雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

腐女子による腐女子のための、東方神起妄想小説サイト。ホミン・ミンホどっちも有です。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2カウンター

ランキング

皆様の愛を葉月へ… にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

プロフィール

葉月

Author:葉月
雪・月・花 ~From.Sweet Drops~へようこそ!
このblogは東方神起大好き腐女子による腐女子のための妄想小説サイトです。
R18要素含みます。
ご覧になる方は、自己責任にてお願いいたします。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
葉月の雑記 (59)
Spinning (57)
REAL (27)
Can't stop Fallin' Love (19)
Birth Day SP (1)
WITH (2)
T 1 Story (3)
DIRT (103)
DIRT 番外編 (2)
metropolis (47)
君のいない夜 (50)
Chandelier (45)
愛をもっと (37)
Tea for Two (3)
Bittersweet (270)
短編 (42)
MIROTIC (248)
Singin' in the Rain (53)
Love in the ice (65)
Your Man (110)
Beside (48)
Double Trouble (57)
TAXI (76)
Heaven's Day (54)
恋焦がれて見た夢 (75)
バンビーノ! (69)
Stranger (80)
キ・セ・キ (127)
Love Again (69)
DARKNESS EYES (77)
366日 (115)
Rise... (38)

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
16位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
1位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Bittersweet 17

Bittersweet 17



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



激しくむせこみ始め、崩れ落ちていく。

その様を呆然と見ていたオレは、慌ててチャンミンへと駆け寄った。

「チャンミン…?チャンミンっ!」

なんだ…?

いったい、何が起こってるんだ…?

倒れこんだ際の激しい物音に、フロアで閉店準備をしていたスヨンが駆け寄ってきた。

「オ、オッパ!」

さっと顔色を変えて、駆け寄ってくる。

「オッパ、しっかりして!」

けれど応える声も、反応もまったくない。

「オッパ、倒れる前に何か食べた!?」

状況を理解できないまま、オレは先ほどお客さんにもらった容器を指差した。

スヨンは無造作にそれを口へ運び、目を見開いた。

「ユノオッパは救急車呼んで!オッパのことは動かさないで!絶対!」

「う、うん…」

携帯電話を取り出し、ダイヤルを表示させる。

その手は小刻みに震え、普通だったら覚えている救急の番号さえ思い出せない。

「えっと、えっと…」

ただ気は焦るばかりで、涙が溢れていく。

「貸して!」

手から携帯電話が奪われていく。

スヨンが電話する様をただオレは呆然と眺め、縋るような思いでチャンミンの手をぎゅっと握り締めた。

声が止んだかと思えば、今度は手に持っていたそれを袋から取り出す。

「オッパ、エピペン使うわよ?」

もちろん返事はなく、スヨンも返事は待たずにそれをチャンミンの太ももへとつきたてた。

「…っ」

直視できなかった。

何が起こっているかもわからず、スヨンが何をしようとしているのかもわからない。

でもチャンミンが通常ならざる状態で、それを助けようとしているのは確かだ。

そうこうしている間に救急車が到着し、救急隊員が駆け込んできた。

「状況は?」

「エピペンで応急処置はしました。早く病院に…」

「わかりました」

すぐさま救急車へとチャンミンは連れて行かれた。

病院へと移動中、チャンミンを見つめたままスヨンが呟いた。

「オッパは食物アレルギーを持ってるの」

「アレルギー…?」

「アーモンドのアレルギー。お父さんの後を継ぐ予定だったんだけど、アーモンドアレルギーのショコラティエなんてムリに決まってるでしょ?だから私が継ぐ予定だったんだけど、お父さん、やっぱりオッパに継いでほしいって」

食物アレルギーと聞いて真っ先に思い浮かんだのは小麦粉やたまごだった。

アーモンドの食物アレルギーなんて、知らない。

「最後にそう言い遺して、お父さん死んじゃった。ムリだってみんなで止めたんだけど、やるってきかなくて」

少し寂しげに、過去を思い出しながら少し寂しげに笑う。

「オッパね、自分の食物アレルギーを治すためにアメリカの大学に行ったんだよ?そこで免疫学勉強して、頑張ってた。もう少しで博士号もらえるってところで、家を継ぐためにこっちに戻ってきたの」

「…」

知らないことばかりだ。

チャンミンのこと、知ってたつもりで全然わかってない。

まだ知り合って数日だけど、無性に悔しかった。

「すっごい努力家で、すっごい頑固で、でも…すごく優しいの」

「…」

「私の、自慢のお兄ちゃんなの…っ」

チャンミンを見つめたまま、涙するスヨンを呆然と見つめていた。

気丈に振舞っていたのは、オレが頼りないから。

本当ならチャンミンがいいんだろうけど、いまはオレしかいないから。

だから、我慢して…?

