雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Chandelier 26


Chandelier 26



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



仕事を終えたその足で店に来てみると、懐かしい顔があった。

驚かせようかと気づかれないようにそっと近づいていくと、興味を引く会話が繰り広げられていた。

いや、会話というよりはキュヒョンが一方的にしゃべっていただけだけど。

ちらりとチャンミンに視線を移せば、悲しそうな表情があった。

キュヒョンもまた驚いたように振り返り、バツが悪そうに顔を顰める。

しかしそれも一瞬のこと。

静かに立ち上がったキュヒョンは真っ直ぐにオレを見つめた。

明らかな敵意を宿して。

「ちょうどよかった。ひとつ、聞いてもいいですか?」

「キュ、キュヒョン!」

慌てるチャンミンを視線で押し止め、そっと微笑んだ。

大丈夫だ、と。

「高校時代、寮の同室者を喰い物にしてたってホントですか?」

「は?」

「そういうウワサを聞いたんです。だから、答えてください」

冗談、ではなさそうだ。

だからこそ腹が立つ。

そんな根も葉もないウワサがあるという事実に。

何より、チャンミンが知っているということが。

「それって、誰が発信源?」

「誰だっていいでしょう?答えてください」

ひとつ息をつく。

苛立ちが、沸々とこみ上げてくる。

「ユノが、そんなことするわけない」

答えなきゃという一方で、こみ上げてくる苛立ちが言葉を奪っていた。

聞こえてきた凛とした声に、思わず顔を上げた。

「僕は信じてる」

そうはっきりと口にした。

でも、表情は相反していた。

信じると言いながら、自分に言い聞かせるような…そんな表情。

「喰い物にした覚えはない。高校時代、付き合ったのも肉体関係を持ったのもチャンミナだけだ」

「それを、証明できますか?」

「…」

証明なんてできるわけがない。

オレには、いま言った言葉を信じてもらうしかない。

その言葉に嘘はないから、オレはチャンミンを見つめた。

不安と怯えの入り混じったその瞳を真っ直ぐに。

「オレは裏切るようなことは何ひとつしてない。ましてや好きでもないヤツに愛してるなんて言わない」

いままで言葉にしてきたことに嘘偽りなんてひとつもない。

暴かれてマズイ過去もない。

「証明はできないけど…でも、これから証明していくよ。ムリにじゃなく、ちゃんと信じてもらえるように」

「…僕は、信じられません」

口を噤んでいたキュヒョンが言葉を遮るようにそう呟いた。

「あんたは、チャンミンからすべてを奪った。チャンミンが手にすべき未来も何もかも」

「キュ、キュヒョン…」

「あんたさえいなければチャンミンは高校だって主席で卒業して、僕なんかよりいい大学に行って、僕なんかよりいい会社に就職して、もっといい生活ができてたはずなんだ。それら全部奪ったのは、アンタだ…っ」

