雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

腐女子による腐女子のための、東方神起妄想小説サイト。ホミン・ミンホどっちも有です。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2カウンター

ランキング

皆様の愛を葉月へ… にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

プロフィール

葉月

Author:葉月
雪・月・花 ~From.Sweet Drops~へようこそ!
このblogは東方神起大好き腐女子による腐女子のための妄想小説サイトです。
R18要素含みます。
ご覧になる方は、自己責任にてお願いいたします。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
葉月の雑記 (58)
Spinning (57)
REAL (27)
Can't stop Fallin' Love (19)
Birth Day SP (1)
WITH (2)
T 1 Story (3)
DIRT (103)
DIRT 番外編 (2)
metropolis (47)
君のいない夜 (50)
Chandelier (45)
愛をもっと (37)
Tea for Two (3)
Bittersweet (270)
短編 (42)
MIROTIC (234)
Singin' in the Rain (53)
Love in the ice (65)
Your Man (110)
Beside (48)
Double Trouble (57)
TAXI (76)
Heaven's Day (54)
恋焦がれて見た夢 (75)
バンビーノ! (69)
Stranger (80)
キ・セ・キ (127)
Love Again (69)
DARKNESS EYES (77)
366日 (93)

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
7位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
1位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Singin' in the Rain 8


Singin' in the Rain 8



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



本当は、帰したくなかった。

でも、いつまでも引き止めるわけにはいかない。

「チャンドラ、本当に大丈夫か?」

「うん」

「なんかあったらすぐ連絡しろよ?カギはちゃんと持ってるな?」

別れ際、そんなやり取りをした。

彼女にだって自分の部屋のカギを渡していないのに、チャンミンに渡すことはなんの躊躇いもない。

それが当然のことのようにさえ思える。

また忙しい1週間が始まり、彼女に連絡ができたのは週も後半に差し掛かった頃だった。

『最低』

「悪かったって。こっちだっていろいろと忙しいんだよ。それくらいわかるだろ?」

いまだってまだ会社にいる。

もうすぐ日付が変わるっていうのに、だ。

さすがにこれ以上引き伸ばすのはマズイと、わざわざ仕事を中断してまで電話したのに…。

『ユノは、私と仕事どっちが大事なの?』

「は?それ、本気で聞いてんの?」

正直、こういう質問が一番イライラする。

人間と仕事を同じ天秤にかけられるはずがないだろう?

『じゃあ…私とその弟くん、どっちが大切?』

思いがけない質問に答えが詰まった。

咄嗟に言葉が出てこない。

「…」

『ゴメン、いまの忘れて?』

少しトーンの落ちた声。

その理由はすぐにわかった。

でも、どうすることもできないまま通話は切れた。

もう一度連絡しようと思ったが、何をどう言っていいかもわからない。

ため息をつくしかなかった。

やらなければならないことは山積みなのに、何も手につかない。

「…」

気づくと携帯電話を手にしていた。

彼女にかける言葉は思いつかないのに、チャンミンが相手ならいくらでも出てくる。

もう寝ちゃった?

