雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Singin' in the Rain 14


Singin' in the Rain 14



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



泣き疲れて寝てしまったチャンミンと同じベットで迎えた朝。

隣にはいまだ、寝顔があった。

涙の痕がまだ色濃く残っている。

いったい、何を抱えているんだろう。

そして、父親が言っていた死神とはどういう意味なんだろう。

いまはまだ聞くときではないとわかっているのに、どうしても気になってしまう。

チャンミンのことは、どんなことでも知りたいから。

そっと、優しく、指に髪を絡めるようにして頭をなでる。

しっかりしているように見えるけど、ただ小さな子供が大人の皮をかぶっているようにしか思えない。

本当は誰よりも愛情を欲していて、誰かに甘えたいのに、必死でそれを押し殺している。

まるで、自戒だ。

そんな必要なんてないのに。

「…」

もっと甘えて?

もっとわがままを聞かせて?

独りじゃないんだと教えてあげるから。

「ん…」

呼吸が一瞬乱れる。

長いまつ毛が震え、ゆっくりと瞳が姿を現した。

「おはよう、チャンドラ。よく眠れた?」

「…」

ぼんやりとした瞳でオレを見つめる。

ゆっくりと伸びてきた指先が、いつも白亜の鍵盤に触れているその指が、オレの頬へと触れる。

存在を確認するように。

「ユノ…?」

「夢じゃないよ?」

額を重ね、囁くようにそう告げれば幼い笑顔が浮かぶ。

そっと頬を撫で、その瞳を覗き込む。

「起きれそう?」

「うん」

「じゃあ、シャワー浴びたら行こうか?」

オレの言葉に、笑顔のまま頷く。

眩しいほどの笑顔。

昨夜浴び損ねたシャワーを浴び、オレたちは部屋を後にした。

車に乗り込んで、一路オレの生まれ故郷へ。

生まれた家、よく友だちと遊んだ公園、小学校、中学校。

何もないのにチャンミンは始終笑顔で楽しそうに。

「あ…」

思わず声を上げていた。

チャンミンはその声に首をかしげてオレを振り返る。

「あれ、スクールバス。あれに乗って3年間高校通ってた」

黄色いバスを指さし、そう教えればチャンミンが目を輝かせる。

なんの変哲もないスクールバスを写真に収め、嬉しそうに振り返る笑顔が眩しくて目を細めた。

最後に高校へと向かい、門が開いているのをいいことに中へと足を踏み入れた。

懐かしい校庭。

昇降口へと向かう道。

ひとつひとつ記憶と照らし合わせながら、手を繋いで進んでいく。

授業も終わっているし、中を見学させてもらえないかと事務員の人に声をかければ快い返事。

きょろきょろと落ち着かない様子で辺りを見回すチャンミンの手を引き、教室へと向かった。

3年3組と記されたプレート。

その扉を開き、前から2番目の席へとチャンミンを座らせた。

「ここ、オレの席だったとこ」

そう告げれば愛しそうに机を撫で、感慨深げに黒板へと目を向ける。

何を思い、何を考えているんだろう…。

隣の机へ寄りかかるように腰をおろし、その横顔を見つめていた。

「ユノ」

「ん…?」

「僕、コンクール出てみようかな…」

前を見つめたまま、独りごとのようにぽつりとそう呟いた。

まだ迷っているような声音だけど、前を向いていないと出てこない言葉。

「オレは賛成。チャンドラの弾くピアノ好きだから」

「…」

ゆっくりと俯いていく瞳。

迷う心を表すように。

「僕のお母さん、ピアニストだった」

か細い声でそう呟き、再び顔を上げる。

「お母さんの弾くピアノが大好きで、1日中聴いてた」

記憶をたどるように目を閉じ、そっと微笑む。

でも、その微笑みは幸せというよりも寂しさを感じさせるものだった。

幸せな記憶じゃないのか…?

「僕は、お母さんの音を探してるんだ」

「お母さんは、どうして…?」

好奇心を抑えきれず、問いかけた。

時が止まったようにまばたきすら止み、チャンミンは黒板を見つめていた。

「僕が、殺した」

「…」

声を失うとはまさにこのことを言うんだろう。

一瞬、何を言っているのかすら理解できないほどだ。

どういうことかと聞こうとして、昨夜のあの言葉を思い出した。

同時に、直感的に思う。

チャンミンが人を殺すわけがない。

ただ、もしも殺したと思っているのであれば、それは自責の念に駆られているからだ。

「違うだろ?チャンドラが殺したんじゃない」

「…」

虚ろな瞳がゆっくりとオレを振り返る。

何を知っているのかと探るような、初めて見る眼差しだった。

「チャンドラは誰かを殺せるような人間じゃない」

何も知らないけれど、それだけはわかる。

「僕がお母さんの言うことを無視して、道路沿いで遊んでた。ボールがね、道路に出ちゃって…取りに行こうと思ったんだ。そしたら、トラックが…」

目を閉じた。

現実から目を背けるように。

「…」

ようやく見えた、チャンミンの背負っているもの。

机から身体を離して手を伸ばし、俯いたその肩に触れて、抱き寄せた。

「もう、苦しまなくていい。きっと、お母さんもそれは望んでないから。…な?」

きっと父親のあの発言も、行動も、そこに起因しているのだろう。

母親を愛するがゆえに、奪った息子を恨まずにはいられない。

わからなくはない。

でも、間違っている。

恨むべきはチャンミンではない。

母親が命を賭してまで守ろうとしたチャンミンを責めるのはお門違いだ。

そんな理不尽な理由、納得できるわけがない。




15へつづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

朝から切ないお話ですみませんm(__)m

チャンミン君の心の傷をいかにユノ様が癒していくか。
そしてふたりの心が少しずつ変化していく様をゆっくりお届けしていきたいと思います。
お母さんが命がけで守ったチャンミン君を無償の愛で包んでくれるのはやっぱりユノ様でしょう!
切ないお話ではありますが、今後もよろしくお願いします(*'ω'*)

オフ会、できればお酒飲みながらまったりゆっくり、かつ変態トークをメインにお届けしたいな~と。
しかし、人見知りの葉月にそんな芸当ができるのか…。
謎ではありますけど(笑)

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Re: ユノーー

ペ◇◇ミー 様

こんにちは。
チャンミン君、ずっと独りで苦しんでいたんですネ。
ユノ様、早く助けてあげないと!

現実は寂しいことばかりで、その上お話まで切なくてすみませんm(__)m
でも、ハッピーエンドをお約束しますので、どうぞ最後までお付き合いください。
葉月の妄想でどれくらい元気になっていただけるかはわかりませんが、わずかでも励みになれば幸いです。
これからもよろしくお願いします(*´ω`*)

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