雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Singin' in the Rain 26

Singin' in the Rain 26


★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



どことなく、ぎくしゃくしていた。

ほとんど挨拶のみの会話。

お互い息苦しさを感じているのは明らかで、顔もまともに見れない。

音楽室でぼんやりとしたまま、思いついた曲をなんとなく奏でていると、不意に気配が生まれた。

集中していれば気づかないんだろうけれど、気も漫ろの状態のいまの僕はすぐに気づき、振り返った。

「いま、大丈夫?」

「はい」

「グァンシク先生がいまこっちに来ててね、会って話したいって言ってるんだけど…どうする?」

鍵盤から指を離し、身体の向きを換えた。

「大丈夫です。いつですか?」

「できれば、今夜にでもって」

「…わかりました」

どうせ、帰ってもすることなんかない。

最近は夜遅くまで祖母の家でピアノを弾きながら過ごし、寝るためにユノの元へ行くだけ。

ユノも僕を避けているみたいで、ここ最近帰宅が遅い。

連絡も、ほとんどない。

一緒に眠ることも、一緒にゴハンを食べることも、一緒に出かけることも。

ユノの元にいる意味があるのかわからず、実家へ帰ろうかと思ったけれど、言ったら止められた。

せめて学校を卒業するまでは、と。

僕のせいで窮屈な生活を強いてしまっているのに、それでもユノは僕を手元に置いてくれる。

ホントに、優しい人。

だから好きになってしまったんだ。

同情を勘違いして、勝手に舞い上がって…。

「チャンミン?」

また、ぼーっとしてしまっていた。

「す、すみません…」

「どうしたの?最近、ずっと塞ぎこんでるよね?」

「いえ…」

なんでもありません。

そう言おうとして、言葉を飲み込んだ。

「あ、あの、お願いが…」

「うん?」

「この前のお話、もう一度一緒に聞いていただけませんか…?」

ずっと考えていた。

このままじゃダメになっていく現実を変えるためにはどうしたらいいか。

心配も迷惑もかけたくない。

そのためには1秒でも早く自立しなければならない。

自分で稼いで、家を借りて、生活して。

ユノと離れて、独りで生きていく。

「もちろん」

「いつなら、ご都合つきますか…?」

「週末か、平日なら18時以降かな?それだったらほとんど大丈夫だから」

「ありがとうございます。じゃあ、僕のほうで先方にお伺いして、また報告します」

そう告げればカンタの手が緩やかに持ち上がり、僕の頭をなでた。

ついこの間まで、毎日のようにユノがしてくれたその仕種。

「…っ」

「何を独りで抱え込んでるの?よかったら、僕に話してみない?」

「なん、で…っ」

勝手に涙が溢れていく。

一生懸命我慢していたのに、独りで生きていくためには泣いてるヒマなんかないから、だから頑張ってるのに。

「なんかね、最近のチャンミンは早く大人になろうと無理してる気がしてたんだ」

涙腺が決壊したようにあふれ出す。

ぽろぽろ、ぽろぽろと。

もう、これ以上独りで抱えるには辛すぎて、僕はこれまでのことを話した。

父のこと。

ユノのこと。

そして、僕のこと。

「よく頑張ったね?」

すべてを聞き終えたカンタは優しい声音でそう囁く。

その声にまた涙が溢れていく。

「でも、ホントにそれでいいの?」

「…」

「僕はね、同性だから好きになっちゃいけないとは思わないよ?人を好きになることに、理屈なんてないから。決めるのはチャンミンだから僕がどうしろということはできないけど、でもいずれ後悔するような気がする」

ぐちゃぐちゃの頭の中に響く穏やかな声。

枯れた大地に雨が浸透していくように、僕の心に染みこむ。

「好きなら、好きでいいんじゃないかな…?もちろんその人がどう思うかはわからないけど…。でも、いまのままじゃチャンミンが苦しむだけだよ?」

「…でも、怖い…っ」

もしも嫌われたら…?

そう考えるだけで寒気がする。

たとえ想いが通じなくても、出逢ったことをなかったことにはしたくない。

弟としてしか見てくれなくても、そばにいたい。

ただ、それだけ。

でもいまのままじゃいられなくて、この胸に巣くう気持ちだけを消したくて。

想いを忘れるためにはやっぱり時間と距離が必要だから、必死にその道を探してる。

ずっと、独りで足掻いてる。

「うん、怖いよね。誰かを好きになるっていうことは、想いを告げるっていうことは、同時にその人を失うリスクを伴うものだから。でもね、いまよりはいいと僕は思うんだ。チャンミンが心を隠してしまったから、その人は戸惑っているんだと思うよ?だってどう考えても、その人はチャンミンのこと、好きでしょう?好きの種類が違っても」

「…」

「もしも僕がその人だったら、最初は戸惑うかもしれないけど嫌いになんかならないよ」

優しさの中にも芯のあるその言葉。

逃げることばかり考えていた僕に差し伸べられた手。

濃い霧に覆われて見えなかったけれど、進むべき道はいくつもの分かれ道を作っていた。

それに目を塞いでいたのは僕自身。

どの道を行くか、選択するのもまた僕自身しかいない。

「カンタ先生…」

「うん?」

「ありがとう、ございます…。もう少し、考えてみます」

「うん」

くしゃくしゃと頭をなでられ、僕はまだ涙を浮かべたまま微笑んだ。

久しぶりかもしれない。

こうやって素直に笑うのは。

ずっと苦しくて、笑うことすら忘れていたから…。



27へつづく。






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Re: 青春だ~っ!?

K◇O 様

さて、チャンミン君はちゃんと告白できるかな~?
そして超鈍感ユノ様は…??

いや~…カンタさん、ちゃんと先生してますね~(*´∀`)♪
皆様の心を代弁していただいたカンジで(笑)

しかし…今年の夏はホントに暑い(T-T)
もう死んぢゃいそうです…(´д`|||)

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Re: タイトルなし

ゆ◇み◇ 様

ようやく1歩前進?
チャンミン君、よく頑張りました!!
それに比べてユノ様は…(。-∀-)

チャンミン君に感情移入していただいてありがとうございますm(__)m
これからも一緒に泣いたり笑ったりできるよう、邁進してまいります( ロ_ロ)ゞ
よろしくお願いします(笑)

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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

エリック先生に引き続きカンタ先生登場(*´∀`)♪
チャンミン君、ちょっと前向きになれたかな?
あとはユノ様次第!
その肝心なユノ様はいったいどこで何をやってるんでしょうか…?
あ~…はらはら、どきどき(笑)

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