そうSNSを送ればすぐに返信がある。

まるでオレからの連絡を待っていたみたいに。

どうせなら声が聞きたいと電話をしてみればわずか1コールで可愛い声が聞こえてくる。

「明日、ちょっと時間取れそうだから行っていい?」

『うん。待ってる』

「それとさ…週末、遊びに行かない?」

ずっと考えていた。

チャンミンを送っていった日曜日の夜からずっと。

『僕は大丈夫だけど…大丈夫なの…?』

何が、なんてすぐにわかる。

目を伏せて苦笑いを浮かべ、そっと髪をかき上げた。

「大丈夫だよ。オレがチャンドラといたいんだよ。だからさ、付き合って?」

『うん』

「明日、行く前に連絡する。夕飯、何がいい?買ってくから」

『ハンバーガー!』

元気な声に目を細め、きっと電話の向こうで満面の笑みで目を輝かせているだろうチャンミンを想像する。

「そんな安いのでいいの?」

『だって、ハンバーガーが食べたいんだもん』

「じゃあ…いっぱい買ってくから、腹空かせとけよ?」

あの日。

焼肉を食べに行った日。

細いから小食なのかと思ったら、とんでもなかった。

痩せの大食いっていうのは、チャンミンみたいな人を言うんだなって妙に納得したのを覚えている。

「学校は?」

『…ごめんなさい…』

つまりはまだ行けていないらしい。

しょうがない子だ。

「怖いのは最初だけだよ。だから、大丈夫。チャンドラならきっとみんなと仲良くなれるから」

『なれる、かな…?』

「なれるよ。チャンドラの笑顔があれば」

あんな可愛い笑顔見たら、誰だって放っておけないはずだ。

同性のオレでさえどうにかしてあげたくなる。

「最初はちょっと勇気が要るけどさ、オレがついてるから。だから、頑張れ」

こうして応援することしかできないのが少し歯がゆい。

できるなら一番近くで見守ってあげたい。

いつも、どんな時でも。

『ありがとう、ユノ』

囁くような小さな声。

目を伏せてその表情を想像し、微笑む。

『僕、頑張ってみる』

「なんかあったらちゃんと言えよ?オレが守るから」

本気なのに、かすかに響く笑い声。

『ユノ』

「ん?どうした?」

『大好き』

その言葉が、その響きが、胸を熱くする。

『ユノがお兄ちゃんになってくれて、ホントによかった』

「…ん」

でも、次の言葉でその熱は驚くくらいのスピードで冷めていった。

まるで冬の冷たい空気にさらされたかのように。

『ユノ…?』

「ん?あぁ、ゴメン。ちょっと電波が悪くて」

『まだ会社…?』

「ここんとこちょっと立て込んでてな。でも、今日でとりあえずひと段落するから」

『身体、壊さないでね?』

優しさが冷えた心にまた熱を宿らす。

ふわりと、今度は春風のような心地よい温度。

「大丈夫だよ。チャンドラの笑顔見れれば元気になるから」

『…っ』

あぁ、きっと耳まで真っ赤にしてる。

でも冗談とかじゃなくて、本当にそんな気がするんだ。

さっきまですごく疲れていたのに、いまはその疲労感なんて全然ない。

声を聞いた、ただそれだけで。

「明日、またピアノ聴かせてくれる?」

『うん』

何気ない約束を明日に繋げる。

「楽しみにしてるから」

『うん、僕も楽しみ。ユノに逢えるの』

小さな幸せがいくつもいくつも降ってくる。

チャンミンの言葉に乗って。

ひとつ残らずそれを手のひらですくい上げ、明日を思いながらおやすみと告げた。

無理しないでと返すチャンミンに頷き、携帯電話を下ろした。

寂しいけれど、明日には逢えるから…。




9へつづく。






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメント

Re: タイトルなし

あ◇◇い 様

いよいよ今日となってしまいましたね…。
葉月は本日お休みなので、T1Storyを見ながらふたりに想いを馳せています。
人それぞれ、いろいろと思うところはありますけれど、残された私たちにとってできることはふたりが無事、元気に帰ってきてくれることを待つだけ!
帰ってきたときに、おかえりって言うためにも、日々一生懸命生きないとです(*´ω`*)
明日からも更新していきますので、よろしくおねがいしますm(__)m

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメント

Re: タイトルなし

ひ◇み 様

傍から見たら、完全に恋心なんですけどね~(笑)
どっちが先に気づくのか…( *´艸`)
この先、ふたりがどうなっていくのか…乞うご期待!

一緒に参戦しましょうね~♪
その前に、変態オフ会を企画しなければ~(*´ω`*)

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Design byLoco-net::blog 
Copyright © 雪・月・花 ~From.Sweet Drops~.All rights reserved.