肩を震わすスヨンを抱き寄せ、青白い顔のまま眠るチャンミンを見つめた。

腕には点滴とオキシメーター、鼻には酸素チューブ。

静かな病室には心電図の規則正しい音だけが静かに響いている。

数時間前まで元気だったのに、いまはその名残もない。

「…」

早く起きろよ…。

頼むから、起きてくれよ…っ。

ただひたすら、そう願うしかなかった。

病院に搬送されて処置を施され、ようやく落ち着いた病室の狭いベット。

スヨンと、駆けつけたチャンミンの家族はベットを取り囲むように目覚めるのを待っていた。

オレは、その様子を少し後ろから見るしかできない。

「…」

オレは、知り合って間もないただの友人。

あの輪の中に入ることはできない。

できるなら、誰よりも近くで目覚めるのを待っていたい。

できないことが悲しくて、悔しくて…。

だって、気づいてしまったんだ。

こんなことになって、ようやく自覚した。

「チャンミン…っ」

遠くから、名前を呼ぶことしかできない。

さっきまで触れていられたのに、もうこんなに遠い。

これが、いまのオレとチャンミンの距離。

もっと早く気づいていればよかった。

そうしたらあの輪の中で手を握って、誰よりも近くで目覚めるのを待っていられたかもしれないのに…。

心に痛みを覚えて目をそむけたそのとき、声が聞こえた。

「オッパ!」

ドクンと、心臓が跳ねる。

反射的に近づくと、まぶたがかすかに震えて大きな瞳が姿を現した。

虚ろなその瞳。

息を飲み、何度か瞬きを繰り返すその姿をじっと見つめていた。

「スヨン…?」

弱々しい声。

でも、確かに聞こえたその声。

熱いものがこみ上げてくる。

抱きつくスヨンを受け止めたまま、チャンミンの瞳がオレをゆっくりと映し出した。

「ユノ、なに泣いてるんですか…?」

「…っ」

「おいで?」

オレに向かって差し出されたその手。

わき目も振らず近づき、その手を握り返した。

「チャンミン…っ」

触れたらもう、我慢なんてできなかった。

わんわん泣いた。

年甲斐もなく、男だからとか、人目があるとか、そんなこと一切構わず、オレはチャンミンの腕の中で泣き続けた。


18へつづく。





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


関連記事
スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメント

Re: 風邪じゃなかった〜((((;゚Д゚)))))))

ひ◇み 様

期待以上の驚きありがとうございますm(__)m
はい、カゼではございません(笑)
食物アレルギーの中でもアーモンドは特に要注意!
なんで知ったんだっけな…。
忘れてしまいました(^^;)
無事ユノ様も自覚してくれたみたいなので、あとは…ウフフ( *´艸`)
チャンミン君に”おいで”なんて言われたら、それこそ現実復帰は無理ですね~(´▽`*)

コメント

ユノ~、、、よかったねぇ。。。
しかし、思いの他チャンミン危なかったんですね・・・。

思いもつかない事、葉月様って本当にド××です~。

コメント

Re: タイトルなし

yumi 様

すみません~(笑)
ギャグっぽいお話の中にもやっぱりスパイスが必要でしょ?
そう思うのって葉月だけですか??
でも、楽しいんですよ~♪
予想外のコトするの♡
これからも頑張って、みなさまの予想できないようなコト考えなきゃ~( *´艸`)

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメント

Re: タイトルなし

あ◇ 様

お久しぶりです!
そして激務、ご苦労様ですm(__)m
Bittersweetは書いていて、とっても楽しいんです♪
次はユノ様にどんなイタズラをしようかって(笑)
チャンミン君のキャラがちょっと濃ゆい気がするんですけどね。
でも、いいバランスかと(^w^)

アンコンのバラ、気になりますよね~( *´艸`)
葉月の頭の中ではプロポーズしちゃってますけど(*´ω`*)
尊敬、純潔。
なんか、ふたりにぴったりかも~♪
髪に白バラを飾ったユノ様…カワイイ~♡

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Design byLoco-net::blog 
Copyright © 雪・月・花 ~From.Sweet Drops~.All rights reserved.