雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Bittersweet 4

Bittersweet 4



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



面倒くさいものを押し付けられた。

最初はそれくらいにしか思っていなかった。

恩義のあるカンタの頼みだから仕方なく引き受けたが、おんぶして帰る途中にゲロを吐かれ、服を着替えている間転がしておいたらまたゲロを吐いた。

服も部屋も酷い有様。

服にも部屋にも大して興味もないが、汚いのだけは我慢ができない。

イライラしながら服をすべて引っぺがして、ベットに転がせた。

さすがにフローリングの上では可哀想な気がして。

それに、ちょっと可愛い顔していたし。

話してみるとまたこれが面白い。

いままでになかった感じだ。

何より気になったのがその味覚。

僕はこの時すでに、チョン・ユンホという人間に興味を抱いていた。

厨房から外の様子をうかがうことはできないが、売れ行きはいつも以上。

作り上げたそばからなくなっていく。

「…」

少しだけ扉を開けて店内を見やれば、笑顔で接客するユノの姿があった。

「こちらは、ラズベリーソースが中に入っていて、甘酸っぱい感じです。甘いものが苦手な方にもオススメですよ?」

「じゃあ…これと、さっきのカシスアールグレイのをいただけますか?」

「ありがとうございます。お包みしますので、少々お待ちくださいませ」

なかなかのもんだ。

初日とは思えないほど接客が堂に入っている。

ただのバカではないみたいだ。

「チャンミン」

扉を閉めると同時に再び扉が開き、ユノが顔を出した。

「カシスアールグレイ、作れない?誕生日プレゼントに彼女にあげたいんだって」

「他のじゃダメなんですか?」

「ん~…どうしても、それがイイんだって。プロポーズするのに」

「…わかりました」

明日の分として用意していたそれを冷蔵庫から取り出した。

「いくつ必要なんですか?」

「6コ」

別トレイへ丁寧に移動させ、それをユノへと渡した。

驚いたように、見開かれた瞳。

不審に思って少し首をかしげると、幼い笑顔がこぼれた。

「チャンミンっていいヤツなんだな!ありがと!」

「…」

いいヤツ、なんて言われたのは初めてだ。

大概にして冷たいヤツだとか、イジワルだとか、人間じゃないとか。

どうでもいいことだけど。

静かになった厨房でその言葉を反芻し、小さく微笑んだ。

悪くない、と。

窓際でしばらく時間を潰し、再びチョコレートの湯銭を始めた。

今度は、売り物ではなく新作の試作品。

ひとつひとつ丁寧に。

「チャンミン?」

「…」

ゆっくりと振り返れば帽子を外したユノの姿。

「終わった」

「お疲れ様でした」

そしてトレイの上に載せてあった小さな四角形のそれを指先でつまみ上げ、目を輝かせているユノの口へと運んだ。

大きく口を開いたユノはぱくり、それを僕の指ごと頬張る。

「…」

幸せそうな笑顔で、指についたパウダーまで綺麗に舐めとる。

おいおいおい…マジかよ。

指にはべっとりとユノの唾液。

「ローストナッツ~っ」

味覚はピカイチだが、指まで舐めるのはどうなんだ…?

しかも、昨日今日知り合ったばかりの人間の。

「ん…?なんか、ちょっとナッツが物足りない…?」

「じゃあ、こっちは?」

同じように差し出せば、また指ごと食べられた。

しばらく吟味していたユノは、笑顔を浮かべてサムズアップする。

完璧だと。

「チャンミンは食べないのか?」

「甘いもの、キライなんです」

「は…?ショコラティエなのに??」

「父が他界したんでやむを得ず継いだだけです」

そう告げ、背を向けた。

「ウソだ」

「…?」

「好きじゃなきゃ、こんなチョコ作れないだろ?オレ、バカだけど、それくらいはわかる」

真っ直ぐな眼差しから目が離せなかった。

なんだろう…この感覚。

「あなたに僕の何がわかるんですか?」

「わかんないよ。知り合ったのだって今日みたいなもんだし」

「…」

すっと眼差しが離れ、ユノの視線は厨房台に残されたチョコレートへ。

「これ、全部食べていい?」

「…どうぞ」

「いっただっきま~す」

指でつまみ、口の中へと放り込む。

ローストナッツの配分を変えた6種類のチョコレート。

全てを平らげ、ユノは指を3本立てた手を僕へと向けた。

「3つ目のが一番うまいっ」

「…」

不思議な人だ。

いまだかつて逢ったことのないような人。

思わず、笑った。

「夕飯、食べに行きませんか?」

「行くっ!」

腹ペコだと黒のクロスを外し、身体を伸ばすように両腕を天井に向かって突き上げる。

僕は無意識にその背中を見つめていた。


5へつづく。





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