけで、こんなにも世界が違う。

どうか、夢なら覚めないで…。

心の底からそう願った。

37へ続く。



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