雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Spinning 24

Spinning 24 C side

約束の週末。
ユノの運転する車へと乗り込み、飽きることなくその横顔を見つめた。

「どうした?」

見惚れてたなんて言えなくて、赤らんでいく顔を隠すように俯いた。
いつもなら聞かれたことには答える約束だろうと責めるように言うのに、今日はそれがない。
不思議に思って顔を上げると穏やかな微笑があった。

「ユノ…?」

「その顔見ればお前の考えてることなんてすぐわかる」

それはそれで恥ずかしいんですけど…。

僕ってそんなにわかりやすいのかなって不安になり、窓ガラスに映りこんだ自分を見つめてみる。
角度を変えて確認をしていると、かすかな笑い声が聞こえてくる。
振り返ればハンドルを握りながらも肩を揺らして笑うユノの姿。
自分の行動を振り返ってまた、今度は違う意味で恥ずかしくなって俯いた。

「ありがとう、チャンミナ。おかげで緊張が解れた」

「え…?緊張…?」

疑問に思ってそう問い返せば、少し呆れたような瞳が振り返る。
さらに首をかしげると今度はため息が振ってきた。

「オレはこれからどこへ行くんだ?」

「あ…」

そう言われてようやく納得する。
僕にしてみれば単に両親へ顔を見せに行くだけだが、ユノは違う。

でも…緊張?ユノが…?

どうしてもその言葉が不釣合いな気がする。
いつだってユノは堂々としていて、格好良くて、なんか特別なオーラを持っていて、緊張とかそういうものとはかけ離れた存在。
僕の中のユノのイメージはそれだったから。

「まさかオレは緊張とかしないとか思ってたんじゃないだろうな…?」

「え!?あ、あの…」

考えてることただ漏れ…?
慌てふためいているとまたため息が聞こえてくる。

「オレだって人間だ。緊張だってするし、失敗だってする」

「ご、ごめんなさい…」

「別に謝る必要はない。これから、もっとオレのことを知っていけばいいことだ」

前方を見据えたまま、手だけが伸びてきて僕の頭をなでる。
その瞬間が好きで、僕はされるがまま。
頭から手が離れたかと思うと、数秒後にその手は僕の手を握っていた。

気づけば、目的地は目前だった。

小さな山が幾重にも並ぶその場所。
緑が生い茂り、風に揺れる葉が心地よい音を奏でていた。
途中購入した花を手に、言葉なく進んでいく。

「父さん、母さん…」

隣り合う小さな土山。前回来たときはなかったが、その土の上には両親の分身であるかのように草が芽吹いていた。

「…」

悲しみが、呼び起こされる。
何度ひとりでここを訪れ、涙しただろうか。
天国へと旅立った両親に心配をかけるとわかっていても、涙は止まることなく溢れ続けた。

「ただいま。父さん、母さん。今日は…紹介した人がいるんだ」

ふたりの前に膝をつき、深く頭をたれた後、呼吸を整えそう告げた。

「僕の、一番大切な人」

不思議なことに、そう告げることに恥ずかしいとは思わなかった。
振り返ると穏やかな笑みを浮かべたユノが小さく頷き、僕の隣へと膝をつく。
いまさっき僕がそうしたように、深く頭を下げた。

「初めまして、チョン・ユンホと申します」

凛としたその声。堂々とした態度。
本当に緊張なんてしてるのって疑いたくなるほどだった。

こんな人が、こんなにスゴイ人が、何も持っていない僕を選んでくれた。
世間一般から見れば普通ではないけれど、でも僕は自信を持って両親に紹介できる。
この人が、僕の恋人ですって。

「これからは、私が彼を守っていきます。大切にします。お父様と、お母様のできなかったことを私が代わりにしていきます。だから、どうか見守っていて下さい」

「…っ」

泣かないって決めてたのに、また目頭が熱くなる。
でも、悲しいからじゃない。
嬉しくて、いまが幸せすぎてこぼれる涙。
もう一度深く頭を下げるユノの姿が幸せの涙で滲んでいく。

「チャンミナ…」

挨拶を終えて振り返ったユノは驚いたように目を見開き、口元を手で覆うようにして必死に嗚咽を殺していた僕を抱き寄せた。

「泣くな、チャンミナ…。お父様とお母様が心配されるだろう…?」

そうじゃないんだとかぶりを振り、窺うように覗き込むその瞳を見つめ返す。

「う、嬉し、くて…っ」

涙の意味を伝えようとすればするほど、嗚咽がこぼれていく。
落ち着かせようと、優しく背中をなでる手のひらを感じながら、僕はもう一度父さんと母さんを見つめた。

「僕、ユノと生きてく…っ。だから、心配しないで…?大丈夫、だから…っ。ひ、ひとりじゃ、ないから…っ」

僕の言葉は、僕の心は、ちゃんと聞こえてる…?

記憶の中、思い出の中、僕の心の中にいる両親に問いかける。
目を閉じると優しい笑顔を浮かべたふたりが微笑んでくれたような気がした。

「チャンミナ。頼むから、もう泣くな…」

ユノの腕の中、こぼれる涙がシャツを濡らしていく。
止めたいのに止め方がわからなくて、何度も何度も涙を拭い、助けを求めるようにユノを見つめた。

「ユ、ユノ、止まんない…っ」

これじゃまるで子どもじゃないか。
そう叱咤してみても止まるはずがなく、混乱している僕の向かい側でユノもまた狼狽していた。
なんか、それがまた一段とユノらしくなくて、僕はいつしか泣きながら微笑っていた。

25へ続く。



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