雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Singin' in the Rain 33


Singin' in the Rain 33



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



ユノは、もしかしたら何か感づいているのだろうか…。

でも、まだ確定したわけじゃない。

僕の心は決まっているけれど。

グァンシクが用意してくれたチケットで乗り込んだ飛行機。

初めての一人旅で、初めての海外。

しかもなぜか渡されたのはビジネスクラス。

エコノミーでよかったのに。

妙に席が広いせいで、なんだか落ち着かない。

さっきまで繋いでいた手が、ぬくもりを求めているみたいで。

「…」

思わず、ため息が口をついて出た。

視線を落とせば胸ポケットからこぼれる銀色のそれ。

静かにそれを取り出し、握り締めた。

ダメ、だな…。

離れるって決めたのに、もう寂しくなってる。

しかも、言わないって決めてたのに昨日は口走っちゃったし…。

もちろんユノはそういう意味だとは気づいてないだろうけど。

「…」

それはそれで、悲しい。

眼中にないということに他ならないから。

わかりきっていたことだけど。

あんなに優しくて、あんなにカッコイイんだから…男の僕なんか相手にするわけないんだ。

考えれば考えるほど深みに嵌っていく。

ため息をつき、小さな窓から見える空を見つめた。

どんどん、遠くなっていく。

これがいつか当たり前となる。

そしてユノを兄と当然のように思えるようになったら戻ればいい。

きっと、時間が解決してくれるはずだから。

「…」

これ以上考えていても落ち込むだけ。

イヤホンを耳へと差し込み、母の奏でるピアノに心委ねる。

いつかこの音を僕が再現したい。

ユノを頭の隅に追いやり、ただそれだけの意識を集中させた。

約11時間のフライトを終えてたどり着いた異国の地。

入国審査を受け、荷物を受け取って、そして扉を潜ると自国とはまったく違う世界が広がっていた。

「チャンミン君」

不意に名前を呼ばれ、視線を走らせた。

観光客を出迎えるたくさんの人々がゲートを埋め尽くす中、その人はいた。

「グァンシク先生!」

まさか迎えにきてくれるとは思わなかった。

駆け寄れば、人懐こい笑顔がこぼれた。

「よく来たね?何も問題はなかったかい?」

「はい」

「それはよかった。じゃあ、行こう」

促されるまま、斜め後ろを歩いていく。

車へと乗り込んで、走ること2時間。

まるでタイムスリップしたかのような風景が僕を待っていた。

清掃の行き届いた綺麗な道。

石造りの時代を感じさせる建物。

その中にさまざまな色が取り入れられ、華やかに彩られている。

「とりあえずしばらくはピアノに専念してもらうよ?その後は観光に連れてってあげるから」

「ホントですか!?」

「もちろん。はるばる、こんな遠いところまで来てもらったんだからそれくらいしないともったいないだろう?」

年甲斐もなくはしゃいでいた。

意図して。

そうでもしないと、ユノのことばかり考えてしまうから。

「泊まるところなんだけど、私の家でもいいかな?」

「え!?お、お邪魔じゃないですか…?」

「邪魔なんて思わないよ。それに、私の家にいたほうが好きなときにピアノが弾けるだろう?ホテルも考えたんだけど、食事とか合う合わないがあるからそっちのほうがいいかと思ってね」

ホントにいい人だ。

まだ逢うのは3回目。

それなのに、こんなにも親切にしてくれる。

「ただでさえ長旅でコンディションが不安定だろう?だから少しでも地元にいる雰囲気になれればいいかなと思ったんだ」

「すみません、僕なんかのために…」

「謝る必要はないよ。私が君のピアノに惚れて、半ば強引にこっちに呼んだようなものだ。せめてそれくらいはさせてくれないか?」
「…ありがとうございます」

僕は、本当に恵まれている。

ユノと出逢ってから、僕はたくさんの優しさをいろいろな人からもらっている気がした。

ついこの間まで独りぼっちだったのに…。

「着いたよ。さぁ、降りて?まずは部屋に案内しよう」

予想外に広い家だった。

「この部屋を使って?一応掃除はしておいたし、ふとんも干してあるから大丈夫だと思うんだけど」

「ありがとうございます」

部屋の隅にユノから借りてきたキャリーケースを置き、ぐるっと室内を見回す。

窓から見える街並みはまるで絵画のようだ。

「少し休んだら出ておいで?コーヒーを用意しておくから」

「あ、僕やります」

「いいんだよ。長旅で疲れてるだろう?」

確かに、少し疲れたかもしれない。

ずっと座りっぱなしの上に、仮眠も取れなかった。

本当ならもうすぐ就寝する時間だ。

でも、外は昼間。

ここで寝てしまっては、夜眠れなくなってしまう。

ソファ代わりにベットへと腰を下ろし、小さく息をついた。

気づくと懐中時計を握り締め、キャリーケースを見つめていた。

ユノの欠片を探すように。

「…」

いま、向こうは深夜だ。

連絡してって言われたけど、できる時間じゃない。

せめて無事に着いたことは知らせようと思って、携帯電話を取り出した。

SNSでその旨だけを打ち込み、送信する。

すると、思いがけずすぐ返答があった。

無事でよかった。時差ぼけしてない?ムリはするなよ?

優しい言葉に涙が出そうになる。

僕がしようとしていることを知ったら、きっと怒るだろう。

でも、どうしようもないんだ。

胸に巣くう想いを消すためには、これしか方法がない。

「…」

携帯電話と懐中時計を抱きしめ、ベットに寝そべる。

いつもとは違う天井。

ベットの柔らかさも、空気も、何もかもが違う。

僕は、ここで生きていく。

そのためにはまず納得させる演奏をしなければならない。

どれだけ辛くても、ユノへの想いを旋律に乗せて…。



34へつづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

願っちゃいますよね~…(;^ω^)
どうかな~…。
チャンミン君は弾けるのかな~…。

ユノ様、どうでしょう…。
何しろ救いようのない鈍感なんで(笑)

夜のお話と朝のお話の温度差が半端ないっすよねΣ(・ω・ノ)ノ!
葉月自身、そう思います。
でも、ちゃんとイチャコラさせますよ~( *´艸`)
夜のお話ほどじゃないですけどwww

頑張ってこちらのふたりも幸せにするので、長い目で見てやってくださいませm(__)m

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

お互い好きなのは間違いないんですけどね~…。
ユノ様、自分の気持ちに鈍感すぎ。
きっと親心的なものが働きすぎちゃってる?
チャンミン君がせっかく”好き”って言ったのに、全く気付かず(笑)
ある意味、敬意を表したいかも~www
こちらのお話もイチャコラに向けて頑張りますので、もうちょっとお待ちくださいませm(__)m

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