膿を吐き出すように、矢継ぎ早に繰り出される言葉の刃。

言われて、初めて気づく。

オレが奪ったチャンミンの過去と未来。

決して取り戻すことのできない、やり直すことのできないその時間に。

「アンタが…っ」

「キュヒョンっ!」

悲鳴にも似た声とともに、乾いた音が響き渡った。

オレとキュヒョンの間に立ったチャンミンが、キュヒョンの頬を打っていた。

「間違ってるよ、キュヒョン。悪いのは、僕だよ?ユノを信じられなかった、弱い僕がいけないんだ」

「…」

「ユノを悪く言わないで…っ」

震える声。

顔は見えずとも、涙しているのは容易に想像がついた。

「…っ」

叩かれた頬をそのままに、キュヒョンは荷物を手に逃げるように去って行った。

立ち尽くすチャンミンの背中を見つめオレは動くこともできず、心に残った疼痛をただひたすら感じていた。

「何やってんだ?営業時間内だぞ」

キュヒョンが去ってすぐだったのか、それともしばらく時間が経った頃なのか、そんな声が聞こえてきた。

無言のまま頭を下げ、カウンターの中へ戻っていく。

そして手早く何かを準備すると、店内にいた客の元へとチャンミンは足を運んだ。

「お騒がせして申し訳ありませんでした。どうぞ、こちらをお召し上がりください」

通常は別途料金のチーズの盛り合わせ。

それを各テーブルに配りながら謝罪し、再びカウンターへと戻る。

「お前、今日はもう帰れ」

「大丈夫です」

「そんな顔で接客したってマイナスイメージなんだよ。いいからさっさと帰れ」

乱暴に腕を掴んでバックヤードへと押し込み、代わりにエリックがカウンターの中へと立った。

「ショックか?」

いまだ立ち尽くしていたオレにエリックはそう声をかけた。

応えることはできず、微笑んで見せたが引きつっているのが自分でもわかる。

「キュヒョンはまだまだ子どもだな…。でも、気持ちはわかる」

「…そう、ですね…」

「でも、これからどうにでもなるんじゃねぇの?」

独りごとのように、作りかけのカクテルを捨てながらそう呟く。

「別に高校卒業してねぇからって、大学行ってねぇからって、幸せになれないわけじゃない。お前が幸せにしてやればそれでいいとオレは思うけどな」

「…」

「ようはお前ら次第だ。未来なんて誰にもわかんねぇ。どうするかはお前らが決めることだろ?」

もしかして、励ましてくれてるのだろうか…。

乱暴な言葉だけど、そんな気がする。

「ありがとうございます…」

「…オレは礼言われるのが一番嫌いなんだよ。さっさとチャンミン連れて帰りやがれ」

言種に思わず微笑み、小さく頷いた。

まだどうしたらいいかはわからないけど、ここで立ち止まるわけにはいかない。

オレたちはまだ始まったばかりなんだから。

「…」

足元に落ちた影を認めて顔を上げれば、俯くチャンミンが立っていた。

キュヒョンを打った手をぎゅっと握りしめ、後悔を露わに涙をにじませて。

「帰ろう?チャンミナ」

「…うん」

肩を落とすチャンミンの手を取り、扉へと向かって歩き出す。

そして、扉の外でオレはいつもより小さく見えるその身体を優しく抱きしめた。



27へつづく。





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Re: エリック〜〜。・°°・(>_<)・°°・。

ひ◇み 様

いいとこ取りのエリック先生登場( *´艸`)
キュヒョンなりにチャンミン君を心配しているんでしょうけどね~…。
大丈夫かな~…?
わだかまりがなくなるまで先は長い??

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Re: 負けるな!!

K◇O 様

その通りですね~。
たぶん、キュヒョン君が一番冷静でまともかも。
それが乗り越えられたら最強のふたりになれる気がするんですけどね~( *´艸`)

葉月も、あの時がターニングポイントだったかも。
それまではいまほどのめり込んでなかった気がします。
お話の中でも壁を乗り越えて、幸せになってほしいですね~(*´ω`*)

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Re: タイトルなし

ひ◇◇り 様

キュヒョン君、なかなかの爆弾投下してくれましたね~(笑)
まだ脆い気がするふたりですが、大丈夫か…?
いろんなことを乗り越えて強くなっていってほしいのですが…。
どうぞ、ふたりを応援してやってください!

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Re: こんにちは

夢◇ 様

人間関係って難しいですよね~…。
生まれてから死ぬまで、ずっと抱え続ける等しく与えられた課題だと思ってます。
個人的に。
葉月はとっても人付き合いが苦手なので(笑)
ちなみに、葉月も学歴はありません(;'∀')
ただ本が好きで、ただ音楽が好きで、ただお話を書くのが好きなだけ。
一時期…1年くらいかな?
スランプに陥って、何もお話が書けなかったときはとっても辛かったです(ノД`)・゜・。
なんとか復活していまの葉月が完成ですwww
お互い、頑張りましょう!

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チャンミンの事を見てきたキュヒョンは仕方ないとして…

噂を流した野郎許さん!!

揺るがずユノを信じて遠回りした分幸せになってほしい(*´∇`*)

エリック何気に良いこと言うな~(#^.^#)

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Re: タイトルなし

ラムまま 様

ずっとチャンミン君を見てきましたからね~…。
ウワサを流した人ですか?
ただいまエリックが捜索中です('◇')ゞ
ふたりには幸せになってほしいですね~( *´艸`)

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