雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Spinning 22

Spinning 22 C side

まるで、泥の中にいるように身体が重かった。
頭も痛い気がする。

「…ミナ…チャンミナ」

ゆりかごを揺らすように、優しく繰り返される声。
呼ばれるまままぶたを開けば、心配そうに覗き込む1対の瞳があった。

「ユ、ノ…?」

記憶がうまく繋がらない。
なんでここにユノがいるんだろうって記憶を辿っていると不意に頬へと指先が触れた。

「もう泣くな」

「え…?」

手を頬に触れると冷たい感触。
ようやく僕は、僕が泣いていることに気づいた。

「オレじゃ頼りないか?」

いったい、何を言ってるんだろう。
僕はいったい、どうしてしまったんだろう。

「お前の父さんと母さんの代わりに、オレがそばにいる。だから…もう泣くな」

なんで、知ってるの…?
どうして父さんと母さんがいなくなってしまったことを知ってるの…?

「お前は、オレの隣で笑っていればいい」

力強い腕に抱きすくめられ、僕は必死に記憶の糸を手繰り寄せていた。
でもやっぱりうまく繋がらない。
パズルのピースがひとつ抜け落ちてしまっているかのように…。

「ユノ…僕…」

「もしかして…覚えていないのか?」

やっぱり、なんか言っちゃったんだ…。
申し訳なさそうに見上げれば、しょうがないヤツだと嘯いてそっと額に口づけられた。

「嬉しかった。
チャンミナのことが少しだけ知ることができた気がして、心に触れられた気がして。
だから、少しずつでいい。
もっとチャンミナのことを教えてくれないか?
お前の力になりたいんだ」

「ユノ…」

ひとりじゃないんだと、あの日以来初めて感じた。
嬉しくて、嬉しくて、また涙がこみ上げてくる。

涙腺が壊れてしまったのか、また溢れていく涙にユノは少し困ったように微笑む。

「チャンミナは泣き虫だな」

こぼれるしずくを唇でひとつひとつ丁寧に摘んでいく。
くすぐったい感触に身をよじり、ぎゅっとユノへと抱きついた。

「ユノ…好き。大好き…っ」

「オレも、愛してる」

優しく、まるでガラス細工でも扱うように包み込む腕。
じかに伝わってくるぬくもりが心地よくて…。

途中で意識を失うほど無理をしたせいもあってか、また眠りへと落ちていく。
次に目覚めてみると部屋は暗くなっていた。

手探りでぬくもりを探してみるも、求めているものはない。
急に不安になって、壁を頼りに立ち上がった。
そして、扉を開けた瞬間、僕は呆然とその光景を見つめた。

「チャンミナ、無理をするな」

大またで歩み寄ってきたかと思えばふわり、僕を軽々と抱き上げる。

「あ、あの、ユノ。これは…」

「引越しだ。もうすぐ搬入も終わる」

見覚えのあるパソコンや本、そして服や靴。
何度確認してもそれは僕のもので、僕の部屋にあるはずのものだった。
目を白黒している間にもユノの提言どおり作業は終了したようで、作業着に身を包んだ人たちが去っていく。

「一緒に暮らしてくれるんだろう?」

確かにそれは約束した。
でも、それはこんなに急なことではない。

「もう独りにはさせない。ずっとオレがそばにいる」

最後の一言が、心に引っかかった。
夢の中で、誰かが何度も言ってくれた言葉。

あれは夢じゃなくて、ユノだったってこと…?

「約束する。死ぬまで、オレはお前のそばでお前を愛し続ける」

「ユノ…」

「チャンミナがオレに幸せをくれたように、オレもお前を幸せにしたいんだ。いつでも笑っていられるように」

小さな子どもに言い聞かせるように、ゆっくりと、ひとつひとつの言葉に想いをのせるように。
その優しさが、閉ざしていた心を開いていく。

蕾が時を迎えて華ひらくように、チャンミンはユノの腕の中で幼い笑顔を浮かべていた。

23へ続く。



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