雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Singin' in the Rain 17


Singin' in the Rain 17



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



その日から、僕は笑うようにした。

楽しくもないのに、いつも笑っていた。

ユノのそばで。

そうすることが僕の存在意義だって思ったから。

僕が笑っていれば、ユノもまた笑ってくれる。

でも、そうすればそうするほど、苦しくなっていく。

「チャンドラ」

「…?」

リビングで勉強をしていると、帰宅するなりユノがそう僕を呼んだ。

笑顔の仮面を張り付けて振り返れば、ネクタイを緩めながらユノが歩み寄ってくるところだった。

「おかえりなさい」

「ん、ただいま」

スーツのまま僕の斜め前に胡坐をかくように座り、頭を撫でる。

「お、偉いな。勉強してたのか?」

「うん。早く、追い付かないとだから」

だいぶ学校を休んでしまったせいで、だいぶ遅れてしまっていた。

取り戻すためには、こつこつと地道に積み重ねるしかない。

「わかんないとこあったら、聞けよ?教えてやるから」

「うん、ありがとう」

ユノが求める、弟の僕。

演じるたびに心の歪が酷くなっていく。

コンクールで演奏するはずだった曲が、演奏できなくなるくらいに。

「あ、明日なんだけどさ、ちょっと予定入っちゃって…。でも、日曜日は空いてるから、遊びに行こうな?」

「彼女とデート…?」

なんか言葉を探しながら話している気がして、気づくとそう問いかけていた。

目を見開いたかと思えば、視線を泳がせる。

「ち、違うよ」

「別に隠さなくても大丈夫だよ?久しぶりのデートなんだから、楽しんできて。ケンカ、しちゃダメだよ?」

ホントは、全然大丈夫なんかじゃない。

いまにも心から血が滲みだしそうなくらい、痛い。

でも、僕はユノにとって弟でしかない。

たとえ、僕はそう思っていないとしても…。

「ゴメンな?せっかくの週末なのに…」

「週末だからでしょ?僕はおばあちゃん家でピアノの練習してるから大丈夫だよ」

「じゃあ、迎えに行くからいい子で待ってろよ?」

「…うん」

その優しさが辛い。

女性特有の甘い香りを漂わせながら、来るの…?

だったら、来ないで。

そう、言いたい。

告白する勇気もない僕には、そんなこと言う権利もないけれど。

「ゴハン、食べた?今日は早く帰ってこれたから、チゲ作ったんだ」

「食べる。チャンドラの作った料理、うまいんだよな~」

「じゃあ、シャワー浴びて着替えてきて?その間に準備しておくから」

「ん、わかった」

もう一度僕の頭を撫で、ユノは意気揚々と立ち上がった。

ジャケットを脱ぎながら奥の部屋へと向かい、部屋着を手にバスルームへと消えていった。

「…」

苦しい。

痛い。

逃げ出してしまいたい。

できないとわかっていながらも、思わずにはいられない。

目を伏せて痛みをやり過ごし、教科書を閉じて立ち上がった。

奥の部屋を見やれば、ベットの上に脱ぎっぱなしのスーツ。

それをハンガーへとかけて、消臭剤を振りかける。

クローゼットにそれをしまい、キッチンへと向かった。

作っておいたチゲを温めなおし、副菜をテーブルの上へと並べる。

唯一、僕にできること。

養われているだけなのは嫌だから。

掃除、洗濯、食事の用意を僕の仕事とした。

食事の用意だけは、帰ってくる時間によってできたりできなかったりだけど。

「お、うまそ~」

その声に、身体を震わせた。

ぼうっとしてしまっていたみたいだ。

慌ててチゲを器によそり、白米とともに運んでいく。

「はい、お待たせ」

「あれ…?チャンドラは?」

「僕はもう食べたから」

「そっか、そうだよな…。もうこんな時間だし」

言われて初めて気づく。

すでに22時を過ぎていることに。

「いただきます」

感謝の念を表すように両手を合わせてそう告げ、ユノはスプーンを手にした。

チゲのスープを口へと運ぶ。

「うん、うまい!」

その言葉に微笑みを浮かべ、リビングへと向かった。

テーブルの上に置きっぱなしの教科書やノートをカバンの中に押し込め、少し遠くからその姿を見つめる。

いつか、この想いは消えるのだろうか…。

諦められる日は来るのだろうか…。

無駄に思えるその自問。

一緒に暮らしている限り、ユノのそばにいる限り、そんな日は絶対に来ない。

日増しに想いは強く、大きくなり、自らを苦しめるだけ。

「チャンドラ」

また、急に聴こえてきた声に身体を震わせた。

弾かれたように振り返れば、スプーンを持ったままユノが微笑んでいた。

「日曜日、どこ行きたい?」

「…」

できるなら、ユノのいないところに行きたい。

ユノを感じることもできないくらい、遠くへ…。

「プラネタリウム…」

でも言えないから、そう告げた。

唯一、僕がおぼえている、家族で幸せに暮らしていたころの思い出の場所。

思い出の中に、心の救いを求めて。

「昔…まだ、お母さんが生きてた頃、3人で行ったんだ。お母さん、星が好きだったから…」

「じゃあ、そのプラネタリウムに行こう。後で場所、教えて?」

「うん」

心が、壊れてしまいそうだ…。

想いが募れば募るほど、苦しみは増していく。

「ごちそうさまでした」

「あ、そのままにしておいて。僕が片づけるから」

「作ってくれたんだから、片づけくらいオレにさせて?な?」

鼻歌交じりで片付けに興じるユノの背中を見つめ、僕は目を伏せた。

1日の中で、一番苦しい時間が間もなくやってくる。

片づけを終えて、笑顔で歩み寄ってくるユノに手を引かれ、奥の部屋へと向かう。

そこには大きなベットがひとつ。

「チャンドラ、おいで?」

「…うん」

開かれた腕。

逆らう術を持たない僕は、身を委ねるしかない。

恋人のように同じベットに横たわり、その腕に身を委ねる。

「ピアノはどう?もうすぐコンクールだろ?」

「…うん、順調だよ」

最初演奏を予定した曲を、無理いって変更してもらった。

とても、いまの僕には弾けそうにもないから。

「チャンドラのピアノ、聴きたいな…」

「…」

「明日、少しだけ聴かせてくれる?」

「…うん」

嬉しそうに幼い笑顔を浮かべ、額にそっと唇を寄せる。

「楽しみだな…」

楽しみが、見いだせない。

どんどん闇に塗りつぶされていくみたいに、僕の心は光の届かないところへと堕ちていく…。



18へつづく。






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Re: タイトルなし

あ◇◇い 様

チャンミン君、ホント重症です…。
ユノ様、早く気づいてあげて~っ(´Д⊂ヽ
ピアノに没頭できればもう少し心穏やかにいられるんでしょうけど。

ちなみに、チャンミン君が弾くはずだった曲はリストの『愛の夢』でした。
変更後は…作品の中に出てきますので内緒です(笑)
いろいろ想像してみてくださいね~(*´ω`*)

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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

チャンミン君がホント可哀想すぎる…。
鈍感で罪な男、チョン・ユンホ。
気づけやーっ!…って葉月も書きながら心で叫んでます(笑)

殴っても構いませんが、お顔はやめてくださいねwww
チャンミン君が心配しちゃいますから~( *´艸`)

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